以前、ハードウォレットの「Ledger Nano」の購入方法や、初期設定の仕方について解説しました。
私と彼氏は実際にLedger Nanoの「S plus」というスペックを購入してみましたが、基本的に同じ会社の製品であればほかの機種も同じような操作になります。
今回はさらにLedger Nanoの使い方について調べてみましょう。
彼氏のメタマスクには少し高額なNFTが入っていますので、今日はこちらをハードウォレットのLedger Nanoに移してみようと思います。
購入したNFTはどこ?そのままだとメタマスクには出てこない
Ledger NanoにNFTを移動させる前に、メタマスクに該当のNFTが入っていることを確認しなければなりません。
実は、NFTを購入しただけではメタマスクに出てくることはありません。
メタマスクにも購入したNFTを表示させるには、「コントラクトアドレス」と「トークンID」が必要です。
どういうことか、次で解説していきます。
スマホ版 メタマスクにNFTを表示させる方法
私たちは普段スマホでメタマスクを利用しているので、今回はスマホ版アプリの使い方を説明します。
パソコンだとメタマスクでNFT表示ができないという説もありますが、そちらはまた後日検証していきたいと思います。
①メタマスクからOpenSeaへ移動
まず、メタマスクへログインします。
アプリが開けたら、トップ画面左上にある3本の線をクリックしてください。
メニューが開くので、「ブラウザ」をクリックします。
検索窓に「OpenSea」と入力し、出てきた候補の中から船のアイコンが付いているサイトを選んでクリックしてください。
するとOpenSeaのサイトが開きます。
②OpenSeaでコレクションページを表示
OpenSeaが開いたら、サイトの入り口画面で右上の3本の線をクリックしてください。
出てきたメニューで「Account」をクリックすると、さらにメニューが開くので「Profile」をクリックします。
するとOpenSeaの自分のアカウントページへ移動するので、「Collected」をクリックしてください。
そうすれば自分が持っているNFTが出てくると思います。
③NFTの詳細を表示
NFTを1つ選んでクリックして、詳細情報を確認してみましょう。
「Details」をクリックすると、「コントラクトアドレス」と「トークンID」が表示されます。
まずトークンIDの方からメモしておきましょう。
メモできたら、次にコントラクトアドレスの「0x……」という文字列をクリックしてください。
すると「Etherscan」というサイトに移動します。
④Etherscanでコントラクトアドレスをコピー
Etherscanが表示されたら、「Contract」の下に「0x……」という文字列が出てくることを確認してください。
その下の紙が2枚重なったようなアイコンをクリックすると、文字列のコピーができます。
コピーしたら、画面左上の3本の線をクリックしてください。
表示されるメニューから「ウォレット」をクリック、メタマスクに戻りましょう。
⑤メタマスクにNFTをインポート
メタマスクのトップ画面を表示させたら、「NFT」をクリックしてNFT用ポケットを出します。
次に「NFTをインポート」をクリックすると、「NFTをインポート」という画面になり「アドレス」と「ID」の入力を求められます。
初めてNFTを送る場合は、「NFTの検出」という青枠が表示されると思います。
枠内の「設定でNFTの検出をオンにしてください」という文字列をクリックすると、各種設定画面に移動します。
「OpenSea APIを有効にする」と「NFTを自動検出」がオフになっていたらオンに切り替えてください。
両方ともオンになったら、「アドレス」の場所に先ほどコピーしておいたコントラクトアドレスを貼り付けてください。
そのままの状態で入力欄を長押しすると、ペーストできます。
次に「ID」の欄に、メモしておいた数字を入力してください。
最後に「インポート」をクリックして完了です。
これでNFTが表示されましたよね?
もし出てこなければ、コントラクトアドレスやIDが間違っているかもしれません。
もう一度OpenSeaのコレクションページに戻って操作をやり直してくださいね♪
NFTはメタマスクから移動しよう!送りたいNFTがあるかチェック
ハードウォレットにNFTを送る場合、まずはOpenSeaのコレクションにしか入っていないNFTをメタマスクへ表示させなくてはなりません。
ハードウォレットへ送る操作の前に、送りたいNFTがあるかチェックしておいてくださいね。
もしまだメタマスクへ出ていなければ、先ほどの手順で表示させる必要があります。
OpenSeaから直接ハードウォレットへ送るのも、できないこともなさそうですが・・・。
ハードウォレットを使う意味を考えれば、外部サイトであるOpenSeaとドッキングすることはリスクが高いと思います。
まだハッキングされたことのないメタマスクであれば、OpenSeaと直接やり取りするよりも安全です。
OpenSeaからメタマスク、メタマスクからハードウォレットへNFTを動かしましょう。
どうやって移動する?NFTのトランスファー方法
それではいよいよ、メタマスクにあるNFTをハードウォレットに移す方法を見てみましょう。
簡単に手順を説明すると、メタマスクで移動したいNFTを選択、トランスファーでLedger Nanoに送るという操作をします。
①Ledger Liveを開いて仮想通貨のアカウントを確認
パソコンでLedger Nano専用のアプリ「Ledger Live」を開き、Ledger Nano本体を接続してください。
Ledger Nanoの初期設定で決めたPINコードを入力し、ログインします。
初期設定では、仮想通貨のアカウントを作っておきます。
まだ作っていない人は、以前私が解説したLedger Nanoの初期設定の記事を参考にしてみてくださいね。
イーサリアムNFTを送付する場合は「Ethereum」のアカウント、PolygonNFTを送付する場合は「Polygon(MATIC)」のアカウントが必要です。
②Ledger Liveから受け取りアドレスを確認
左のメニューにあるアカウントを見ると、「NFT(非代替性トークン)コレクション」と出てきます。
この時までに、送りたいNFTがイーサリアムなのか、それともPolygonなのか確認してくださいね。
違うアカウントに送ると、NFTはどこへ行ったかわからなくなるそうです( ;∀;)
EthereumまたはPolygonのアカウントを選択し、「NFTを受け取る」というボタンをクリックしてください。
アカウント名を確認し、「続行」をクリックします。
③Ledger Liveと本体でアドレスが一致していることを確認
Ledger Live上にアカウントのアドレスが表示されたら、文字列の横にあるコピーアイコンをクリックします。
そのままLedger Nano本体でも同じアドレスが表示されているかチェックしてください。
一致を確認した上で、Ledger Nano本体で「Approve」が表示されたら左右のボタンを同時に押します。
④アドレスのコピーを再確認
Ledger Live画面上でアドレスのコピーをしましたか?
もしするのを忘れてしまっていた場合は、「安全に共有されたアドレス」の下にある「再確認」のボタンをクリックしてください。
確実にコピーできたら「完了」をクリックします。
⑤メタマスクから該当NFTを選択
アドレスがコピーできたらメタマスクへ。
メタマスクの「NFT」画面から、送りたいNFTをクリックします。
詳細ページに飛んだら、紙飛行機のような「トランスファー」アイコンをクリックしてください。
「Transfer」という画面になっていることを確認し、「Address」にLedger Liveでコピーしたアドレスを貼り付けます。
最後に「Transfer」をクリックしたら完了です。
これでメタマスクに入っていたNFTが、Ledger Nanoに送付されたと思います。
Ledger Live画面で「NFT受け取り済み」になっていることを確認してくださいね。
今回解説した手順によって、メタマスクから安全なハードウォレットへNFTを移すことができました。
Ledger Nanoに保管されているNFTがどのように表示されるのかについては、また後日お話したいと思いますのでお楽しみに♪
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