ミームコインをはじめ、世界では毎分毎秒さまざまな種類の暗号資産が誕生しています。
壮大なプロジェクトによるトークン、複雑なエコシステムを持ったトークン、ただの冗談コインまで、無数の暗号資産が乱立している状態です。
これは明らかに多すぎであり、これ以上増えても意味はないし、暗号資産プロジェクトの統合が必要なのではないかと提言する専門家もいます。
しかし、異なる目的を持って立ち上げられたプロジェクトを一つにすることなどできるのでしょうか。
今回は、暗号資産プロジェクトのM&Aについて考えてみました。
どうしてこんなに増えたの?
2009年に誕生した暗号資産は日々増え続け、2024年8月現在で2万以上の銘柄があるといわれています。
今この瞬間にも新たなトークンが生まれているわけで、正確な銘柄数を調べようと思ったけどやめました(笑)
特に意味はないミームコインですら、2023年12月時点ではすでに1300種類以上が確認されています。
現在はもっと多くのミームコインが生まれているはずであり、また消えていくプロジェクトもあるので、総数は把握しきれないですね。
なぜこんなにも暗号資産が増え続けているのかというと、ざっくりとした理由として2つのことが考えられます。
一つはブロックチェーンの技術や暗号資産の仕組みが世界中に浸透し、あらゆる企業や団体、組織、エンジニアが「トークン」を発行するようになったこと。
次で解説しますが、「暗号資産」を発行するのは結構難しいけど「トークン」は少しブロックチェーン技術をかじっていれば個人でも簡単に発行できるそうです。
トークンを発行するだけで手軽に新規参入できるようになったことが、暗号資産プロジェクト立ち上げのハードルを下げました。
もう一つの理由が、 ミームコインのBIGドリームです。
最も有名なミームコインとして「DOGE」がありますが、あのイーロン・マスクがSNSで言及しただけでとんでもない爆上がりを見せました。
これに続けと発行された「SHIB」、それ以降の犬系ミームコインも大人気となり、ミームコインを発行すれば一攫千金も夢ではないと噂されるようになります。
そもそもミームコインは冗談から生まれたトークンなので、世界を変えるプロジェクトも計画性のあるロードマップも必要ありません。
誰でも気軽に発行できるし、意味なんて持たせなくても良いのです。
でもひとたび人気が爆発してしまえば、莫大な利益が生まれるかもしれない…
このギャンブル的なトークンが話題を呼び、本当に意味のない、価値のないミームコインが大量に発行されることになりました。
ミームコインは億り人になる一番の近道というわけで、いまだに多くの新規参入者が使う手になっています。
整理しておこう!「暗号資産」と「トークン」の違い
例えばAという暗号資産を構成しているブロックチェーンを用いて、Bという別の暗号資産を発行した時、Aは「暗号資産」、Bは「トークン」と区別される場合があります。
つまりトークンとは、ある暗号資産の基になっているブロックチェーンを活用して作られた派生品のようなものです。
暗号資産を発行する際、新たなブロックチェーンを開発するよりも、既存のブロックチェーンを使ってトークンを作った方がはるかに簡単だといいます。
ミームコインも既存のブロックチェーンを応用して作られたトークンであり、発行する意味やトークンとしての使い道、しっかりとしたプロジェクトの活動計画を用意する必要もないのです。
後先考えず、ただ「バズったら良いな♪」という気持ちだけで発行できるというわけですね。
この手軽さが、今のトークン、ミームコイン多すぎ問題を引き起こしているといっても過言ではありません。

ムダなトークンは淘汰される!?
暗号資産業界の専門家は、今後web3.0界隈で合併・買収(M&A)が活発になるのではないかと予想しているそうです。
2021年当時は暗号資産市場で強気相場が形成されており、一般投資家やベンチャーキャピタルが多くの暗号資産プロジェクトに関心を寄せていました。
よく調べればどれも似たような課題を見つけ、それを解決するために同じようなエコシステムを考案していると分かるのですが、「ここは成功しそうだぞ!」というプロジェクトに投資するのが流行っていたんですよね。
その当時は画期的だと騒がれたプロジェクトも、フタを開けてみれば大した活動をしていなかったり、同じようなプロジェクトがいくらでも見つかったり…
弱小プロジェクトがどんぐりの背比べを続けた結果、投資家の資金が無駄遣いされていきました。
これ以上失敗するわけにはいかない投資家たちは、資金を出し渋るように。
これが2023年の暗号資産市場に冬を到来させたのだと思います。
その結果、止むなく業界を去るプロジェクトも…
今後は、かなり厳しい目で暗号資産プロジェクトを判断しなければなりません。
まずは乱立する無価値なトークンを一掃し、存在意義のある銘柄だけを見比べることのできるステージを形成する必要があるでしょう。
創立者に撤退を無理強いするわけにはいきませんが、暗号資産業界の未来のためにも身を引いてもらいたいですね(^_^;)
もし同じような目的を持ち、似たような活動をしているプロジェクトが複数あるなら、統合するのもアリ!
「暗号資産のM&A」という考え方が広まることで、今後は業界内の構図がすっきりまとまっていくのではないでしょうか。
暗号資産のM&Aはかなり難しい?
すでに大規模なM&Aを成し遂げた例もありますが、明確なルールブックがないため実際は結構難しいのだそう。
さらにこれが株式ではなく暗号資産だからこそ、M&Aを決意するのは容易ではないといいます。
株式の場合、発行している会社が倒産すればただの紙切れとなり、二度と価値がつくことはありません。
いっぽう暗号資産は一度発行された以上、プロジェクトが消滅したとしてもこの世に残り続けます。
つまり、トークンの価値が0になったとしても、いつ何がきっかけで価格が上昇するとも限らないのです。
吸収される方はこれ以上希望はないと判断してM&Aに合意するわけですが、「もし明日価格が爆上がりしたら?」と考えればなかなか踏ん切りがつかないのも仕方がないことかもしれません。
特にミームコインは、もともとプロジェクトになんの意義も目的も計画もないのですから、放置してても良いわけですね。
「とりあえず続けてみようかな」というプロジェクトも多く、暗号資産業界のM&Aが頻繁に行われるのは早くとも数年先になるでしょう。
LOLLIPOP(ロリポップ)がM&Aをする可能性はある?
私が応援している暗号資産プロジェクト「LOLLIPOP(ロリポップ)」は、ロリポップ(LPOP)トークンを発行しています。
開発中のNFTプラットフォームが完成すれば、ロリポップ(LPOP)がNFT発行・取引の対価として使われることになるでしょう。
そんなLOLLIPOP(ロリポップ)がM&Aをする未来はあるのか想像してみましたが、今のところ考えられないかな。
LOLLIPOP(ロリポップ)のNFTプラットフォームはNFTを投機商品として発行するのではなく、個人的な思い出を永遠に保管するためのツールになる予定です。
このコンセプトは他のどのNFTプラットフォームとも違う、独自性のあるものだと思います。
私が知る限り、こんな考え方をしているNFT関連プロジェクトはありません。
これからほぼ同じ理念、目的を持つプロジェクトが見つかればM&Aの可能性もありますが、今のところそんな予定はないでしょう。
まだまだ自力で戦える段階だと思いますし、NFTプラットフォーム「TimeCapsule(タイムカプセル)」が完成すればロリポップ(LPOP)にも明確な使い道が生まれます。
そうなれば、別のプロジェクトと一つになる必要はありません。
LOLLIPOP(ロリポップ)の真価を発揮するのは、これからなのです。
もしLOLLIPOP(ロリポップ)がM&Aをするとしたら、吸収される方ではないことを願います。
PancakeSwapを食べて、甘くて可愛い世界を構築してくれるかも!?( *´艸`)
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