最近はweb3.0だけでなく、人工知能(AI)の活用事例も調べているのですが、面白いものがたくさんありますね。
すでにAIによって生成されたイラストがNFT化されており、「AI×NFT」プロジェクトも多く見られるようになりました。
暗号資産プロジェクトにおいても、AI技術を応用しているケースが増えているようです。
今回は、「AIトークン」という新しいワードについて学んでいきましょう。
AIトークンとは?
AIトークンとは、暗号資産のなかでもAI関連のプロジェクトから発行されているトークンを指す言葉です。
暗号資産の「AI銘柄」、「AI系トークン」などと表現されることもあります。
例えばAI技術を活用したシステムを開発するプロジェクトがあるとして、そのプロジェクトの活動資金を集めるために発行されるトークンや、プロジェクトが提供するAIシステムを利用する際の決済通貨として支払われる暗号資産が「AIトークン」です。
トークンを構成している仕組みにAI技術が搭載されているというわけではなく、トークン自体は他の暗号資産と同じ性質のものであると考えられるでしょう。
しかし、今後トランザクションの生成や取引のシステムにおいてAI技術が活用される可能性もあります。
現在は人間が暗号資産を発行していますが、いずれAIがプロジェクトに必要なトークンを自動生成するという時代が来るかもしれません。
AIトークンの主要銘柄は?
すでに多くの銘柄が発行されているAIトークンですが、なかでも次の3つに投資家からの期待が集まっています。
SingularityNET(AGIX)
「SingularityNET」は、さまざまなAIサービスが購入できるマーケットプレイスです。
ネットショップのような感覚で気軽に利用でき、自信が開発したAIサービスを販売することも可能です。
このマーケットプレイスでは、イーサリアムやカルダノチェーンによって構築された「AGIX」トークンを使用してAIサービスの購入などを行います。
Worldcoin(WLD)
すべての人が無条件で収入を得ることができるという仕組みを、「ユニバーサル・ベーシックインカム(UBI)」といいます。
仕事の有無に関わらず、地球上に住むすべての人に対して最低限の生活に必要なお金を支給するというものですね。
Worldcoin(ワールドコイン)というプロジェクトは、ヒトとして活動している者が人間なのかAIなのか分からない時代がやってくると予想しています。
例えば政府がUBIを導入したとして、戸籍や住民票などの既存データだけで本当に人間だけを識別することができるのでしょうか。
人間になりすまして生活しているAIにまで生活資金を支給した場合、本当の人間が受け取るはずのお金が不足する可能性もあります。
WorldcoinはUBIを始める前に、まず人間とAIをしっかり区別できるようにするべきだと考えました。
そこで開発されたのが独自の生体認証技術です。
これによって瞳の虹彩を持つ人間だけに「World ID」を発行し、将来的にはすべての人間に暗号資産「WLD」を分配するとしています。
WorldcoinがAIプロジェクトと言えるのかは微妙なところですが(むしろ反AI派では?)、ChatGPTの開発元OpenAIのCEOサム・アルトマン氏が共同創業しているプロジェクトなので、まあ、おまけでAI系プロジェクトに分類してあげましょう。
WLDを取得するには、アプリを入手して世界中の都市などに配置されているOrb(オーブ)で生体認証を済ませる必要があります。
その後WLDの請求をすると、アプリ上のウォレットに支給されるという仕組みです。
Fetch.ai(FET)
「Fetch.ai」は、簡単なタスクを自動化してくれる「AIエージェント」を生成できるプラットフォームです。
AIとブロックチェーン技術を組み合わせた仕組みによって、AIエージェントは自律的な行動ができます。
このプロジェクトからはガバナンストークン「FET」が発行されており、プラットフォーム上で行われる取引に利用されています。
Fetch.aiは分散型のプラットフォームでもあるため、web3.0業界を大きく成長させるプロジェクトだと期待されているようです。
AI銘柄に注目するべき理由は?
最近は、AIトークンの動きにも注目が集まるようになりました。
これまでは先進的すぎて「どうせすぐに消える」と思われていた銘柄も多かったのですが、生成AIが一般にも普及したことによりAIトークンへの需要も高まってきたといえます。
AIプロジェクトの開発が進み、AIトークンの実用化が現実的になれば一気に価格上昇する可能性もあるでしょう。
AIが話題のキーワードになってからでは遅く、今が投資するベストタイミングかも!
旧時代の人が「ケッ、AIなんてよう…」とぼやいているうちが買いのチャンスですよ(^^)
詐欺に要注意!AIトークンの出資詐欺事件が多発
新しい分野が盛り上がると、湧いて出るのが詐欺師たち…
暗号資産やAIなど、先進的なテクノロジーは格好のエサになります。
「最近はAI銘柄がすごいから、これ買っとけば間違いないよ」などと言って、金銭をだまし取る詐欺事件が増えているそうです。
日本でも「AIを活用した暗号資産運用事業」という名目で出資を募った詐欺師がいて、約1000人から90億円以上をだまし取ったとか。
もちろん詐欺師が悪いんですが、AIのことも暗号資産のこともよく知らないで投資してしまった人は反省するべきです。
そもそも投資は銘柄に関わらず自己責任で行うべきで、AIだろうが暗号資産だろうが、株やFXだろうが、他人の言うことを鵜呑みにしてはいけません。
「あなたに任せるよ」と現金を渡してしまうのは言語道断!
私だって、数百万円をいきなり手渡しされたら逃げますよ(笑)
投資詐欺に遭う人は、自分で調べたり分析したりせず、人任せにしてしまう認識の甘さも原因の一つだと思います。
AIのことをよく知らないなら、AI銘柄に投資してはいけないのです。
良さげなAIトークンを見つけた時は、必ず自分で公式サイトを確認し、SNSでも口コミ等を検索して入念に下調べしましょう。
間違っても、個人名義の口座に送金したり、カフェで他人に現金を渡したりしないよう気を付けてくださいね!
ChatGPTがAIトークンの価格を押し上げる!?
AIトークンの価格は、ChatGPTの成長に大きな影響を受けると考えられています。
ChatGPTの開発元であるOpenAIがマイクロソフト社から1.3兆円もの出資を考えているという情報が流れた時は、AI銘柄の価格は急上昇したとか。
今後ChatGPT関連の良いニュースが流れれば、さらにAIトークンの期待値が高まっていくでしょう。
他にもAI技術を応用したシステムやサービスはたくさんありますが、現時点で最も助かるのは、小難しい文書を作成しなければならない時とか、絵心がないのにアートを製作する必要に駆られた時ですよね(笑)
ChatGPTの動きに注目していれば、AI業界の盛り上がりが把握でき、AIトークンの相場を予想する材料にもなるはずです。
ChatGPTを人間の創作活動や仕事の業務に使用することには賛否両論ありますが、AIの精度が上がって信頼性が向上すれば、業務での使用を許可する企業も増えると思います。
学校や医療機関、官公庁でも当たり前に導入されるツールになるかもしれません。
ChatGPTの活躍の幅が広がることで、その他のAIプロジェクトにも光が当たるようになるでしょう。
AIトークンは、現在国内取引所での取り扱いがありません。
購入するには、海外取引所を利用しましょう。
Worldcoin(WLD)はアプリから取得できますが、換金するには一旦USDTに交換し、国内取引所で取り扱う銘柄に交換…と結構手間がかかるようです(^_^;)
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