DMMビットコインが不正流出を発表!被害額は約482億円に

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国内暗号資産取引所として中堅規模に位置するDMMビットコインが、約482億円相当のビットコイン(BTC)を流出させてしまったようです…
ここで口座を開設していた人は、気が気じゃないですよね(´;ω;`)
別の取引所を使っていれば関係ない話でもなくて、これだけ多額の資金が流出すればBTCの価格に影響を及ぼしかねません。
今回は、DMMビットコインのやらかした事態と、今後どんな動きが予想されるのか見ていきましょう。

DMMビットコインが不正流出!

2024年5月31日、DMM.comグループのDMMビットコインは約4500BTCの不正流出を発表しました。
直前のBTC価格は約1070万円であり、日本円にして約482億円の多額流出となります。
2022年時点で顧客口座数は37万を超えていたそうで、国内の暗号資産市場を揺るがす大事件となりました。
しかしDMMビットコインは補償方針について即日発表するなど、顧客への対応は迅速だったと評価されています。
また、流出相当分は全額保証するとしており、DMM.comグループ会社から支援を受けて十分な資金が調達できると発表しました。
事件が起きて3日後の6月3日には、借り入れによって50億円を準備しています。
6月7日と10日は増資と特約付き借り入れを合わせて500億円を準備できるとしています。
不正流出の原因については6月6日現在も調査中ですが、今のところ顧客への補償は可能なようです。

DMMユーザーはチェック!顧客向けサービスの対応について

不正流出の発覚以降、DMMビットコインは次のようなサービスを停止しています。

・新規口座開設の審査
・暗号資産出庫処理
・現物取引の買い注文受付
・レバレッジ取引の新規建玉注文の受付

DMMビットコインで新規口座開設の申請はできますが、審査がストップしているのでいつ口座が開設できるようになるかは分かりません。
本人確認書類を提出することを考えると、とりあえず今は口座開設の手続きをスタートしない方が良いと思います。
暗号資産の払い出しについても停止しているので、出金はできません。
まずは流出額の補償が終わってから、自分の資金残高について確認したのち払い出しの手続きを行いましょう。
現物取引の場合は売り注文のみ受け付けており、暗号資産の購入はできません。
また、レバレッジ取引は決済注文のみの受付となっているので注意してください。

不正流出の原因は?

DMMビットコインが失ったBTCは、ネットに接続していないコールドウォレットからの流出だったとみられています。
公式にはまだ調査中としていますが、ネット上では悪意のあるプログラム「マルウェア」に感染したとか、内部の犯行であるとの説が浮上しているようです。
そもそも国内取引所の場合は、コールドウォレットで100%管理することで安全性が保たれているはずでした。
コールドウォレットがハッキングされたというよりは、何らかのきっかけでマルウェアに接触してしまいプログラムを書き換えられたという可能性が高いようです。
もちろん、DMMビットコインのプログラムに関与できる者が故意に流出させた可能性も否定できません。
ただ、DMMビットコインのコールドウォレットがネットから隔離されて、しっかりとした運用体制で管理されていたかどうかは検証が必要です。
犯人捜しをする前に、取引所のセキュリティ性に問題がなかったか徹底的に調査しなければなりません。

BTC相場への影響は?

BTC投資家として気になるのは、価格への影響です。
せっかく現物ETF承認や半減期で相場が上向いていたのに、多額の不正流出で大暴落してしまう可能性もあります。
BTCは国内外で何度も取引所からの流出を経験しており、国内では2018年にCoinCheckから約580億円もの資金が盗み出されました。
2019年にはビットポイントジャパンで約30億円が外部からのハッキングによって流出し、いまだに犯人が判明していないといいます。
海外大手の取引所から流出する場合、BTCの価格が急落することもありました。
しかし、今回のDMMビットコイン不正流出による暗号資産市場への影響はそれほど大きくないとみられているようです。
2018年のCoinCheckハッキング事件でもかなり大きな額が流出しましたが、SBI VCトレードのアナリストは「その頃と比べてBTC市場に厚みがある」と指摘します。
つまり、日本の取引所が数百億円を失っても耐えられるほど、BTC市場が強くなったと考えられるでしょう。
日本暗号資産取引業協会の小田玄紀会長も、DMMビットコインからの流出は「残念」としながらも業界が危険視されるということについては考えていないといいます。
DMMビットコインの迅速な顧客対応や、補償に関する方針の即時決定も暗号資産投資家を安心させる材料になると思います。
実際、DMMビットコイン流出発覚後に大きく価格が変わった事実もなく、むしろ5月31日から6月初めにかけて価格はゆるやかに上昇しています。
DMMビットコインユーザーには申し訳ないですが、BTC投資においては現時点で全く心配する必要はないでしょう。

今回は今までと違う?

今回の流出事件で、DMMビットコインはこれまでにハッキングされた取引所と違う動きを見せたといわれています。
例えば2018年のハッキング事件後、CoinCheckはマネックスグループに買収されました。
これは救済措置の一環として行われていますが、流出事件を起こすと他社の傘下に取り込まれるという形が一般的だったようです。
一方、今回DMMビットコインは自社のグループ企業から資金調達を行い、他社に吸収されることはありませんでした。
DMMビットコインが自分たちでなんとかできる力を持っていたと評価するか、それともたいして金額が付かないから売却が不可能だったと考えるかは、専門家によって分かれるところでしょう。
ただ、ユーザーとしては急に「明日から別の取引所になります」と言われるより、今まで通りDMMビットコインで取引できた方が安心ですよね。
ともかく補償資金として計550億円が調達できるということなので、ユーザーの皆さんは慌てず追加発表を待ちましょう。

BTC投資家はどう動きべき?

たびたび取引所のハッキングや資金流出が起こっていますが、私は暗号資産が危険だとか、今すぐやめるべきだとは思いません。
DMMビットコインの発表を見る限り、今回の不正流出もしっかりとした対応が期待できそうです。
もしDMMビットコインが補償を進めないということになれば、金融庁も動き出す可能性は高いでしょう。
海外取引所やDEX(分散型取引所)で不正流出が起こった場合は残った資金を守るためにも早めの撤退が必要ですが、国内取引所をお使いの方はこれまで通り取引を続けても問題ないと思います。
DMMビットコインユーザーは、これを機に別の国内取引所でも口座開設をしてみてはいかがでしょうか。
口座を分けることはリスク分散につながりますし、DMMビットコインからの補償が出るまでの間にも投資を続けられます。
DMMビットコインに口座を持っていなかった人も、いくつかの取引所に口座開設して資金を分散させておくのがおすすめです。
私も大手から中堅まで、複数の取引所で口座開設して少しずつ積み立てしています。
それぞれお得な口座開設キャンペーンも開催していて、新規に口座を作るだけで1000円もらえるという取引所も( *´艸`)
国内であればほとんどの取引所が無料で口座開設を受け付けているので、特典目当てであちこち口座開設するのもアリだと思います。
ただしなかには偽キャンペーンサイトや詐欺サイトもあるので、SNSからの誘導には十分ご注意ください!

 

DMMビットコインの不正流出によって、暗号資産取引をしている人が今すぐ何かをしなければならないということはなさそうです。
DMMビットコインユーザーも、運営からの案内を待ちましょう。
この事件でBTCの価格が大暴落!という可能性も極めて低いとのこと。本当に良かった~(;’∀’)

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