仮想通貨が冬の時代を迎えて半年が過ぎたというニュースを見ました。
ビットコインはじめ、ほとんどの仮想通貨で下落相場が続いています。
2022年5月には仮想通貨の価格が大暴落したこともあり、「仮想通貨投資はリスクが大きすぎる」と噂される原因にもなりました。
これから手に入れようと思っている人にとっては嬉しい下落相場ですが、これが続けば仮想通貨で投資する意味すら見いだせなくなります。
今回は、なぜ仮想通貨の価格が下がることになったのか、リスクを抑えつつ効率的に資金を増やすにはどうしたら良いのかを考えていきましょう。
アメリカの金融引き締めが原因!?テラが大暴落
仮想通貨に本格的な冬の時代が到来したのは、2022年5月からだと言われています。
前年の2021年には各国で金融緩和政策が実施されましたが、アメリカは急速なインフレ化に対応するため、金融引き締めを決定しました。
その結果、株式市場とともに仮想通貨市場でも下落しはじめ、2022年になってもその流れが続いています。
さらに2022年の5月にはアメリカドルを裏付け資産にした「UST」というステーブルコイン、そのUSTと連動する仮想通貨「Terra(LUNA)」も大暴落しました。
時価総額ランキングで上位常連だった2つのコインが崩壊したことによって、「仮想通貨は危ないんじゃないか」という不安感が世界中に広まります。
仮想通貨の信用度がガクッと下がったことにより、投資から撤退する人が増えて市場全体が冷え込んでいったのです。
これからも冬の時代は続く?仮想通貨が暴落する原因は何だろう
仮想通貨が大暴落するのは、いくつかの原因があるといわれています。
アメリカのように大きな国が金融引き締めや仮想通貨の取引についての規制強化をすると、市場全体にも影響があるでしょう。
アメリカのほか、ネットについての規制が多い中国にも注目するべきですね。
2021年には、中国が仮想通貨の取引などの関連サービスの禁止を発表しました。
中国では仮想通貨で取引したり、仮想通貨で決済したりすることができません。
以前は中国のビットコインマイニングが世界でもトップのシェア率を誇っていました。
単純な人口の数字で考えても、中国ユーザーが1人もいなくなるとすれば仮想通貨にとってかなりの痛手になりますよね。
仮想通貨取引禁止令の発表後、ビットコインの価格は9%も下落しています。
株式やFXも関係ある!金融市場全体の冷え込み
アメリカや中国での金融政策・規制により、投資自体から人が遠のいてしまうこともあります。
金融市場に集まった投資資金が、個人の貯金へ戻ってしまうでしょう。
相場は売り傾向が強くなり、株式もFXも軒並み下落へ・・・。
仮想通貨もそのあおりを受け、さらに価格が下がっていくことが予想されます。
株式やFXに比べ、仮想通貨は歴史が浅いので信用度も低いでしょう。
世界の経済が停滞することは、仮想通貨市場の成長を妨げているのです。
セキュリティが心配・・・ハッキング事件が価格にも影響か
仮想通貨業界では、取引所やウォレットのハッキング被害が後を絶ちません。
株式やFX取引において、ハッキングされて資金を抜き取られたという話はあまり聞きませんよね。
仮想通貨はまだ始まったばかりの技術なので、セキュリティシステムにも脆弱な部分があります。
度々大手仮想通貨取引所からハッキングによって資産を盗み出される事件が起きており、仮想通貨取引に対しての不信感を増幅させているでしょう。
2022年の3月にはNFTゲーム「アクシーインフィニティ」がハッキング被害に遭いました。
これによりビットコインが一時10%も下落するなど、ハッキング被害が起こるたびに仮想通貨の価格にも影響が出ています。
「仮想通貨を持っていてもどうせ盗まれるんだ」と考えた人は、持っている残高を全て売ってしまうかもしれません。
そんな人がどんどん増えれば、仮想通貨の価格を下げてしまうこともあるでしょう。
今後もハッキング事件が起こり続ければ、国が取引の規制に乗り出すことも考えられます。
もしかしたら、仮想通貨取引自体ができなくなる時代がやってくるかも・・・。
「価格が下がってる!ラッキー♪」と全財産を仮想通貨に換えてしまう前に、状況を見守りましょう。
著名人の発言も聞き逃さないで!SNSはフォローしてる?
アメリカの経済を左右すると言っても過言ではないFRB(連邦準備制度理事会)のパウエル議長の発言から、仮想通貨の価格が暴落する可能性もあります。
彼が「これからはアメリカでこんな規制をしようかな」と発言すれば、来たるべき日に備えて仮想通貨を手放す人が増えるかもしれません。
また、高級車メーカー「テスラ」社のCEOイーロン・マスク氏は投資家としても有名です。
Twitterを買収しようとしたほどの大物投資家であり、彼の発言も仮想通貨市場に影響を与えているでしょう。
2021年5月には、イーロン・マスク氏がテスラ社のビットコイン決済停止を発表しました。
これにより「あのイーロン・マスクですらビットコインはダメだと言っている」と思った投資家が売りに出してしまい、ビットコインの価格は大幅に下落・・・。
大手企業が仮想通貨での決済を始めれば話題になりますが、反対にサービスを終了するとなると相場の下落を引き起こしてしまいます。
投資家は常に先へ先へと考えて行動するので、著名人のたった一言でも市場が動いてしまう可能性があるでしょう。
私たち一般人も、世の中の流れを左右するかもしれない著名人はフォローしておくべきです。
Twitterやインスタを駆使して、テレビのニュースより早く情報収集しましょうね♪
価格が急上昇♪でもそれってバブルかも
仮想通貨は、かつて軒並み上昇傾向にあったこともありました。
登場してからずっと冬の時代だったわけではなく、ビットコインもイーサリアムも当初よりかなり高い水準の価格になっています。
今は下落傾向であるといわれていますが、早くから投資を始めていた人が全て損をしているというわけではありません。
仮想通貨は現在、価格が変動しやすいという特徴があります。
まだ歴史が浅く発展途上なので、上がったり下がったりするのはむしろ当たり前です。
大切なのは、今の価格が適正かどうか冷静に判断することでしょう。
チャートを見ていて、一時的に急騰するタイミングもあるかもしれません。
「あれ?毎日見ていたら、このコインだけ上がってるぞ!」と気付いた時、あなたならどうしますか?
「今のうちに買いだ!」と大量注文し、あとは放置・・・。
「今はステーキングの時代だからね♪」と預けっぱなしにしておこうと考えた人、ちょっと危険ですよ!
仮想通貨は、価格が急騰した後に反動で大暴落するケースが多いです。
適正価格を超えて価格が上昇すると、多くの人が売って利益を得ようとします。
そのため、急騰からの大暴落が起こりやすいといわれているのです。
実際に、SHIB(Shiba Inu)コインは一時的に盛り上がって急騰しましたが、現在はほとんど無価値になってしまいました。
価格が急騰する前に買えれば良いですが、上がってから買うのでは損にしかならないので注意しましょう。
リスクを回避するにはどうする?さらなる下落に備えて
仮想通貨市場は、まだまだ下落相場が続くといわれています。
今はどうやって持ちこたえたら良いのでしょうか。
価格が安いからと、投資額を増やすのはおすすめできません。
これから仮想通貨を始めようと思っている人は、銘柄・投資のタイミングを分散しつつ様子を見て買っても良いでしょう。
今保有している通貨がある人は、少しずつ現金化しておくのも一つの方法です。
基本的に、今大きく投資するのはやめておくのが無難かもしれませんね。
いずれ相場が安定してくると思うので、それまでは少額投資かガチホで様子を見ましょう。
仮想通貨は冬の時代だといっても、やっぱり私は未来がある技術だと思います。
冬眠が終わったら、きっと暖かな春が来るでしょう♪
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