NFTにロードマップが必要?コレクター内でも意見が分かれる

NFT NFT

NFTを出品するのはそれほど難しくありませんが、売れるかどうかはクリエイターの腕にかかっています。
ただし、どれだけ芸術的な作品でも「NFTにする意味があるか」という点で見ると売れないことも・・・。
反対に絵心のない人が冗談で書いたような落書きが、なぜか売れていることもあります。
売れる作品を作るか、それとも作品を売るための戦略を立てるか・・・。
今回は、クリエイターの販売戦略について調査してみましょう。

ロードマップがないと売れない?

以前、結構売れているコレクションのTwitterで、こんなことを言っているクリエイターがいました。
「ロードマップのないNFTが売れるわけがない」
「NFTはただの絵じゃない、プロジェクトなんだ」
その人は自身のコレクションを一大プロジェクトと位置付け、Web3.0を代表する存在にする・・・と声高らかに語っています。
他にも、新人クリエイターへのアドバイスとして
「まずはロードマップを作ってみましょう」
「コンセプトがはっきりしていないNFTは売れません」
と言っている人もいました。
ただイラストを描いて「誰か可愛いって言ってくれないかな?買ってくれないかな?」と思っていてもダメなんです・・・。
販売実績のあるクリエイターの発言を受け、自分の作品を見直し、ロードマップ作りに着手する人が増えています。

コレクターの意見は?あなたは何で購入を決めたの?

コンセプトやロードマップがないと、NFTは売れないのでしょうか。
確かに「何の絵なの、コレ…」という不思議すぎる作品は、なかなかお迎えされないかもしれません。
しかし、コレクターからは「ロードマップが全てではない」という意見もチラホラ・・・。
数々の作品を購入し、観賞用・投機商品としてもNFTを集めている有名コレクターのなかには、「別にロードマップで決めていないよ」と言う人もいます。
あるコレクターは、一目見て魅力的だと感じたり、自分のメタバース内住居に飾りたいと思ったりした時に購入しているそうです。
彼は単純に作品を鑑賞した上で決めており、紐づけされたWEBページを閲覧してロードマップをチェックしているわけではないとか。
その作品にロードマップがあろうがなかろうが、関係ないというコレクターもいるのです。
もちろんしっかりロードマップを読んで、購入を決めているコレクターもいます。
しかし、「ロードマップがないと絶対に売れない」とは言い切れないのではないでしょうか。

ロードマップを作る必要があるか考えてみよう

私は、
「ロードマップがあった方が売れる」
「ロードマップがない方が売れる」
のどちらでもないと思います。
作品によってロードマップの必要性が変わる、というのが私の意見です。
例えばCryptoNinjaのように、いずれアニメ化したいとか世界にも通用するNFTプロジェクトにしたいという夢があるなら、ぜひロードマップを作成するべきでしょう。
CryptoNinjaは、素人の私から見ても結構単純なイラストです。
アートとして楽しむには少し物足りなさを感じますが、投機商品と考えるとどうでしょうか。
現在CryptoNinjaで出品されているものは、277ETH、6千万円以上の値が付いています。
ただのイラストではあり得ない金額ですよね。
これはCryptoNinjaのプロジェクトに対する期待値であり、ロードマップやコミュニティに対する評価でもあります。
コンセプトもロードマップもなければ、これほどの高値にはならなかったでしょう。
CryptoNinjaの場合は、ロードマップによって成功したと言えます。
しかし、全てのNFTが同じであるとは思えません。
ロードマップを作ることにより、逆に売れなくなる場合についても考えみましょう。

ロードマップ作成のメリットは?

ロードマップを作ると、よりコレクションに期待してもらえるようになります。
まずは、コレクションのコンセプトが必要です。
「可愛い」「面白い」「芸術的」というNFTは数えきれないほどたくさん出品されているでしょう。
その中からたった1つ、自分の作品を買ってもらうには他との差別化が必要です。
「こんな作品はコレだけ!」ということをアピールするために、独自性のあるコンセプトや期待できるプロジェクトを考えてみましょう。
コレクションのコンセプトが決まり、どんなコレクションにしていきたいか展望が見えてきたら、ロードマップ化してみます。
OpenSeaの詳細ページだけでは書ききれない、より詳しい説明や今後の計画についても伝えることができるでしょう。
プロジェクトの中身で購入するNFTを決めるコレクターには、ロードマップが有効です。

ロードマップ作成のデメリットは?

ロードマップは、良いことばかりではありません。
あらかじめ「こんな作品にしていきます」と明言することで、逆に期待値を下げてしまう恐れもあります。
コレクターのなかには、どんな作品が登場するか楽しみにしておきたい人も多いでしょう。
数ヶ月、数年先まで「こういうキャラクターでやっていきます」と予告されたら、出品される前に飽きてしまうかもしれません。
また、ロードマップはホルダーとの約束です。
クリエイターが途中で路線変更したくなっても、ロードマップに反することはできなくなってしまいます。
ロードマップに強制力があるわけではありませんが、簡単に「やります」と言ったことを変えるクリエイターが信頼されるでしょうか。
ロードマップを作るためにとりあえず計画したプロジェクトでは、後悔するはめになるかも・・・。
プロジェクトを発表し、ロードマップを公開するリスクについても考えなければなりませんね。

ロードマップはどうやって作る?

メリットとデメリットを考えた上で、「やっぱりロードマップを作りたい!」という人もいると思います。
では、どんな風に作成していけば良いのでしょうか。
まず、プロジェクトについて考えをまとめてみましょう。
どんなキャラクターなのかというコンセプトも必要です。
いきなり「数年後にはこういうコレクションにします!」と言っても理解されないので、まずは自己紹介から。
コレクションのコンセプト、プロジェクトの内容、クリエイターについての紹介があっても良いでしょう。
次に今後の展望について考えていきます。
作品はいくつまで出す予定なのか、いつまでにどれくらいのキャラクターが登場するのか、将来的にどんな存在になる計画なのかを書き出してみましょう。
ホルダー特典や購入者特典があれば、いつ・どんなものが配布されるのかを発表しても良いですね。
それを見て、「私も欲しい!」というコレクターがいれば大成功です。

魅力的なイラストにしている人も♪

NFTコレクションのロードマップには、企業の会議で出てくる本格的な書式を使っている人もいれば、広告チラシのようなポップで可愛いオリジナルページを作っている人もいます。
デジタルで作成するのが基本ですが、決まった書式はありません。
イラストがメインのロードマップもあり、コレクションのコンセプトとも合っています。
将来的にDAO化したり、1つの会社として立ち上げたりするのであれば、きっちりとした書式の方が信頼されるかもしれませんが・・・。
Web3.0時代は、型にはまらないスタイルの方がウケるのではないでしょうか。

 

ロードマップを作る・作らない論争はまだまだ続くと思います。
しかし、作るかどうか決めるのはクリエイターの自由です。
また、ロードマップがあるかどうかで購入を決めるのも、コレクターの自由ではないでしょうか。

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