NFTでファッションの可能性が広がる?あの老舗ブランドも続々参戦!

NFT NFT

アニメーターやイラストレーターなど、芸術の分野で活躍していた人がNFTに参入しています。
現代アート作家村上隆もその1人で、オリジナルキャラクターのお花をNFT化したものは世界的にも有名なコレクションになりました。
もともと絵画などの芸術作品を作っていた人は、NFTの波に乗りやすいのかもしれませんね。
ファッションの世界でも、NFTに参入するブランドやデザイナーが出始めているようです。
今回は、ファッションブランドとNFTのタッグについて調べてみましょう。

グッチのNFTコレクションとは?オンラインでギャラリーを展開

言わずと知れた世界的ハイブランド、GUCCI。
NFTマーケット「SUPERRARE(スーパーレア)」でNFTアートを展示することになりました。
グッチによるアートは「VAULT ART SPACE(ヴォールト アート プレイス)」と名付けられたオンラインギャラリーに飾られています。
期間限定でオークションが開催され、イーサリアムによって作品を購入することができるそうです。
作品を制作したのは29人のアーティストで、グッチの100年の歴史と未来への創造がテーマとなっています。
グッチの代表的なデザインをイメージさせるもの、ブランドコンセプトを擬人化したようなものなど、見ているだけで独自の世界観に魅了されるでしょう。
新たなファッションアイテムの誕生を予感させるものもあり、目が離せなくなりそうですが、このアートがファッションアイテムに用いられるかは分かりません。
しかし、グッチがNFTに目を付けたということは、何かが起こるかも・・・!
現実世界と仮想世界の両方で、グッチの未来が大きく変わる気がします♪

ついにバーチャルドレスが登場!オンライン結婚式もアリ?

私は初耳だったのですが、日本人女性が手掛ける「AMERI(アメリ)」というブランドがあるそうです。
ECサイトでの販売が主体となっていますが、ブランドのアイテムがNFT作品「バーチャルドレス」として誕生しました。
アバターがモデルとなって着用し、ランウェイに登場するアニメーションが1点物のNFTアートとして販売されます。
購入するとこのアニメーションを保有でき、さらにバーチャル空間でアバターに着用させるNFTドレスが贈られるそうです。
バーチャルランウェイの舞台は美術館がコンセプトとなっており、背景には実際の美術館と同じようにアートが飾られています。
そのアートは、AMERIから生まれたプリント柄になっているそうで、なかなか作り込まれた世界観になっていると思います。
アバターにブランドのドレスを着用させ、好きな世界観の中でランウェイさせる・・・。
ちょっと前に話題になった日本のアニメ映画「竜とそばかすの姫」の仮想世界みたい!
これを結婚式に応用できれば、遠方の人も参加できるオンライン披露宴ができるかもしれませんね。
ウエディングドレスを着るために体を絞るのも大変だし、私が結婚する時はアバターにバーチャルドレスを着せようかな(笑)
ご祝儀はもちろんイーサリアムで♪

ラコステのワニがリアルに!?コミュニティ参加権もゲットできる

ワニのワンポイントが入ったポロシャツで有名な「LACOSTE(ラコステ)」。
昔はゴルフをするおじさんが着ているイメージだったけど、最近はオシャレな女の子にも人気みたいですね。
確かに、緑の小さなワニくんが可愛い!
しかし、ラコステが発売したNFTのワニはちょっと怖いかも・・・(笑)
ワニが水面から獲物を狙っているかのようなリアルなNFTアートが販売されました。
価格は0.08ETHで、当時約100ドルのお手軽さです。
ただし1点物ではなく、11,212個の複数販売だったみたいですね。
1つひとつの価値はそれほどでもないけど、このNFTを保有することによって限定ショップにアクセスできる特典が用意されました。
ワニNFTを持っている人だけに、ブランドのスペシャルアイテムを手に入れるチャンスが与えられたのです。
このアイテムはバーチャルなものではなく、現実世界の人間が着用できるリアル商品です。
また、NFT購入者はラコステのデザインについて意見する場が提供されるとのこと。
ラコステはコミュニティチャットルーム「Discord」を開設しているので、NFTを購入すると限定コミュニティに参加するコードが付与されるのかな?と思います。
詳しいことはまだ公式に発表されていないため、気になる人はラコステのホームページなどを随時チェックしてみてくださいね。

芸能人が狙っているかも?フランクミュラーもNFTアートに参戦

スイスの時計ブランド「FRANK MULLER(フランクミュラー)」は、日本の芸能人にも人気です。
印象的な文字盤は「ビザン数字」をモチーフにしているとのことですが、この数字がNFT化されることになりました。
NFTマーケットのADAM byGMOで「1」から「12」の数字を取り入れたアートを販売し、価格はそれぞれ33万円です。
好きな数字を購入するも良し、妻に「結婚記念日、今度こそ忘れないからね(^_^;)」とアピールするも良し、SNSのアイコンやPCのデスクトップ画像に登録して使うと映えるでしょう。
フランクミュラーのアイテムはカラフルなものが多いですが、今回登場したNFTも同じようにビビッドなカラーで遊び心のあるデザインです。
グラフィックアート、3Dアニメーション、手書き風など、数字によって様々なスタイルが楽しめるでしょう。
これをアップルウオッチのトップ画像に登録したら、フランクミュラーの時計に見えなくもない!?(笑)

ブランドの課題解決にも?ファッション×NFTの可能性

今流行りのNFTに便乗しているようにも見えますが、ブランドがバーチャルなアイテムを発売したり、NFTコミュニティを立ち上げたりすることは「売るため」だけではないと思います。
NFTの仕組みは、ファッション業界の課題を解決するかもしれません。
ファッション業界では、素材や製品の大量廃棄が問題となっています。
ブランドの新商品を制作するにあたり、いくつもの生地やパーツを試すのが当たり前です。
しかし、不要になった素材はほとんど再利用されることはありません。
また、製品に採用された生地であっても、裁縫ミスや仕様の変更、売れ残りなどによって大量に廃棄されることがあります。
ブランドが販売アイテムの一部をバーチャルなものにすることで、現実世界の資源が守られる可能性があるのではないでしょうか。
まず新製品のアイディアを練るために、バーチャル空間に3Dペンで描く「VRアート」を用いれば、素材感を確かめつつ様々なデザインを試すことができます。
むしろデジタルにしかできない表現も可能で、デザインの幅がどこまでも広がるでしょう。
また、アイテムを購入する人のなかには実際に着用するのではなく、SNS用の写真を撮りたい人や、新作のレビューを書きたいだけの人もいるでしょう。
このような人はデジタル上のファッションアイテムを購入するだけで十分ですよね。
不要になれば出品することもでき、ブランド側・購入者側双方にとって無駄なくメリットも大きいと思います。
現実の服と違って劣化することも、サイズが合わなくなることもないので、「買ってみたものの着る機会がなかった」という場合でも廃棄以外の選択肢が持てます。
NFTアイテムを購入してアバターに着せ、気に入ったから現実の商品も買うという人も出てくるかもしれません。

 

NFTについて調べていくと、既存の技術や仕組み、業界などと組み合わせることにメリットしか感じませんね。
人の手で新たな価値を作り出すのは難しいけれど、NFTやメタバースと連動させればいくらでも可能性を広げられるのではないでしょうか。

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