イーサリアム取引はガス代も要チェック!高くなっているのはどうして?

電卓,計算 仮想通貨

NFTの取引をしようとする時、ガス代の高さが気になってしまうことがあります。
せっかくお得な価格でListされているNFTを見つけたのに、ガス代が高騰していて手持ちのETHでは足りない・・・(´;ω;`)
メタマスク内の資金が十分に蓄えられていないと、大きなチャンスを逃してしまうかもしれません。
でも少し時間を置くと、ガス代がぐっと低くなる場合もあります。
反対に言えば、二の足を踏んでいるうちにさらにガス代が上がるという可能性も(^_^;)
今回は、イーサリアムのガス代について勉強していきましょう。

「ガス代」とは

最近暗号資産・NFTの取引を始めた人は、ガス代について知っておく必要があります。
ガス代とは、ネットワークを使用する時に必要な手数料のようなものです。
例えば、NFTを買う時、商品価格に加えてガス代の支払いが必要になります。
ガス代として支払う通貨は取引に使うネットワークによって決まっており、例えばイーサリアムネットワークの場合、ガス代の支払い通貨はETHです。
ガス代は、取引の承認作業を行ってくれるマイナーに対する報酬と、スマートコントラクトの使用料として支払います。
他の暗号資産でもマイナーに対する報酬としてガス代を支払う必要がありますが、イーサリアムの場合はスマートコントラクトの使用料も含まれます。

Gas Priceとは

ガス代は、メタマスクの承認画面などで「Gas Price」として表示されます。
これは「1Gasあたりいくらか」を表しますが、「Gas」という通貨が存在しているわけではありません。
一般的に使われている単位は「gwei」で、他にもたくさんの単位があります。
これが表しているのは、イーサリアムのトークン「ether(イーサ)」の数量です。
(実際に支払うのはETH)
例えば次のような数量を表すことができます。
   
gwei=0.000000001ether
mwei=0.000000000001ether
kwei=0.000000000000001ether

Gas Priceはユーザーが自由に設定できます。
処理速度は遅くても構わないからガス代を抑えたいという時は、Gas Priceを低めに設定すれば良いでしょう。
反対にガス代を多く支払っても良いから処理を早くしたい時は、Gas Priceを高めに設定します。

Gas Limitとは

Gas Priceと一緒に表示される「Gas Limit」は、手数料の上限値を表しています。
これはユーザーが「ここまでなら払えるよ!」という値であり、自分で設定可能です。
例えば1,000Gasという上限値を設定した場合、取引実行の際にガス代が1,000Gas超になると約定されません。
反対に、1,000Gas未満であれば使わなかった分がユーザーへ返金される仕組みになっています。
Gas Priceと同様に、取引実行の優先度と自分のお財布事情によって調節しましょう。

ガス代はGas Price×Gas Limitで決まる

取引実行のタイミングになってみないと、実際に支払われるガス代は分かりません。
ただ目安として、Gas PriceとGas Limitの2つの要素によりガス代の目安を付けることが可能です。
Gasの最大値は、「Gas Price×Gas Limit×0.000000001(gweiをETHに換算)」によって計算できます。
例えばGas Priceを80gwei、Gas Limitを1,000Gasにした場合、0.00008ETHのガス代になりますね。

取引通貨とガス代の支払い通貨が違う?

ブロックチェーンネットワークによっては、取引通貨とガス代の支払い通貨が別になることも。
Polygonネットワークであれば、ガス代はMATICで支払います。
そのため、PolygonETHで売られているNFTを購入するには、Polygonチェーン上にあるETH(紫ETH…イーサリアムチェーン上の黒ETHとは別物)と、MATICの両方が必要です。
例えば、0.01PolygonETHで販売されているNFTを購入する場合、0.01PolygonETHプラスMATIC(その時のガス代に応じた額)を支払わなければなりません。
PolygonETHもMATICもPolygonネットワーク上にある通貨なのでややこしいですよね(^_^;)
かつてはPolygon作品の購入であればガス代は無料でしたが、今はPolygonETHだけ、MATICだけ持っていても買えないので注意しましょう。

イーサリアム

ガス代が高くなる理由

Polygonネットワークで支払うガス代よりも、イーサリアムのガス代の方が高くなっています。
どうしてでしょうか。
これには、2つの理由があります。
一つは、ガス代がETHによって支払われるから。
ETHの価格自体が上がれば、ガス代も高くなるのは当たり前ですね。
ETHを資産として保有しつつ、NFTコレクターもやっている人にとっては、嬉しやら悲しいやらって感じかな?
「自分の資産価値は上がってほしいけど、お目当てのNFTを購入する時の出費が気になる・・・」という人も多いでしょう。
さらにもう一つの理由として、スマートコントラクトがあります。
イーサリアムはスマートコントラクトにより、あらゆる契約や取引をスピーディーに処理できるようになりました。
これがイーサリアムネットワークの普及やETHの人気につながっていることは確かなのですが・・。
人気になればなるほど、ネットワークを利用する場面が増えるほど、ネットワークは混雑していきます。
毎日大量のデータを処理する必要があり、マイナーに対する報酬やネットワークの使用手数料も上げなければなりません。
暇なお店の時給は安めだけど、繁盛しているお店の時給は高め。
つまりはそういうことです。
特にイーサリアムは、すでに海外であらゆる取引や決済に使われるようになってきました。
ネットワークに集められるデータの量が多いため、イーサリアムのガス代も高騰しているのです。

ガス代が高い・安いはどこで見る?

ガス代を取引の前に知りたいなら、「ETH Gas Station」などのサイトを確認してみましょう。
実際の取引にどれくらいのガス代がかかるか知りたい時は、試しにメタマスク決済承認の手前までいってみると良いですね。
例えば、NFTの購入なら、商品をカートに入れて購入ボタンを押すとガス代が表示されます。
ただしこれは見積もりなので、実際に支払われる金額は処理が行われるタイミングによって違う可能性があります。
ここで「確認」ボタンを押さなければ購入にならないので、大丈夫ですよ♪

ガス代の相場は?

イーサリアムネットワークの混雑率やETHの価格は、常に変動し続けています。
取引のタイミングによって上下していますが、長い目で見るとずっと高騰しているような感じですね。
いつが安いのか、どれくらい高くなったら取引しない方が良いのかというのは、一概には言えません。
ガス代の様子を見ているうちに、お目当てのNFTが売り切れてしまうこともあります。
とにかく費用を抑えたいのか、それとも絶対にゲットしたいNFTがあるのか。
人によって優先するべきものは違うでしょう。
ガス代の相場を知るには、メタマスクやガス代が確認できるサイトを見て判断するだけでなく、Twitterにやコミュニティで流れてくる情報をチェックする必要があると思います。
私の彼氏が所属しているNFTコミュニティでは、Discordでリアルタイムな発言を聞くことができるのですが・・・。
例えば、完売必須のNFTがリリースされる時、NFTを購入した人、ガス代が高すぎて買えない人、ガス代の今後の予想をする人など、さまざまな立場からの意見であふれています。
「今は買うべきじゃないよ!ガス代高すぎ!!」と言っている人もいれば、「これからもっと高くなるから今買っておきな!」と言う人もいて判断は難しいですが(^_^;)
ガス代の目安だけでは分からない、リアルなユーザーの声が聞けるのでおすすめです。

 

ETHを使った取引には、基本的にガス代がかかると覚えておきましょう。
ただしプラットフォームによっては、運営側がガス代を負担してくれる場合もあるみたい。
ガス代がかかるかどうかで使うサービスを選ぶのも、一つの方法だと思いますよ。

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