NFTが売れない!2023年以降はどうなる?

不安 NFT

2023年に入ってから、NFT界が低迷してきたと言われています。
暗号資産も2022年以降下落傾向が続いており、冬の時代を迎えています。
NFTも暗号資産と深いつながりがあるため、仕方ないことかもしれませんね。
好調だったプロジェクトもどんどん価格が下がっており、クリエイターのなかには活動を休止する人も・・・。
今回は2023年以降のNFT界はどうなっていくのか、さまざまな判断材料から予想してみましょう。

NFTが売れない!クリエイター存続のピンチ

X(旧Twitter)を見ていたら、「NFTが全然売れなくなった」という投稿が多数出てきました。
2023年が始まったばかりの頃は、結構「売れました♪」というツイートをよく目にしていたのですが・・・。
最近は、NFTリリースの宣伝投稿すら見ない日もあります。
毎日「NFTやってます!買ってください!」と投稿していた人も、いつの間にか消えてしまったようです。
自身のNFTコレクションについて言及する投稿より、NFT・暗号資産の冬の時代を嘆く人、活動休止を宣言する人の方が多くなっているのも感じました。
クリエイター同士で「あの人最近見ないよね」という話もしており、NFTを諦めてしまった人が結構な数いるんだなぁと思います。
また、「XでNFTに関連する投稿をしてもインプレッションが伸びない」と感じている人も。
TwitterがXになってから多少アルゴリズムが変わるのは仕方ありませんが、SNSでNFT活動をしていた人にとっては死活問題です。
いくら宣伝してもNFTが売れず、インプレッションもつかない。
これではクリエイターとして活動していても意味がないのではと感じてしまいます。
NFTを出品するのは簡単ですが、NFTにするための作品づくりは根気のいる作業です。
何十時間もかけて仕上げた作品が、誰からも見てもらえなければ気持ちが折れてしまうでしょう。

NFTが売れないのはガス代のせい?

2023年に入って、イーサリアムのガス代が高騰しているのもNFTが売れない原因の一つだと思います。
せっかくNFTをList(出品)しても、ガス代が高すぎてコレクターが手を出しづらい状況になっているのです。
例えば1000円くらいのNFTなのに、ガス代が5000円だったらもったいない気がしますよね。
「もう少し待てばガス代が落ち着くかな?」と購入を保留する人も多いでしょう。
一年前は出品すればすぐに買い手がついていたようなコレクションも、数日経ってもまだ売れない・・・ということが多くなってきました。
2021~2022年頃よりも、クリエイターが活動しにくい環境、出品しても売れにくい状況が続いているのではないでしょうか。

海外勢も不振が続く・・・ブルーチップが大暴落!

2023年初夏の頃、海外の大人気NFTコレクションが大暴落しています。
2022年7月に12,394ETHという歴代最高値を記録した「ブルーチップ指数」も、7,446ETHまで下落してしまったとか。
「ブルーチップ(BlueChip)」とは、本来は優良株式銘柄を表す言葉ですが、最近はNFT界でも使われています。
CryptopunksやBAYCなど、成長率・将来性で高い評価を獲得しているNFTコレクションを「ブルーチップNFT」といいます。
OpenSeaの人気ランキングページを見ると、上位に海外NFTコレクションが出てくるので見てみてください。
どこまでがブルーチップかという明確な定義はありませんが、大体3~5番目くらいにランクインしていればブルーチップと呼べるでしょう。
例えば、Doodlesは価格が1/10に、Invisible Friendsは1/8に、Moonbirdsは1/16に、Goblintownは1/23に下落しています。
最大95%もの価値を失い、平均で40%以上大暴落してしまいました。
NFTが売れないのは日本だけでなく、世界中で同じことが起きていると考えて良いでしょう。

海外投資家は意外と楽観視?

NFTの世界的不況で、日本のSNSでは途方に暮れる投資家が多くなっています。
ところが、海外NFT投資家の意見は結構ポジティブ。
さらに長期的な下落になると予想する人もいますが、それほど悲観してはいないようです。
「また価格が回復するだろう」と予想している人がほとんどで、今がNFT投資を始めるチャンスだと考えています。
この一年間でNFT出品者は32%増加しており、諦めるクリエイターが出てきたとしても新規参入者が減ったわけではないようです。
ただし、買い手側は30%減少しているため、なかなか売れない状況は続くかもしれません。
いっぽう新規投資家はNFTに可能性を感じており、これからも関連プロジェクトを応援する人は後を絶たないとみられています。
現在の下落傾向はNFTの長い歴史の1ページであり、まだ終焉ではないと思います。

日本のインフルエンサーがガチホ論争を巻き起こしたせい?

日本のNFTコレクションが急に売れなくなったのは、有名インフルエンサーが「このコレクションはガチホするべきだ」と発言したのがきっかけであるという意見もありました。
「ずっと応援してくれるって約束で買ったんでしょ?なのに売るの?」とも取れるような発言もあったようです。
強大なコミュニティがあるようなので、誰かは言いませんが(^^;) そのコレクションでは、「対象NFTを持っていたらAL(新規コレクションを優先的に購入できる権利)をあげるよ」という運営方法もあって、保有しているNFTを売りたくても売れない状況が作られていたようです。 なかにはNFTを売った人に対して、「裏切り行為だ」と糾弾するコミュニティメンバーも・・・。 運営側も「転売した人には今後一切ALをあげない」という発言をして、投資活動に制限を設けたと非難される場面もありました。 ガチホ勢VSトレード勢の論争は続き、今も売ろうかどうしようか迷っている投資家がいます。 資産運用をするためにNFTを買ったのに、運営側やコミュニティの目が怖くて売れない・・・。 仕方がないから借金をして生活費を工面しているという人も。 ウォレットには数十万円のNFTがあるのに、消費者金融に借金をしているという投稿も見かけました。 もちろん売ろうが売るまいが投資家の勝手ですが、日本人って足並みをそろえる変なクセがありますよね(^^;)
一人だけ違うことをして非難されるのが嫌だから、周りと同じことをしよう・・・。
それで損をしたら元も子もないと思いますが、運営側は人の目が気になる日本人の心理を上手く突いたのだなと思います。
しかし、NFTは売った時の価格より高く買ってもらわないとフロアプライスが上がりません。
ガチホ論争が巻き起こったコレクションは、耐えきれず売ってしまった人もいました。
その時点で「一度買ったら売れない」というイメージがついているので、今度はなかなか買ってもらえません。
ビッグコレクションになるほどコミュニティの監視の目が多くなるため、売りづらい、買いづらいという流れができてしまうでしょう。

これから成長するコレクションは?

2023年に冬の時代が到来しても、諦めずにNFT活動を地道に継続しているクリエイターがいます。
私の感覚では、
「イラストが得意だから始めてみました♪」
「小学生の娘が描いています♪」
というアマチュア勢が淘汰されたような気がします。
美大に通っていたとか、本業がデザイナーだというプロ並みの技術を持つクリエイターが生き残っているようです。
全員がずっと売れ続けているわけではありませんが、そういう人達は作品づくり自体がライフワークですからね。
売れるから続ける、売れないから辞めるということではないと思います。
今後成長していくNFTコレクションは、真のアーティストによって出品されていくのではないでしょうか。

 

これまではマーケティングが全てだったNFT界。
しかし、Xの仕様変更に伴い、SNS宣伝活動が難しくなった印象です。
新たな販路を見つけないと、クリエイターにとっての厳しい時代は続いていくでしょう。

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