「web3.0」という言葉を聞き慣れないうちから、すでに「web4.0」という新たなワードが生まれて混乱している人も多いのでは?
さらに、「web5.0」を提唱し始めた専門家もいるとか。
どんどん時代が進んでいって、取り残されやしないか心配です(^_^;)
でも、少しずつブロックチェーンや暗号資産、NFTについて勉強している私たちなら、きっと大丈夫!
今回は、「web○○」という言葉について徹底的に学んでいきましょう!
「web○○」ってどういうこと?なんの話?
最近、ネット業界のニュースでは「web3.0」とか「web4.0」という言葉が多く使われています。
これは何を表しているかというと、インターネット環境の「世代」のことです。
インターネットが普及し始めた1990年代をスタートとし、企業やパソコンに詳しい人だけがホームページを作成していた時代、Youtubeなどの動画配信サイトやSNSが人気になった時代など、インターネットには独自の文化やトレンドが形成されました。
「web○○」の○○部分には、1.0(第1世代)や2.0(第2世代)という数字が入りますが、それぞれの世代によって普及していたものが違うというわけです。
私たちはweb1.0~2.0を経験しており、現在web3.0に足を踏み入れたところだと考えられています。
ネットの使い方によってはweb4.0、web5.0に触れている人もいるかもしれませんね。
「Youtubeは観たことがない、SNSもやっていない、時々誰かのブログを見ているよ」という人は、まだweb1.0で留まっている状態です(^_^;)
ネット世代の概念を整理しよう!

それでは具体的に、「web○○」とはどんな世代のことをいうのか見ていきましょう。
WEB1.0
インターネットというものが一般にも普及していった1990~2000年代前半は、情報を閲覧するだけの時代でした。
企業や一部の専門家がホームページやウェブサイトを作成して、私たち一般人はそれを見て楽しみます。
提供されたコンテンツをただ見せてもらうという、完全受け身の情報収集というわけですね。
そのコンテンツは、通信速度が遅かったこともあってテキストが主流でした。
現在のように動画や飛び出すボタンなどの特殊効果がふんだんに使われているホームページは少なく、紙のパンフレットをデジタル化した単なる読み物だったのです。
Web2.0
2000年代後半から2020年頃、Youtubeが爆発的人気を博します。
FacebookやTwitter(現X)などのSNSも話題となり、ユーザー数が増えていきました。
さらにアメーバブログといった、無料のブログ投稿サービスが開始されます。
これによって何が起こったかというと、一般の人でも気軽に情報発信できるようになったのです。
これまでは専門的な知識がないとホームページやウェブサイトが立ち上げられなかったのですが、IT企業などが提供するプラットフォームを使えば誰でも簡単に記事や動画を投稿できるようになりました。
スマホで撮影した動画をYoutubeに投稿したり、日々のなんてことはないつぶやきを投稿したり、普通の人でも情報を発信する時代に入ります。
インターネットの通信速度が向上したため、ホームページやウェブサイトにも動画や画像がたくさん使われるようになりました。
一方、Google・Amazon・Facebook(現Meta)・Appleの大企業、いわゆる「GAFA」が個人情報を独占しているという指摘も。
私たちが自由に閲覧し、自分で情報を選び取っているように見えて、実はGAFAにとって都合の良い情報だけが提示されていると問題視されるようにもなりました。
web3.0
2020年頃から、ブロックチェーンを基盤とし、中央集権的なインターネット環境から脱却しようという考えが提唱され始めます。
これまでGAFAが握っていた個人のデータを、ユーザーのもとに返そうという試みですね。
ブロックチェーンによってデータの分散管理が可能になり、ユーザー自ら自分の個人情報を保全できるというweb3.0時代に入りました。
ただ、Web2.0時代から続くプラットフォームでは依然としてGAFAに個人情報が集まっており、ネット上のサービスのほとんどが中央集権的な仕組みによって成り立っていると考えられます。
また、ブロックチェーンを利用している暗号資産やNFTの取引においても、すべての個人情報がユーザーの管理下にあるというわけではありません。
例えば中央集権型取引所(CEX)を利用する場合、口座開設の際に提供した本人確認書類などの個人情報は取引所の運営会社が管理していることになります。
たとえ「個人情報を返すから、今日から自分で管理してね!」と言われても、どうしたら良いか分からない人がほとんどですよね(^_^;)
私たちみんなが自分で個人情報の管理ができるようになるには、まだまだ時間がかかるでしょう。
ネットに対する理解やブロックチェーンを活用できるスキルがあるかどうかによっても、web3.0に行ける人とWeb2.0で足止めされる人に分かれると思います。
web4.0
欧州委員会が提唱している新しい概念です。
web3.0へ完全移行したと仮定して、さらにIoTやAI、VR、ARなどの最先端技術を活用するようになった時代と定義しています。
特にメタバースの発展が目標であり、人と機械(ロボットやAI知能)が共生するようなインターネット環境のことを目指す時代がweb4.0です。
web3.0と同じく非中央集権型のプラットフォーム運営、データ管理が行われ、情報提供者と閲覧者が双方向でコミュニケーションを取れるサービスが増えていくと期待されています。
web5.0
Twitter創設者の一人であるJack Dorsey氏をはじめとする組織「TBD」が提唱する、最も新しいインターネット概念です。
web3.0・web4.0を引き継ぎ、「真の非中央集権型」を目指します。
現在、ブロックチェーン技術を応用してトークンを発行し、これによって商品の購入や特典の受け取り、イベント参加などの権利と交換できるという仕組みが少しずつ増えています。
ブロックチェーンが使われているから分散型の管理になっているはずだと思いきや、実は「一部の専門家が個人データを独占している」とTBDは指摘しています。
実際に某DAOでは、誰にトークンが配られるのか、どんな貢献をした者にホワイトリストを与えるのかが不明確で、「代表者のお気に入りにならないともらえないらしい」という憶測も飛び交っていました。
ブロックチェーンの仕組みによって成り立っているDAOですら、本当に公平な投票がされているか定かではない場合もあります。
高度な知識のある人しか問題に気付けず、たとえ不審な点があっても指摘するだけのスキルがないため、泣き寝入りするしかないケースもあるでしょう。
TBDは個人データとトークンが紐づけされない仕組みを構築し、個人データを完全に自己管理化するべきだと主張しています。
これが実現した世界が、web5.0というわけですね。
「W」と「w」の区別には意味がある
「さっきから”Web”って書いたり”web”って書いたり、大文字と小文字を統一しないなんてどういうこと!?」とイライラしている人がいるかも。
私はタイプミスをしているわけでも、気まぐれに大文字と小文字を混ぜているわけでもありません。
「web○○」という言葉は、「web」という部分にも世代別の概念が盛り込まれているのです。
第1世代では、私は「WEB1.0」と書きました。
大文字はGAFAのような大企業を表しており、すべてが大文字=情報が大企業に掌握されている世界を指しています。
第2世代は「Web2.0」、つまり大企業から主体であるものの、我々一般ユーザーも少しずつ口出しできるようになったというわけです。
第3~5世代は「web」、すべてが小文字=ユーザーのもとに個人データが戻ってきたという時代を表しています。
誰が言いだした記述方法なのか知りませんが、こういう細かいところに気が付けた人は天才の素質アリ!(個人の意見です)
「web○○」の大文字と小文字の違いを意識していない解説者も多いですが、わざわざ書き分けている人は、インターネット世代についてしっかり理解している人だといえるでしょう。
そう、私のようにね!(‘ω’)ノ(笑)
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