「リビール」って?NFT界隈で話題の変化するアイテムとは

時計 NFT

NFTで面白いのがないかな~と探していたら、「何が当たるか分からない♪」というものを見つけました。
OpenSeaで売られているNFTは、公開されている作品の中から選んで購入するのが一般的です。
例えばブタのキャラクターをモチーフにしたコレクションがあったら、その中から好きな顔、色、デザインなどを選んで購入します。
ピンクのブタちゃんを購入すれば、あなたのウォレットにはピンクのブタちゃんが入りますよね。
しかし、最近は購入した時と違う作品に変化するNFTも売られているそうです。
今回は、買った後にもワクワクが待っていると話題の「リビール作品」について調べてみました。

NFTでガチャができる?何が当たるか分からない

村上隆の「Murakami Flowers」では、NFTコレクションを立ち上げた当初は「種」のモチーフが売られていました。
この「種」は、数日後に「花」に変化しています。
ホルダーによってピンクのお花になる人もいれば、黄色のお花になる人もいたそうです。
「種」を購入した時にはまだどんなお花が咲くか分かりません。
NFTを購入後もワクワクが残っているなんて、面白いコレクションですよね。
Murakami Flowersのように、購入した時点からデザインが変化するNFTを「リビール作品」といいます。
販売時は作品の全貌を明かさず、数日後に自分がどういうキャラクターを入手したのか分かるというものもあります。
スマホゲームなどでも「ガチャ」イベントがありますが、リビール作品はそれと同じようなシステムなのでしょう。
コレクターの興味を引く、効果的な戦略だと思いませんか?

「CNP」でも!新キャラクターがお披露目

私が以前紹介した「CNP(CryptoNinja Partners)」でも、リビール作品が販売されていました。
しかし、CNPはMurakami Flouwersとは少し違う仕組みです。
Murakami Flowersは購入したNFTが姿を変えましたが、CNPは購入したNFTとは別の作品がホルダーに配布されます。
CNPは、ホルダーが所有しているNFTに対して一部焼却(バーン)を行ないます。
例えばCNPのキャラクター「ミタマ」がバーン対象となれば、「ミタマ」のホルダーは一時的に保有しているNFTを失うことになるでしょう。
この焼却を「バー忍」と呼ぶそうです。
そしてその後、バー忍されたNFTの代わりに、新たなNFTが発行されます。
これも一種のリビールですね。
バー忍されたNFTのうち、1/10が新キャラクターに変貌を遂げました。
CNPは新キャラクターのウサギを、このリビールによって初登場させています。

CNPのやり方に脱帽・・・焼却で希少価値を高める

CNPではバー忍と新NFTの配布を「別れと出会い」として、ホルダーにも楽しんでもらおうと考えているようです。

・流通量を調整

まず、なぜNFTを焼却させるのか、それはNFT一つひとつの価値上昇が目的です。
CNPのようなジェネラティブNFTでは、数万点もの作品を販売することも可能です。
しかし、販売数が多ければ一つひとつの価値は上がりにくいでしょう。
NFTは、デジタルデータが唯一無二の存在であることを証明したものであったはず。
唯一無二の存在が1万点もあったら、それは「唯一無二」と言えるのでしょうか。
例えデザインが少しずつ違っていたとしても、「AとBは色が違うだけじゃない」と気付いてしまったら希少性は感じられません。
しかしCNPはこのジェネラティブ問題を解決しました。
一度発行したNFTを一部焼却することで、NFTそのものの流通量を減らし、1つ1つの価値を高めることができます。
数が少なくなれば供給より需要が高くなるので、二次流通の価格も高騰します。

・リビールでホルダーの格差を是正

また、一旦NFTを取り上げることで、ホルダー同士の格差も失くすことができます。
レアなキャラクターを持つホルダーと、一般的なキャラクターを持つホルダーでは二次流通で得られる利益が違いますよね。
CNPのリビールでは、ホルダーが持っているNFTの価値を一定に近付ける狙いもあります。
もちろん人によっては期待していた結果にはならないかもしれませんが、それこそがガチャの醍醐味です。
「リビールでレアキャラクターをゲットできた!」
「残念!新キャラクター当たらなかった・・・」
という様々なリアクションがSNSで飛び交い、ますますコレクションが盛り上がるでしょう。

リビール作品を作ってみたい!でもそれって違法かも

Murakami FlowersやCNPのように、魅力的なリビールをやってみたいと考えるクリエイターは多いでしょう。
しかし、一般の人が気軽に販売することはおすすめできません。
そもそもスマホゲームなどで行われているガチャ企画は、一種の賭博行為に該当します。
もちろん企業が開発し、運営しているゲームではそのあたりの法律等を遵守していると思いますが・・・。
よくルールを知らない一般人が手を出すのは危険でしょう。
特にNFTの場合、リビール作品を購入するのに仮想通貨の支払いが発生し、購入した後の作品にも値段がつきます。
例えば同じ0.01ETHを支払ったのに、ある人は1ETHの価値になるもの、またある人はほとんど価値がなさそうに見えるものを配布されたらどうなるでしょうか。
購入者によって損得の差がつくのであれば、ギャンブルの性質が強くなってしまいます。
金銭の支払いが生じるガチャの場合、ハズレを作らないこと、どのアイテムが当たっても損得が変わらないことが必要です。
NFTに関する関係協会のガイドラインでも、リビール作品についての注意喚起が出されています。
どうしてもリビールNFTを出したい人は、これをしっかり読み込んでから始めてくださいね。
ただしこれを守ったつもりでも、思わぬ落とし穴があるかもしれません。
また、ルールも仮想通貨やNFTの発展とともに変わっていく可能性があります。
少しでも「難しいな・・・」と思うなら、手を出さない方が賢明です。

リビールの作り方を調べてみた・・・やっぱりやめといた方が良いかも

一応リビールの作り方も調べておこう・・・と思いましたが、結論から言うと私はやらない方が良さそうです(笑)
リビールNFTを作るには、「thirdweb」というアプリケーションを利用します。
サイトからダウンロードすれば良いのですが、その後が大変!
ウォレットを繋いだり、コントラクトを選択したり、コントラクトをDeployしたり・・・???
もう何が何やら分かりません(^_^;)
丁寧に手順を解説しているサイトも見つけましたが、これを見ながらやってもできそうにないと思いました。
パソコンが得意な人や、NFT・ブロックチェーンなどに詳しい人ならできるかもしれません。
自信がある人は調べてみてくださいね。

ルールがきちんと決まってからでも遅くはないかも

リビールに関する法律も気になりますが、NFTにガチャ機能を搭載できたらきっと面白いですよね。
CNPのように新キャラクターに変化するのも面白いし、某モンスター対戦ゲームのようにキャラクターが進化するのも楽しそうです。
「せっかく高いETHを払ったのに、くだらないキャラクターが出てきた・・・」とガッカリするものでなければ、リビールは良いことだと思います。
そのうちにリビールのルールもしっかり決まって、ホルダーの損得に関しても格差がなくなるのではないでしょうか。
そうなればきっとリビールNFTを出す人が増えて、作成ツールも使いやすいものが登場するんじゃないかと期待しています。
私は難しすぎるアプリケーションを使うのはやめて、簡単なツールが出てくるまで待ってみようと思います(笑)

 

魅力的なリビール作品はまだまだあります。
しかしなかには賭博罪に抵触しそうなコレクションも・・・。
購入の際はプロジェクトについてもしっかり調査しましょうね!

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