NFT業界は2023年に一旦ブームが去ったかのように見えましたが、今年に入ってから少しずつ注目が戻ってきているようです。
国内外で多くのNFTビジネスが立ち上げられ、2023年当時よりも洗練されたプロジェクトが増えています。
一度はNFTを諦めたクリエイターやファウンダーからも、「再挑戦しようかな!」という気運が高まっているのを感じますね。
今回は国内に絞って、NFTプロジェクトの最新情報について調べていきましょう。
障がいのある人とない人の共作NFTアートプロジェクト
障がいのある人と一緒に新たな仕事、文化をつくることを目指すNFTプロジェクト「Good Job! Digital Factory」。
社会福祉施設が中心となって、デザイナーやアーティスト、エンジニアと障がいのある人が共同でNFTアートを作成しました。
グッドジョブさんとは?
Good Job! Digital Factoryに所属するメンバーを表現した1000種類のイラストは、「グッドジョブさん」と名付けられたキュートなキャラクターに。
グラフィックデザインなどを手掛けるクリエイターCHACO氏がアートディレクション・PFP制作を務め、彼女が描いたベースに障がいのある人がボランティアの補助を受けながらパーツのデザインを加えていくというNFTコレクションです。
販売収益は社会福祉施設に分配され、障がいのある人へ還元されるほか、運営維持費に充てられています。
購入されたタイミングでランダムにNFTが配布される仕組みになっており、どのキャラクターがゲットできるかは届いてからのお楽しみです。
独創性の高いデザインが魅力的
グッドジョブさん作成に携わった障がいのあるメンバーは、「コラボアーティスト」としてプロジェクトに参加しています。
それぞれが独特の配色センスや画風を持っており、カラフルな色遣いやユニークで印象的なイラストはデザイン性も高いです。
障がいのある人への支援として慈善的な意味合いで購入する人もいると思いますが、私は単純に、アートとしての完成度に惚れてしまいました。
おすすめアーティストをご紹介!
なかでもこの作風好きだな~と思ったアーティストは、Good Job!センター香芝にて活動している黒野大基(くろのはるき)さんです。
彼は幼い頃からゾウの絵を描き続けているそうで、その制作方法には独自のシステムがあるとか。
自分の絵をトレーシングペーパーで複写し、同じ図柄を連続させるようなデザインが特徴的です。
さらに面白いのが、完成品を自身で保管しているため、施設の職員ですらほとんど見ることができないそう。
ポップで可愛らしいイラストに見えますが、モチーフの重ね方、配色の妙味、構図のセンスなど、素人の私から見てもかなりアート的な価値が高いと思います。
彼が作成したアートはグッドジョブさんの服の柄として使われていますが、全体像は障がい者アート活動を支援するAble Art Companyのサイトでも閲覧可能です。
興味がある人は、ぜひチェックしてみてくださいね。
黒野 大基さんのアーティストページはこちら↓

日本酒がNFTに!醸造元と開封時期が分かるトレーサビリティサービス
SBIトレーサビリティ株式会社は、三重県鈴鹿市にある日本酒醸造メーカー清水清三郎商店株式会社の「作/ZAKU」シリーズにトレーサビリティシステム「SHIMENAWA」を導入しました。
SHIMENAWAとは?
現物資産にデジタル情報を紐づけしたもので、日本酒にまつわるあらゆる情報がブロックチェーンに刻まれます。
日本酒の醸造元である酒造メーカーを証明する「真贋証明機能」や日本酒の開封時期を把握できる「開封検知機能」、出荷先の情報を紐づけることも可能な「正規品管理機能」などが搭載されており、日本酒が醸造されてから購入者に届くまでの商品の流れが丸わかりというわけですね。
・ラベルがNFTに!
作/ZAKUのラベルにはICタグが添付されており、これを読み取るとNFTとして閲覧・保管できます。
デジタル上で本物の作/ZAKUを持っていることを証明でき、日本酒ラベルをコレクションするような楽しみ方も可能です。
お酒を飲み切った後、いつまでも瓶を取っておくわけにもいかないですし、紙のラベルって意外とキレイに剥がれないんです(^_^;)
NFTとして保管することができれば、もっとスマートに「私、この幻のお酒飲んだことあるのよ」と自慢できますね♪
興味がある方はこちらの公式サイトからどうぞ↓

NFTを持っている人だけが宿泊できる贅沢な別荘
近年急増している空き家の問題を解決するため、「LIFULL STAY」というサービスが開始されました。
これは年に一度だけ、お気に入りの宿泊施設に泊まれるという会員権NFTを購入できるというものです。
LIFULL STAYって?
LIFULL STAYサービスは、まず空き家になっている別荘を買い取り、改修やリフォームなどを施して宿泊施設として再生させます。
この別荘に泊まれる権利として会員権NFTを発行し、購入者に付与するという仕組みです。
会員権NFTの取得者は通常よりお得に宿泊できるメリットがあり、別荘を利用してもらうことで周辺地域の活性化にもつながるというわけですね。
非日常を自由に楽しむ
ホテルや旅館は多くの人でにぎわい、入浴や食事の際は他人と顔を合わせることもありますよね。
本館から独立した離れや貸切風呂を利用しても、なんだか落ち着かない…という人に選ばれているのが貸別荘です。
別荘はもう一つの家であり、そこに宿泊している間、完全なプライベート空間になります。
静かな空間で一人になりたい、誰に遠慮することもなく家族だけの時間を過ごしたい。
そんな人におすすめなのが、LIFULL STAYが提供する非日常体験です。
那須高原の森のなかでプライベートサウナが楽しめるコテージや、大自然の中で絶景グランピングを堪能できる天空のトレーラーハウスなど、数多くの別荘があなたを待っています。
宿泊してもしなくてもお得!
LIFULL STAYを利用する場合、通常予約時と比べて最大37%オフで宿泊でき、NFT保有者だけの優先予約時間が設定されているので他の人よりもスムーズに予約できます。
宿泊しない場合は、会員権NFTをマーケットプレイスで売ることも可能です。
家族や親しい友人に無償で譲渡するのもOKなので、記念日のプレゼントにも利用できますね。
LIFULL STAYの公式サイトはこちら↓

女子プロレス選手と会えるメタバース!?
ソフトバンクが発売した「STAR★VERSE モーションNFT」は、女子プロレス事務所「STARDOM」に所属する選手29名の3Dアバターにモーション装備を可能にしたNFTです。
好きな選手のアバターに、別の選手の得意技をさせることもできるとか。
株式会社360Channelが提供しているメタバース「WEBmetaverse」にてアバターを動かせるそうで、「この選手がこの動きしたらこんな風になるのか…」という楽しみ方ができるのかな?
私はプロレスのことを全然知らないので、いまいち面白さが分からないのですが…(^_^;)
さらに、メタバースには選手本人が登場(動画の生配信)し、チャットで話しかけて遊べるそうです。
また、毎週更新される撮りおろし限定画像が無料でゲットでき、未公開バックヤード映像や試合のマルチアングル映像も配信されます。
NFTを活用した取り組みをすればプロレス業界が広く知られるようになり、ひいては女子プロ選手の収入源にもつながるでしょう。
詳しくはこちらの公式サイトから↓

日本のNFTプロジェクトも、なかなか盛り上がっているみたいですね!
まだ始まったばかりなので、成功するかどうかは分かりませんが…
個人的には、別荘に泊まってみたいな~なんて考えています(^^)
コメント