OpenSeaを使ってNFTを購入・出品(初回のみ)する時は、基本的に手数料(ガス代)がかかります。
しかしPolygonチェーンで発行されたNFTの購入や出品はガス代がフリー。(2022年8月まで)
これまではガス代を節約するためにPolygonチェーンを選んでいる人も多かったのですが・・・。
最近Polygonのアップデートが行われ、Polygonチェーンで発行されたNFTでも少量のガス代が発生することになったそうです。
NFTクリエイター、コレクター双方にとって注意するべき変更です。
今回はPolygon作品の購入・出品を考えていた人がやるべきことについて考えてみましょう。
いつの間にかガス代が請求されていた人も・・・Polygonルールの変更点は?
8月30日に公開されたOpenSea公式ブログによれば、Polygonチェーンについていくつかの変更が示されています。
これまでのルールでは、Polygon作品は最低5ドルの出品基準がありましたが、9月のアップデート後は5ドルに満たない額でも売ることができるようになりました。
ただし、オファーの場合は1ドル以上の値を付ける必要があります。
また、Polygonのオリジナルトークン「MATIC」でも売買できるようになりました。
そのほか、今までPolygon作品ではできなかったまとめ売りやオークション販売が可能になったり、複数の作品を同時にトランスファーすることもできるようになったり・・・。
色々変更点があったようです。
そしてこのブログの最後の方に、さらっと「MATICを利用するためにガス代がかかりますよ」と書かれています。
他の変更点ははっきり太字で書いてくれたのに、一番気になるガス代についてはこんなにさり気なく書くとは・・・(^_^;)
気付かなかった人も多かったようで、「Polygon作品なのにガス代が請求された・・・またエラー?」とツイートしている人もいました。
それに8月30日に変更を発表して9月1日からガス代がかかり始めるなんて、ちょっと急すぎやしませんか?
OpenSeaがまたユーザーから怒られてしまいそうです。
ガス代はどうやって用意する?MATICの買い方
急なアップデートだったとはいえ、Polygon作品を購入したいと考えている人はMATICを用意する必要があります。
(これからPolygonコレクションを始めようと思っている人もね!)
これまでは、Polygon作品はETHをPolygonチェーンにした「PolygonETH(紫イーサリアム)」を使って売買していました。
しかし9月1日からはPolygonETHのほかに、ガス代としてMATICを支払わなければなりません。
まだMATICを持っていない人は、ウォレットにどれだけPolygonETHを保有していても作品を購入できないのです。
MATICを手に入れるには、仮想通貨取引所で購入する方法と、別の通貨からスワップする方法があります。
仮想通貨で購入する場合は、まず自分が使っている取引所がMATICを取り扱っているか調べてみてください。
国内・海外ともに取り扱われているので、そこまで難しくはありません。
別の仮想通貨からスワップする場合、それぞれの交換所で対応している通貨が違います。
今回はできるだけ安く、簡単な手順でスワップできる方法を調べてみました。
スワップで手に入れるなら「Polygon Wallet」を使おう
MATICを購入するのではなく、今持っている通貨から交換して手に入れることもできます。
ETHをすでに持っている人は、まず手持ちのETHをWETHに変換しましょう。
この作業は「ブリッジ」と言うので覚えておいてくださいね。
ETHをWETHにブリッジしたら、次はWETHをMATICにスワップします。
ブリッジとスワップは何が違うのかは、おいおい考えるとして・・・。
先ほどのブリッジと同じく「Polygon Wallet」で交換作業を行いましょう。
これで持っていたETHからMATICを手に入れることができます!
ここまでの詳しい手順は次で解説していきますね(^^)
ETHをWETHにブリッジしてみよう
メタマスクにETHが入っている状態の人はここから始めましょう。
まだETHも持っていないという人は、仮想通貨取引所からMATICを購入した方が早いと思います。
①「Polygon Wallet」にメタマスクを接続
まずメタマスクのネットワークを確認しましょう。
「イーサリアムネットワーク」になっていればOKです。
先にネットワークの追加を行なった人の場合、「Matic Mainnet」が選択肢として出てくるかもしれませんが、ここではまだ「Matic Mainnet」を選択してはいけません。
メタマスクのイーサリアム画面が「イーサリアムネットワーク」になっていることを確認したら、「Polygon Wallet」というサイトにアクセスしてください。
右上の「ウォレットに接続する」をクリックすると、ウォレットが示されるのでETHが入っているウォレット(OpenSeaユーザーの場合はメタマスク)を選択します。
アカウントを確認し、「次へ」をクリック、「接続」もクリックしてください。
「Polygon Wallet」のサイト右上に自分のアカウントが表示されたら接続が完了したということです。
②ETHをWETHにブリッジする
「Polygon Wallet」画面で「ポリゴンブリッジ」をクリックし、数量を入力してください。
ここではガス代がかかるので、現時点での相場を確認してから数量を決めましょう。
タイミングによっては、ガス代が高騰しているので気を付けてくださいね。
(といっても、ずっと高い状態になっているのだけど・・・)
数量を確認したら「移行」をクリックします。
注意画面も確認して「継続する」をクリック、さらに表示される画面ではガス代の見積りが出てきます。
金額を確認して「継続する」をクリックしましょう。
さらに出てきた画面でも「継続する」をクリックし、最後にブリッジする数量とガス代の確認画面が出てくるので最終チェックをして「確認」をクリックしてください。
その後しばらく、トランザクションが完了するまで待つ必要があります。
画面が切り替わってもまた待たされることも・・・。
合計で20~30分かかる可能性もありますが、エラーではないのでご安心を。
焦って右上に表示される「×」をクリックすると、途中で処理が止まってしまいます。
気長に待っていてくださいね!
③処理完了を確認
ブリッジが完了すると、「Transfer Completed」という画面が表示されます。
ここまで来ればもう安心♪
ウォレットにWETHが追加されていると思います。
残高を確認してみてくださいね。
WETHが手元にあれば、ETH作品のオファーを出すこともできます。
WETHをMATICにスワップしてみよう
WETHを手に入れた人は、ここから始めます。
心配な人は少量で試してみてくださいね。
①「Polygon Wallet」で「ポリゴンウォレット」を選択
WETHへのブリッジの後、接続したままになっている人はトップ画面で「ポリゴンウォレット」をクリックしてください。
メタマスクの接続が外れている人は、ブリッジ手順の①まで完了させます。
②WETHをMATICにスワップ
左横のメニューから「Swap for gas token」をクリックして、4つのボタンの中からスワップしたい数量を選んでクリックしてください。
次に「Select Token」から「ETH」を選択します。
「ETH」と表示されていますが、これはWETHです。
入力が完了したら「Approve」をクリックし、「署名」が表示されたらクリックします。
「Swap」が表示されたらこれもクリック、再度「署名」もクリックして少し待ちます。
最後に「Transaction Completed」が表示されたらスワップ完了です。
これでETHからWETH、WETHからMATICが用意できました。
ETHからWETHに変えるまでに高いガス代がかかるので、ある程度まとめてブリッジした方がお得かもしれません。
ただしOpenSeaで支払うPolygonのガス代は1MATICもあれば十分みたいなので、MATICへのスワップではいきなり高額を動かさなくてもOKです。
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