NFTはどこから始まったの?歴史と最新の動向を追ってみた

NFT NFT

「そろそろNFTを始めたいんだよねぇ」と友達と話していたら、そもそもNFTって誰が発明したの?という話になりました。
こんな面白い、画期的なアイディアを思いつくのって天才なのかな?
アートに本物の証明が必要だって気付いたことから生まれたのか、取引の公平さを求めてブロックチェーンが生まれ、それをアートに応用したのか・・・。
いずれにしても、私のような一般ピーポーには想像もつかないような世界です。
それが今や、OpenSeaでNFTを出品する方法まで習得しちゃってるんですからね!
ネットの世界って、技術も人も進化するスピードが速いわ・・・。
今回はNFTってどこから始まったのか、これからどんな方向へ向かうのかを調べてみましょう。

NFTの始まり

NFTが誕生したのは、2017年が最初だったといいます。
まず初めにブロックチェーンの構想が誕生し、ビットコインが生まれ、イーサリアムなどのアルトコインがあとに続きました。
そしてイーサリアムのブロックチェーン上に作られたゲーム「CryptoKitties」で、デジタルデータ一つひとつに番号が採番される仕組みができます。
これが、最初のNFTです。
しかしその後一般的に広まることはなく、限られた人だけが知るニッチな技術になっていたでしょう。
・・・ちなみに冒頭の「“誰”が最初に発明したの?」という疑問については、名前を聞いたところで「へ~」としか思わないと途中で気付いたのでやめました(笑)

創業者の初ツイートが高額落札

しばらくはネット民の一部で「こんな技術があるらしい」と囁かれているくらいの存在だったNFT。
一気に注目を浴びだしたのは2021年になってからでした。
その発端は、Twitter創業者のジャック・ドーシーのツイートが出品されたこと。
今や私たち現代人に欠かせない神器となったSNS、その始祖とも言うべきTwitterの創業者の、記念すべき初ツイートです。
私たちの祖先がサルからヒトへ進化した瞬間に手に持っていた松明のような、時代を変えた価値あるツイート。
さらにこれをNFTにするという、松明をライターに作り替えるような出来事が2021年の世界に起きたのです。
この人類の進化の過程を感じさせるNFTは、なんと約3億円で落札されました。
さらにテスラのイーロン・マスクが音楽NFTを出品すると約1億円に、日本でもVRアーティストのせきぐちあいみが出品した作品は約1,300万円になります。
こうなればもう、メディアに取り上げられるのも当然ですね。
我も続けと、多くのNFTクリエイターが生まれるきっかけになりました。

OpenSeaが大躍進!

NFTが世界に普及したのは、専用マーケット・プラットフォームである「OpenSea」の功績だと思います。
誰もがNFTを発行・出品でき、簡単に購入できる仕組みを作りました。
自分が集めた作品を飾る「コレクション」の設置や無償で贈ることができる「トランスファー」機能など、自由で使い勝手の良いサービスを提供したことで急速にユーザー数が増えていきます。
スマートな取引が可能なイーサリアムネットワークチェーンを使っているのも、OpenSeaがトップシェアを誇る大きな理由でしょう。
2021年1月には約8億円の取引高でしたが、翌月2月にはなんと10倍以上の約100億円まで成長しています。

OpenSea

ゲームから歴史的マスターピース、そしてアートへ

NFTはゲームのキャラクター、Twitter創業者など有名人の作品を経て、今はアート作品に落ち着きました。
最初はゲームのキャラクターを管理するために、ブロックチェーンの番号を付けていたようなものだと思います。
ジャック・ドーシーのツイートはサイン色紙みたいな感じかな?
イーロン・マスクが音楽NFTを出すと、ちょっと風向きが変わってきます。
彼も有名人なので、CDジャケットにサインしてくれたみたいな感じかもしれませんが(笑)
音楽という芸術作品をNFT化できるなら、絵画やデジタルアートにも利用可能なのでは・・・?
そう考えた人は、アートNFTに可能性を感じ始めます。
そこで話題となったのが、VRアーティストせきぐちあいみです。
彼女はもともと、仮想現実にアートを描く人物でした。
つまりNFTとの相性は抜群!
イベントではリアルタイムで作品作りを見せるパフォーマンスが行われていましたが、せきぐちあいみ氏に支払われる対価は出演料くらい・・・。
彼女は「お金にならない商売だよね」と言われ続けていたそうです。
ところが作品をNFTとして売ることができるようになると、たった一つのアートで数千万円を稼げるように!!
イベントで作品を披露して終わり、VRゴーグルを使わなければ見れない、イベントが終了すれば撤収・・・という刹那なアートも、NFTとして後世に遺すことができるでしょう。
ここから、デジタルアートをNFT化しようという流れが生まれます。

初期は何が売れていた?

NFTが欧米に浸透し始めた当時は、ドット絵で表現された人物の顔が多く売り出されていました。
というのも初期に生まれたイラスト系アートNFTが、「CryptoPunks」という人の顔をモチーフにしたドット絵だったからです。
それこそ小学生でも簡単に作れそうな絵ですが、SNSのプロフィール画像にするとちょうど良いサイズ感で人気になりました。
人種や髪の色、瞳の色、帽子やアクセサリーなど、豊富なバリエーションがあります。
シンプルな絵でありながら、自分らしさを表現できるPFP(プロフィール画像)になるでしょう。
昔のゲームに登場しそうなシンプルさとゆるさ、レトロさがウケてドット絵が多く購入される時代がありました。
CryptoPunksは当時27億円もの高値で取引されたNFTもあり、大きな話題となった過去があります。
これに続けと、多くのクリエイターがドット絵を販売しました。
今でもドット絵のコレクションは多く、アート未経験者でも新規参入しやすいジャンルかもしれません。

今はジャンルが二分しているかも?

OpenSeaだけでなく、HEXAなど国内でもNFTマーケットが増えてきました。
しかしどのマーケットでも、出品されているのは大体イラスト系アート作品が多いと思います。
ポップで可愛い、スタイリッシュでカッコいい、ヘンテコで面白い・・・など、デザインとしての種類は無数にあります。
大きなジャンルで分けるとすれば、
・ドット絵など「単純な形状のキャラクター・マスコット的要素が強いもの」
・絵画のように「精密で専門的なデジタルアート技術が必要なもの」
の2つが台頭しているでしょう。
ただNFTの使い道で考えると、PFP(プロフィール画像)、メタバース展示室に飾る、またはパソコンやスマホの待ち受け画面、投資目的のいずれかになるでしょう。
なかには「これを買うと、高騰する可能性の高いNFTがタダでもらえる(かも)」というコレクションもありますね。

AIで絵を描くってどんな感じ?

最近はAIに描かせた作品も多く見られます。
例えば「女の子」「RPG」「ミニスカート」と指示を出せば、AIが戦闘系ゲームに登場するようなセクシー美少女を描いてくれるみたいです。
これを使うと絵心がなくてもデジタルアートの技術がなくても、誰でも精密で芸術的なイラストが出品できます。
本物の人間と見紛うばかりのリアルな人物画も、AIなら一瞬で作成できるそうです。
色鉛筆で写真みたいな絵を描くアーティストがいますが、AI作品と比べると画面上ではほとんど見分けがつきません。
現実世界で頑張っているアーティストには、AIがちょっと厄介な存在になるかもしれませんね。

 

NFTは、まだまだ黎明期だと言う人もいます。
この波に今から乗るのか、それともある程度規制やルール、マナーが整ってから参戦するのか。
それはあなた次第です。

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