「ブロックチェーン」がスゴイ理由!暗号資産・NFTに必要不可欠な技術

説明 仮想通貨

友達から暗号資産について聞かれたので、ブロックチェーンの話をしたんです。
そしたら「よく分かんない・・・」と言われてしまいました(^_^;)
ブロックチェーン技術があるから暗号資産の取引は改ざんができないんだよと説明しても「だからブロックチェーンって何なの?」とのこと。
「ブロックチェーンがあるから暗号資産は安全」というのはよく聞くけど、そもそもブロックチェーンのすごさが分からないから納得できないみたい。
なんだか悔しくなってしまったので、今回はブロックチェーンを徹底的に説明してみようと思います!

■ブロックチェーンってこういうこと

暗号資産について語るには、ブロックチェーンの技術を知ってもらう必要があります。
ブロックチェーンとは、日本語だと「分散型台帳」というそうです。
つまり、データを分けて管理している情報の保管場所のことですね。
詳しい仕組みの前に、ブロックチェーンと既存のデータ管理方法の違いを整理してみましょう。
ブロックチェーンは今言った通り、データを分散管理しています。
そのデータに関係するユーザーがみんなで情報を共有して、みんなで保存するという方法です。
これに対し既存のデータ管理は、例えば国や自治体、銀行、企業などの仕組みを思い浮かべてみてください。
国や自治体が国民の情報を管理し、銀行が利用者のお金を管理していますよね。
企業は顧客情報を管理して、マーケティングなどに応用しています。
つまり、中央集権的な方法でデータ管理をしているということです。
ブロックチェーンの場合は、特定の機関・団体が管理しているのではありません。
ユーザー同士がみんなでデータを承認し、記録し、保存しているのです。

ブロックチェーンの仕組みは?

ブロックチェーンで管理されるデータは、具体的に言うと暗号資産やNFTの取引に関する情報です。
誰がどこでどんな取引を行ったか、過去から現在まで連続した履歴となって記録されます。
一つひとつの取引は、ブロックチェーンの記録作業を行うユーザーによってブロック(保管キャビネットのイメージ)に格納されています。
そしてそのブロック同士をつないで、鎖のようにしたのが「ブロックチェーン」なのです。
仮に、ブロックに格納されている取引の一つを改ざんしようとすると、その取引の前後と整合性が取れなくなります。
これを銀行のシステムに置き換えてみると、ブロックは書類が入ったキャビネット、データの一つひとつは入金伝票や出金伝票です。
既存の管理システムでは、伝票の1枚を抜き取っても監査をしない限り気付かれないかもしれません。
しかし、ブロックチェーンで管理されたデータであれば、そのうちの一つを抜き取ろうとすると、その直前の取引、直後の取引を書き換える必要が出てきます。
そればかりか、過去から現在まで全てのデータを書き換えないと不都合が起きてしまうのです。
まさにチェーンでつながれた、という表現がぴったりですよね。
一つだけ改ざんしようとすると、そのデータにつながっている過去と未来がズルズルッと引っ張り出されるようなイメージを持ってもらえば良いと思います。
絶対に改ざんできない!ということではありませんが、現実的に考えれば短時間で全てのデータを書き換えられる人はいないでしょう。
完成する前に、他のユーザーに見つかってしまいますからね。

ブロックチェーンは誰が記録したか一目瞭然!

国や自治体では、誰かがデータを改ざんしたとか間違った情報を登録したという事件がたまにありますよね。
誰でも使えるアカウントで登録していたから、誰がやったか分からないなんてことも・・・。
それが本当なのか、それとも責任逃れなのかは知りませんが、ブロックチェーンではあり得ない話です。
ブロックチェーンのシステムでは、誰が・いつ・何の情報を書き込んだかが分かるようになっています。
ブロックチェーンに記録されたデータは、誰でもいつでも閲覧可能で、みんなで共有することで監視しているのです。
偽造防止、改ざん防止にはこれほど効果的な方法はありません。
改ざんしようとした時点で、「おかしなことをしようとしている奴がいるぞ!」と誰かが気付いてくれるでしょう。

ブロックチェーンならサーバーダウンにも強い

既存の中央集権的データ管理だと、サーバーダウンの影響をダイレクトに受けてしまいます。
銀行のシステムが停止すると、窓口での払い出しはおろか、ATMの利用もできなくなりますよね。
大切な取引がある日に、終日送金できません!となれば大損害です。
ブロックチェーンのデータ管理は、複数のコンピューター(ノード)によって行われています。
このコンピューターは、データ記録作業をするユーザー一人ひとりが使っているものです。
そのうちの一つがサーバーダウンしても、他のコンピューターがあるから大丈夫!
複数のユーザーにデータを分散して管理しているので、リスクも分散させることができるのです。

ブロックチェーンには暗号技術が使われている

ブロックチェーンに記録されるデータは、暗号化されています。
「7/1に○○さんが1BTCを△△さんに送りました」と記録するのではなく、第三者に分からないような暗号に変換して記録しているのです。
暗号資産やNFTのやり取りは誰でも見ることができますが、ウォレットやトークンのアドレスのみが表示されるようなシステムになっています。
この暗号を解除し、データを閲覧して個人情報まで見るには、2つのカギが必要です。
「公開鍵」は第三者にも公開されますが、「秘密鍵」はユーザー個人が厳重に管理しています。
暗号資産ウォレットのメタマスクでいうと、秘密鍵はシークレットフレーズ(またはリカバリーフレーズ)のことですね。
公開鍵と秘密鍵がセットにならないと暗号は解除されないので、ブロックチェーンによって守られている暗号資産やNFTは安全と考えることができます。
ただし、秘密鍵を第三者に入手されてしまうと、簡単にデータを漏洩させた利、暗号資産・NFTを盗み出されたりします。
だからシークレットフレーズは、スマホのメモに登録しちゃいけないんですよ!

ブロックチェーンはスマートコントラクトの安全性に貢献している

暗号資産の取引や送金がスピーディーなのは、「スマートコントラクト」が使えるからです。
これは、あらかじめ決めておいた契約内容を自動実行してくれるシステムのことですが、これにもブロックチェーンが使われています。
ただの契約実行自動装置であれば、システムを第三者の都合の良いように書き換えられる可能性があるでしょう。
また、このシステムを運用するために中央管理者を置かなければなりません。
もし、スマートコントラクトにブロックチェーン技術が使われていなかったら、ただの自動販売機と同じですね。
ブロックチェーン技術によって、スマートコントラクトは
「契約内容の改ざんができない」
「中央管理者が不要」
という2つの武器を手に入れました。
これにより、暗号資産やNFTの取引は安全でスピーディーになったと言えるでしょう。
ただし、スマートコントラクトは全ての暗号資産に実装されているわけではありません。
実装済みのものとしてはイーサリアムが有名ですが、スマートコントラクトがあるかどうかで暗号資産の価値を判断する人もいます。

 

これでブロックチェーンについて分かってもらえたかな?(^_^;)
私も難しい話が苦手なので、なるべく簡単な表現を使ったつもりですが・・・。
web3.0世界に欠かせない技術、ブロックチェーン。
そのすごさを知れば、ますます暗号資産やNFTを始めてみたくなると思いますよ♪

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