ステーキングの利息計算は2通り!「APR」と「APY」って?

サイト,アプリ,サービス LOLLIPOP

LOLLIPOP(ロリポップ)のインスタアカウントを見ていたら、「ARP」と「APY」の違いについて投稿していました。
画像にはいくつかの数字や棒グラフみたいなものが表示されていましたが、これは一体なんだろう・・・?
LOLLIPOP(ロリポップ)のステーキング画面にも似ているような・・・。
この投稿を見ただけでは何が何だか分からなかったので、今回は「APR」と「APY」について調べてみようと思います。

「APR」と「APY」って?仮想通貨業界では分散型取引所に登場

「APR」「APY」という単語は、仮想通貨で投資運用する時に出てきます。
以前私が解説したPancakeSwap(パンケーキスワップ)など、分散型取引所(DEX)を利用する時に関係してくる言葉です。
仮想通貨のイールドファーミング、ステーキング、流動性マイニングを検討している人は覚えておきましょう。
簡単に言えば、APRは単利の利回り、APYは複利の利率のことです。
えっ、利回りと利率って、違うんだ・・・(^_^;)
私は言い方が違うだけで、ほとんど同じ意味だと思っていました(笑)
APRとAPYの違いの前に、ここでしっかり正しい意味を確認しておきましょう。

利回りとは?利息を含めた収益の割合

利回りは、「投資金額に対して1年にどれくらいの収益があったか」を表す割合です。
この収益には利息の額を含めます。
例えば100万円で投資を始めて、1年間の収益が5万円になったとしましょう。
利回りは「年間収益÷投資金額×100」で計算するので、5÷100×100=5、利回りは5%になります。
具体的には、投資した銘柄が1年後にどのくらいの価値になったか評価する「償還」を行ない、投資金額との差である「償還差益」を求める計算も必要です。
利息収入と償還差益の合計額を出し、1年間の収益を割り出します。

利率とは?1年分の利息の割合

利回りは実際に手にした収益の割合のことを示しますが、利率は「毎年受け取る利息が投資金額の何%であるか」を表す言葉です。
例えば100万円の投資をして、1年後に5万円の利息を受け取る場合を計算してみましょう。
利率は「利息の額÷投資金額×100」で計算するので、5÷100×100=5、利率は5%になります。

「APR」=単利

APRは、1年間の利回りを意味する言葉です。
計算は単利で行い、1年後に元本の額で再投資します。
毎年利息だけを受け取り、元本はそのまま運用する形になりますね。
例えば100万円を投資して1年後に5万円の利息を受け取ったら、2年目はまた100万円で運用します。
利率が変わらない限り、利息の額は1年目も2年目も3年目以降も同じで、再投資する金額も変わりません。
仮想通貨の話で言えば、ステーキングなどで預け入れたトークンを1年後に取り戻した場合の単純な収益率のことです。
APRは主に、PancakeSwapやSushiSwapなどのDEXで使用されています。

「APY」=複利

APYは、1年間の利率という意味です。
計算は複利で行い、1年後に元本と利息の合計額で再投資します。
例えば100万円を投資して1年後に5万円の利息が発生したら、2年目は100万円+5万円の105万円で運用します。
1年目は100万円に5%の利率をかけて利息を計算しましたが、2年目は105万円×5%=5.25万円の利息になります。
さらに3年目は105万円に2年目の利息を足した110.25万円で再投資します。
利息を元本にプラスしながら投資を繰り返すため、毎年少しずつ利息の額が上がっていく仕組みです。
半年以降になるとグッと収益率が上がり、お得な投資方法にも見えますね。
APYは主に、CompoundやCurve.fiというDEXで使用されています。

利息

1年の利回り・利率のことだけど・・・

APRとAPYの数字は、年に換算した時の利回り・利率のことです。
しかし、実際にこの収益率を達成するためには1日ごとに運用する必要があります。
日割り計算で利息の額が求められ、1年分の合計がAPRとAPYに出てくる収益率になるわけですね。
APRの場合はそれほど意味は変わりませんが、APYとなると毎日複利運用しなければ収益率が違ってきます。
実際にどのくらいの利息をもらえるかは初心者にはちょっと難しいかもしれないので、APRやAPYの数字だけでステーキングを決めない方が良いでしょう。

LOLLIPOP(ロリポップ)の数字に注目してみよう

LOLLIPOP(ロリポップ)の投稿に戻り、APRとAPYの数字を見てみましょう。
APRは10%、APYも10%と書いてあります。
もし100万円を預け入れたら、それぞれどんな投資になるでしょうか。
APRは単利計算なので、毎年100万円×10%=10万円の利息が発生します。
APYの方は複利計算なので、1年目は10万円、2年目は11万円、3年目は12万円・・・と利息額は年々増えていきますね。
数字の下の方にあった棒グラフをよく見てみると、APRの方はずっと同じ高さで並んでいますが、APYの方は右肩上がりに増加しているように見えます。
これは利息の額を示していたんですね!

APRとAPYの数値は何で決まる?

APRとAPYで示される数値は、流動性プールに貯められている仮想通貨の総数や、価格変動率によって決められています。
数値が高くなればなるほど利回り・利率が良いということになり、ステーキングする人にとっては嬉しいポイントです。
ただし利回りや利率が高いということは、「頼むから預けて下さい(´;ω;`)」という意味もあります。
ギャンブルをする人はイメージしやすいかもしれませんが、賭ける人が少ないとオッズが高くなっていますよね。
一発当てれば大儲けできますが、当たる確率は低いかもしれません。
DEXでも同じで、信頼性のあるプールほどAPRやAPYの数値は低くなります。
これは単に利率が低いプールというだけでなく、預け入れ通貨の数が多くて人気、価格変動が少なくて安定的であるという指針にもなるでしょう。

数字に惑わされないで!

APRとAPYに注目してみると、なかには1000%を超えるようなDEXもあります。
もしこれが本当なら、たった1年で莫大な利益を得ることも可能でしょう。
しかし、実際はそんなに稼げないことがほとんどです。
特にAPYの場合、複利を考慮しての数字になっているため最低でも半年以上は預ける必要があります。
1年以上の長期投資をすれば別ですが、短期預け入れでは利率通りの運用収益は望めません。
また、最初から長期投資するつもりで預けていれば安心というわけでもないのです。
プールに預け入れた元本自体の価値が下がってしまえば、どんなに利率が良くても利益にならない可能性もあります。
例えば100万円分の仮想通貨を預け始めて、1年後に価値が10分の1、さらに1年後にはほとんど無価値になるまで下がってしまったら・・・。
高金利の投資ほど、一時的な盛り上がりなだけだったということもあるので気を付けましょう。

ガス代にも注意!

DEXでの取引時には、ガス代がかかります。
運用するたびに手数料を払うことになるので、かなりの出費になるかも・・・。
特にAPYは表示された利率を達成するために、毎日のように複利運用を続けなければなりません。
仮想通貨の投資は少額から始める人も多いですが、取引回数が多くなるだけでガス代もかさみ、受け取る利息よりも支払う手数料の方が多くなってしまうおそれもあります。

LOLLIPOP(ロリポップ)の利率ってどうなってるの?

LOLLIPOP(ロリポップ)のステーキングを見てみると、「APR」と出てきていました。
利息の額は、単利で計算します。
預け入れ期間によっても違いますが、高いものだと25%くらいかな?
他のDEXと比べてみると、ものすごく高いとか低いとかいうわけでもないみたい・・・。
気になる人は他のステーキングプールも調べてみてくださいね!

 

投資の世界で単利か複利かって結構な違いがあると思います。
結局どちらが良いかはその人次第だけど、利用しているステーキングがどちらのものなのかだけでも調べておきましょう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました