ドナルド・トランプがアメリカを暗号資産大国にする!?「トランプトレード」とは

ビットコイン,BTC,暗号資産,仮想通貨 仮想通貨

7月15日、ビットコイン(BTC)は2週間ぶりに高値を更新しました。
その理由として考えられているのが、その日に起きたトランプ元米大統領銃撃事件です。
私もびっくりしましたが、銃で撃たれた直後にも「俺は屈しない!」と強さをアピールしていましたよね。
この様子が全世界に流れると、トランプ氏の支持率も急上昇。
11月の大統領選で勝利する可能性が高いとみられるようになります。
それがなぜBTCの価格にまで影響するかというと、トランプ氏と暗号資産には深い関係があるからなんです。
今回は、暗号資産業界におけるトランプ氏の立場について調べてみましょう。

トランプ氏は暗号資産支持者?

世界基準の証券取引プラットフォームを提供するIGグループの市場アナリストは、トランプ氏について「自身を暗号資産支持者であると売り込んでいる」と述べています。
投資家の間でもトランプ氏は暗号資産推進派であるという話は有名で、今年の6月初めにはBTCマイニング企業数社のリーダーが集まる会談に参加していたそうです。
ここで正式に暗号資産の支持を表明し、自身が再び大統領になったら「暗号資産マイニング業界の擁護者になる」と約束したといいます。
さらに、Twitterを追い出されてから自分で立ち上げたSNS「Truth Social(トゥルース・ソーシャル)」にて、これから発行されるBTCをすべて「MADE IN USA!!(アメリカ産にしたい)」と投稿しました。
トランプ氏が大統領となれば、現職のバイデン大統領のもと暗号資産業界の締め付けを強化しているSECの規制を軟化させることになるかもしれないと予想されています。
つまり、トランプ氏は暗号資産支持者にとってのキーマン、救世主になる存在なのです。
銃撃事件をきっかけに「やっぱりトランプは強い!」と盛り上がり、そのまま大統領に再選、暗号資産ブームが再燃するという未来が見えてきました。
ただ、トランプ氏が大統領になることによって、むしろ規制措置が強化されるとの見方もあります。
トランプ氏の支持者は熱狂的になりすぎるところがあり、彼の再選は良い意味でも悪い意味でも、暗号資産業界に影響を与えてしまうでしょう。

トランプトレードとは?

トランプ氏が大統領選挙で当選を果たした2016年当時、米国債券市場で長期金利が上昇、短期金利との差が拡大しました。
この現象を「イールドカーブのスティープ化」と表現しますが、これを引き起こしたのがトランプ氏の当選だったということから「トランプトレード」と呼ばれるようになります。
今年11月の大統領選挙でもトランプ氏が当選すれば、再びトランプトレードが起こるのではないかと予想する人も多いです。
しかし、トランプ氏が公約として掲げている追加課税の引き上げは物価の上昇、長期金利も上昇させることにつながるため、ゆくゆくは貿易が縮小して経済を悪化させ、結局長期金利の低下をもたらすという予想もあります。
こうなると以前ほど長短金利の差が広がらず、むしろイールドカーブはフラットになるとみられています。
2回目のトランプトレードが起こるかどうか、五分五分といった感じ…
そのため、現時点の金融市場にはトランプ再選が織り込まれていないと考えられるでしょう。
ただ、暗号資産においては今年の大統領選挙期間中、トランプトレードが起こる可能性が高いとみる専門家も…

暗号資産市場とトランプトレードの関連性

トランプ氏が暗号資産を支持している以上、彼が大統領に再選する可能性が高まるほど、暗号資産業界に注がれる視線は熱くなるでしょう。
トランプ氏が所属する共和党としても、暗号資産を価値ある資金源としてみているといいます。
さらに共和党が優勢になることで、暗号資産に寄せられる期待は大きくなるはずです。
純粋に、暗号資産を支持するトランプ氏が大統領になれば暗号資産業界に良い風が吹くと考える人も多いと思います。
金融市場においてはまだ判断できかねない状況ですが、暗号資産市場では大統領が決まる前からトランプトレードが起こる可能性が高いです。
実際にBTCは7月15日に2週間ぶりの高値をつけており、世界中のほとんどのアナリストがトランプ氏との関連性を指摘しています。

トランプ氏がBTCカンファレンスに登壇!

7月27日に開催されるカンファレンス「Bitcoin2024」では、トランプ氏の講演が予定されています。
6月に行われた資金調達パーティーでも、暗号資産業界を規制しようとする民主党を非難しており、関連企業や投資家を喜ばせました。
さらにこのイベントでトランプ氏が1200万ドル(日本円で約19億円)を調達したという情報も!
彼が参加すれば、そこに革命が起こり、お金が集まる…
トランプ氏はそんな存在なのかもしれません。
Bitcoin2024の主催者は、トランプ氏を「メインヘッドライナー」として迎えると表明しています。
トランプ氏は米国企業がBTCマイニングを拡大することを望んでいると示唆しており、彼のイベント参加によって業界はさらに盛り上がるでしょう。
まさに暗号資産業界における代弁者として、彼の発言が注目されています。
今はまだ暗号資産に興味のある大統領候補でしかありませんが、本当に再選したらアメリカを「暗号資産大国」にするリーダーとなるでしょう。

バイデン氏が当選したらどうなるの?

トランプ氏が大統領になったら暗号資産は盛り上がる、ではバイデン氏が当選した場合は?
バイデン氏は民主党ですが、こちらは暗号資産の規制強化に意欲的だとされています。
彼が当選した場合、暗号資産の取引に関する規制の枠組みが策定され、関連法が成立する可能性が高いです。
どんどん暗号資産投資を盛り上げようぜ!というよりは、慎重に進めるべきだという流れになるでしょう。
暗号資産投資を歓迎しないというわけではないと思いますが、トランプ氏が大統領になった場合と比べると不自由さを感じるかもしれません。
アメリカが規制強化となれば他の国も付随する可能性があり、世界で暗号資産のブームが下火になるおそれもあります。
どうなるかは大統領が決まってみないと分からないけど…

共和党が暗号資産イノベーションの支援を約束!

7月8日、トランプ氏を擁する共和党は暗号資産に関する綱領を正式採択したと発表しました。
具体的には、
「民主党の違法かつ非米国的な暗号資産取り締まりを終わらせる」
「中央銀行デジタル通貨の創設を反対する」
「すべてのアメリカ人が暗号資産を自由に取引する権利を持つことを確実にする」
などと表明しています。
ここで私が注目したいのは、「中央銀行デジタル通貨」です。
これは一体なんでしょうか。
中央銀行デジタル通貨(CBDC)とは、
・デジタル化されている
・法定通貨建てである
・中央銀行の債務として発行される
の3つの要件を満たしたものです。
もっと簡単に言うと、現金の代替えとなるようなデジタル通貨のことですね。
バイデン政権の民主党は国が発行する暗号資産としてCBDCを立ち上げようと考えており、共和党はこれを反対すると述べています。
国が発行者であり管理者であるなら、暗号資産の特徴である取引の自由さは失われるでしょう。
結局は法定通貨をデジタル化しただけであり、本来の暗号資産の意義に反すると思います。
共和党はCBDCの設立によってアメリカ国民の金融監視が強化されると非難しており、トランプ氏の再選によって本当の意味での暗号資産を拡大していきたいとしています。

 

暗号資産で投資する人々にとって、トランプ氏が大統領になってくれた方が良いのは間違いないようですね。
それにしてもこれだけ連日ニュースで取り上げているのに、正式に米大統領が決まるのが11月って遅すぎません?(^_^;)
まだ4ヶ月もあるんですけど~!!

コメント

タイトルとURLをコピーしました