ミームコインに再び注目が集まっていた!知っておくべき銘柄は?

仮想通貨

最近は、ビットコインやイーサリアムの動きを追うのに疲れた人が「ミームコイン」に手を出す傾向があるようです。
暗号資産の主要銘柄には決済通貨としての使い道があり、プロジェクトによって何を達成したいのか目的がはっきりしています。
いっぽうミームコインは特に目的がないものや、冗談から作られたものも多いです。
価格も1円以下であることがほとんどで、実用的な価値はないといわれています。
今回は、どうしてミームコインが人気なのか、今話題のミームコイン銘柄には何があるのか調べていきましょう。

ミームコインとは

インターネット上で語られる「meme(ミーム)」とは、面白い画像や動画が拡散されることをいいます。
例えばある野球選手の通訳が大事件を起こしましたが、彼の画像を使ってAI生成されたダンス動画がYoutubeやTikTokをにぎわせていました。
誰かが投稿したジョークが世界中に広まり、その名を聞いただけで「ああアレね!」とみんなが笑うようになる、そんな文化がミームです。
そしてそのミームをモチーフにして作られたトークンは「ミームコイン」と呼ばれています。
実際にインターネット上で話題になっているミーム(冗談)がテーマになっているものもあれば、発行者オリジナルのキャラクターをモチーフにしているものも多いでしょう。
前回もちょこっとご紹介しましたが、バイデン大統領をモチーフにした「ボーデン(BODEN)」やハリス副大統領をモチーフにした「カマラ・ホリス(KAMA)」もミームコインの一種です。
トランプ氏に至っては、彼がモチーフになった「トランプコイン/MAGA(TRUMP)」のほか、末息子バロン氏が主導しているという情報もある「ドナルド・J・トークン(DJT)」など、さまざまなミームコインが登場しています。
いずれも本人公式のものではないようですが、ミームコインのモチーフとして著名人が選ばれやすいといえるでしょう。

ミームコインの需要が急上昇!

今年4~6月の統計によると、暗号資産市場においてミームコイン銘柄に多くの注目が集まっていることが分かりました。
1枚1円以下で取引され、実用性の低いトークンがほとんどですが、どうしてこんなに需要があるのでしょうか。
ミームコインを買い求めている人の多くが短期投資家であるといい、低コストで入手でき、爆益チャンスが発生する可能性が高いことがその理由だとされています。
つまり、ビットコインやイーサリアムなどの主要銘柄に比べてローリスク・ハイリターンで投資できる銘柄だと思われているのです。
一般的に投資は低価格のうちに買い、高値になったら売れば利益を得られます。
ミームコインはより低い価格で購入することができ、一発当てればかなりの金額を稼げると考えられます。
購入枚数が多ければ多いほど、1枚あたり数円上がっただけで爆益が得られるでしょう。
いっぽう、人気が高まった時に売り切ってしまわないと、何の使い道もない無駄なトークンがウォレットに残ることにもなります。
ミームコインで短期トレードをする場合、売買のタイミングを誤らないよう注意しなければなりません。
そこが最も重要で、かつ最も難しいところではないでしょうか。

人気のミームコインは?やっぱり犬が強い

ミームはいわばトレンドに乗ったジョークのことですが、ミームコインにも流行があります。
冗談で作られたトークンは無数にあり、そのすべてがミームコインとして人気を獲得できるわけではありません。
1枚1円でスタートし、何十年経っても1円のままであるミームコインもたくさんあるでしょう。
1円が数十倍、数百倍になるには、しっかりトレンドに乗る必要があります。
すでにトレンドに乗っているモチーフを利用すれば、飛び級で人気トークンになるかも!
だから「ドージコイン(DOGE)」のような有名ミームコインを真似した、「犬系コイン」と呼ばれる銘柄が大量に発行されているのです。
ちなみにこのDOGEは、「Dog(犬)」のスペルを間違えたことが由来で生まれたとか。
このトークンにイーロン・マスク氏が反応したことで脚光を浴び、価格が約70倍に急騰しました。
今や代表的なミームコインとして知られるようになったDOGEは、その後に発行されたミームコインの始祖であり憧れです。
これに続けと犬をモチーフにしたトークンが数多く登場し、そのうちいくつかはトレンドに乗ることができました。
例えば柴犬をモチーフにした「シバイヌ(SHIB)」は時価総額2兆円を突破し、大きな話題に。
いっぽう犬系であるのに全然売れなかった銘柄もあるので、犬だったら絶対に売れるというわけではありません。
犬の次は猫だ!という発行者もいましたが、犬ほど盛り上がらなかったといいます。

まさかのカエルが大奮闘!

犬か!?いや猫か!?という論争のなか、突如として誕生したのがカエル系ミームコインでした。
「ペペ(PEPE)」はちょっと不気味なカエルのキャラクターがモチーフになっており、ローンチから10万倍以上の爆上げを見せています。
「本物のミームコインだと認めてもらいたい」との野望があるらしく、正式なチームやロードマップはあえて作成していないとか。
ミームコインのなかには、DOGEやSHIBのように役割を持たせようとするもの、主要な暗号資産と同じくしっかりとしたプロジェクトによって運営しているものもたくさんあります。
これはもはやミームコインの域を超えていて、冗談から始まったトークンが信頼できる暗号資産へ成長したと考えられるでしょう。
いっぽうPEPEはミームコインらしい道を歩みたいようで、運営側は「本質的な価値はないし、リターンは期待できないよ」と発表しています。
実直にジョークを貫く姿勢が、PEPEの持ち味であるかもしれませんね。

ミームコインで投資する際の注意点

ミームコインは価格変動が大きい性質を持っていますが、これがメリットでありデメリットでもあります。
激安で売られているし、多少高くなった時に売っただけでも大きな利益が得られるため、ミームコインから投資を始める人も少なくなりません。
しかし、たとえ購入時点で1円を切っていても、そこからさらに値下がりする可能性もあるのです。
1枚たった数円でも、1000枚、10,000枚購入すれば大きなコストになります。
最近人気だからと大量購入した後、ほとんど0円に近い価格まで急落してしまえば大損失です。
かといってたった数枚買っただけでは大した儲けにならないし、バランスを取るのが難しいでしょう。
売買のタイミングがちょっとズレるだけでも、得られる損益の金額が大きく違ってきます。
ミームコインは、爆益が発生するか大損失となるか紙一重なのです。
また、詐欺にも遭いやすいという特徴があります。
ミームコインはいわば甘い蜜であり、これに群がる投資家も多いです。
それはつまり、その投資家を喰おうと狙っている詐欺師も集まりやすいということになります。
「絶対に儲かる銘柄を教えます」と言われ、詳しく聞いてみたらミームコインだったという話もよくあるのです。
ある程度知識がある人は「なんだミームコインか(絶対に儲かるとは限らないよね)」と相手にしないでしょうが、初心者には魅力的に聞こえます。
「たった数円のコインが百倍、千倍になるかも」と言われれば、つい手を出してしまうのが素人というもの。
ミームコインはダメ!というわけではありませんが、その他の暗号資産と同様、発行者やプロジェクトの運営が信頼できるか、過去のチャートから値上がりが期待できるのか、しっかり調べる必要があります。
そもそも預かった資金を投資に回すつもりがなく、集めたお金で豪遊しようと思っている詐欺師も多いです。
基本的に他人へお金を渡してはいけませんし、投資するかどうか判断するのも、実際に暗号資産を買うのも、自分で行いましょう。

 

ミームコインはチャンスが大きいですが、それなりにリスクもあります。
余剰資金で主要銘柄に投資しつつ、それでも余るな~という場合は宝くじ的な感覚で投資してもみても良いでしょう。

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