NFTについて調べていたら、SNSで「エアドロップします」という言葉が多く見られることに気が付きました。
試しに検索してみると、エアドロップは「空から降ってくる」という意味らしいのですが・・・。
今回は、NFT業界で話題の「エアドロップ」のシステムについて調べてみました。
エアドロップって何?マーケティングに活用
企業や個人がユーザーに対し、無償でNFTや仮想通貨・トークンなどを配布することをエアドロップと呼びます。
無償と言っても、不特定多数の人にいきなりNFTを贈るわけではなく、条件が設定されていることが多いでしょう。
例えば、このコミュニティに参加している人だけ、このNFTを持っている人だけ、という条件があります。
コミュニティやNFTの人気を高める目的のほか、新たなトークンの知名度を上げるために行われることもあるでしょう。
コミュニティからのクリスマスプレゼント?
2021年のクリスマスに、NFTマーケット「OpenSea」のユーザー支援のために作られた組織「OpenDAO」からプレゼントをもらった人がいました。
OpenSeaで取引したことがある人全員を対象に、この組織から「SOS」トークンが配布されたのです。
このトークンは、OpenSeaで使った額に応じて配布されたので、今まで支払ってきたOpenSeaの高すぎるガス代を取り戻せたと喜んだ大口ユーザーもいました。
、この配布直後からSOSトークンは人気が急上昇し、次の日には740億円相当が取引されました。
エアドロップされたトークンの価値は?
配布されたトークンが話題になれば、「私も手に入れたい」と思う人が買い求めることで相場が上がります。
SOSトークンのように、無償でもらったものが高い価値を付ければ、得した気分になりますよね。
しかし、エアドロップされた全てのトークンが高値になるわけではありません。
エアドロップされた当時は話題になりますが、時間が経つと忘れ去られるトークンもあるでしょう。
トークンを配布する組織の目的は、そのトークンを広めるためです。
トークンを保有、購入する人が増えることを期待してエアドロップしています。
ところが、トークンを手にした人がすぐに売ってしまったら価値も下がってしまいますよね。
実際に、NFTプラットフォーム「Looks Rare」が配布したトークンは、一時2倍の高値を付けたものの、その数日後にはほとんど無価値になってしまったといいます。
トークンを配布したことによって全てのプロジェクトが広まるわけではないようです。
企画する側はエアドロップの特典よりも、多くの人が賛同するプロジェクトを考えることが大切ですね。
NFTクリエイターの宣伝に効果的?
「OpenDAO」のクリスマスプレゼント以降、プロジェクトの周知を目的にエアドロップする組織が後を絶ちません。
個人でも自分のNFTコレクションを広めるために、「フォロワーになってくれたらNFTをプレゼント」というエアドロップ企画をする人がいます。
NFTマーケットでコレクションを立ち上げたら、まずは多くの人にその存在を知られなくてはいけません。
SNSで宣伝していてもなかなか目に留まらないものですが、エアドロップ企画は多くの人を惹きつける効果があります。
例えばツイートに「#Airdrop」を付けて投稿すれば、エアドロップしてもらいたい人が検索して見つけることができるでしょう。
無償で受け取ったNFTが気に入れば、「お金を出してでも欲しい」という人が現れるかもしれませんね。
NFTのエアドロップを受け取るための準備は?
NFTをエアドロップしてもらうには条件があります。
配布する側がどんな条件を提示してくるかによっても変わりますが、その条件をクリアするためにSNSのアカウントが必要になる場合が多いのでご紹介しましょう。
・Twitterアカウント
エアドロップしてもらうには、フォローやリツイートが条件になっていることが一般的です。
NFTのエアドロップはTwitterで募集されることが多いので、アカウントを作成しておきましょう。
・メタマスクなどのウォレット
NFTはウォレットを通してエアドロップされます。
OpenSeaの場合はメタマスクとつなぐ必要があるので、登録しておきましょう。
・NFTプラットフォームのアカウント
OpenSeaの場合、NFTを購入する側もアカウントを作成する必要があります。
もらったNFTはNFTプラットフォーム内の自分のアカウントに保管されるので、事前に登録しておきましょう。
仮想通貨・トークンのエアドロップを受け取るための準備は?
NFTのエアドロップ条件はSNSフォローやリツイートですが、仮想通貨とトークンの場合はさらにコミュニティへの参加などが求められることがあります。
また、こんなアドレスやアカウントが必要になる可能性もあるので、ご紹介します。
・エアドロップ専用メールアドレス
Gmailなど、エアドロップ専用のメールアドレスを作るのがおすすめです。
エアドロップされたトークンや仮想通貨が詐欺だった場合、ハッキングされる可能性があります。
仮想通貨の取引所に登録したアドレスとは別のメールアドレスを用意しましょう。
・ETHアドレス
エアドロップされるトークンや仮想通貨は、ETH(イーサリアム)からできたものが多いでしょう。
「ETHウォレット」というサービスを使うと、ETHトークンを一括管理し、保管することができます。
・普段使っているものと別のSNSアカウント
エアドロップを受け取る時は仮想通貨・トークン専用のアカウントを作っておくと良いでしょう。
これはリツイートを認識するために求められる「外部サービスへの権限付与」に、アカウント乗っ取りのリスクがあるためです。
・Telegramアカウント
「Telegram」というSNSがありますが、ここでは事業者が仮想通貨の運営状況を報告したり、質問を受け付けたりすることがよく行われています。
仮想通貨とトークンのエアドロップにはこのグループへ参加することが求められる場合も多いので、アカウントを用意しておくと良いでしょう。
NFTエアドロップを受け取るには?
NFTのエアドロップはクリエイターとフォロワーの間で簡単に行うことができます。
実際にどのようにしてNFTを受け取るのか見てみましょう。
①参加条件をチェック
SNSではエアドロップを「Giveaway(ギブアウェイ)」と表現していることもあります。
参加条件には
「DM…アドレス」
「RT、いいね」
「フォロー」
となっていることが多いでしょう。
「DM」とはダイレクトメールのことで、Twitterの機能にあるダイレクトメールで「アカウントにあなたのウォレットアドレスを伝えてください」という意味です。
リプライ(返信)でアドレスを送ってほしいという場合もあります。
「RT」はリツイートのことで、エアドロップの内容が明記されたこの投稿をリツイートしてくださいという意味です。
リツイートと合わせて「いいね」も求められることが多いので忘れずに。
また、アカウントのフォローが条件になることも多いです。
②自分のウォレットアドレスをチェック
リツイートやフォローなどの条件を確認したら、メタマスクなどのウォレットのアドレスをコピーします。
OpenSeaを使っている場合は、自分のプロフィールページを表示させてください。
アカウント名の下にあるのがメタマスクのアドレスです。
これをコピーして、ダイレクトメールまたはリプライに貼り付け、配布者に送信します。
今回はNFTのエアドロップ条件に付いて説明しました。
仮想通貨・トークンの場合の条件は「DAOに所属していること」や「流動性に貢献していること」などもっと複雑なようです。
受け取り方もちょっと難しかったので、また後日よく調べてみますね(^_^;)
どこに届くの?NFTをOpenSeaで受け取る場合
エアドロップの条件を満たすと、配布者のタイミングによってですが、NFTが贈られてきます。
OpenSeaの場合は、自分のプロフィールページにある「Hidden」に並びます。
データを開いて「unhidden」を選択すると、自分が持っているコレクションが並ぶ「collected」に異動させることができます。
偽物に注意!送り主不明なエアドロップは触らない
もらって嬉しいエアドロップですが、なかには詐欺や偽物もあるので注意しましょう。
エアドロップ企画に参加した覚えがないのに、勝手にNFTや仮想通貨のデータが届くこともあります。
よく分からないデータは絶対に開かないでくださいね。
クリックしてしまうと、ウォレットの残高が流出したり、持っていたNFTが盗み出される可能性もあります。
Twitterのエアドロップ投稿自体も詐欺であるかもしれないので、そのアカウントがどういうものなのか、今までの投稿も併せてチェックすることが大切ですね。
効果的な宣伝として活用されているエアドロップ。
私も気になるクリエイターさんの作品が欲しくなりました。
魅力的なNFTがたくさんあるので、迷ってしまいますね♪
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