web3.0界隈では、「Play to Earn」や「Move to Earn」など、「○○して稼ぐ」という仕組みが盛り上がっていますね。
例えばNFTゲームでダンジョンをクリアすると報酬がもらえたり、アイテムを売買してお金を稼いだり、遊んでいるだけでお金になるプラットフォームもあります。
そのほか、NFTスニーカーを履いて歩くと報酬がもらえる、NFTベッドをインストールして睡眠を取るとトークンがゲットできるという面白いサービスも。
最近は、「学びながら稼ぐ」という新たなプラットフォームが生まれているといいます。
今回は、「HOWDY」という新サービスについて調べてみました。
HOWDYとは?
教育・学習支援を行う株式会社ユナイトライは、イラストなどのクリエイター向けコミュニティプラットフォーム「HOWDY(ハウディ)」を開発しました。
クリエイター同士がつながり、個々の才能を引き出しながら創作活動の仲間づくりができる場として提供されています。
HOWDYではクリエイターが自身のスキルや活動時間などを登録してポートフォリオを作成し、イラストやマンガなどの作品を公開することが可能です。
自ら発起人となってプロジェクトチームを立ち上げたり、チームメンバーを募集しているプロジェクトに応募したり、主にクリエイター仲間を増やすためのプラットフォームとして使われてきました。
さらに大幅なアップデートを経て、HOWDYは「Study to Earn」サービスを開始することに。
これまでクリエイターが記録していた日々の作業やチーム活動の実績を、金銭的な価値と交換できるプラットフォームに進化したのです。
これは学びながら稼ぐ、「Study to Earn」になったことを意味します。
Play to EarnやMove to Earnは娯楽がお金になるという印象が強かったため、「遊びながら稼ぐなんて!」と受け入れられない人も多かったでしょう。
いくら頑張っても「作品が売れなければ何の価値もない」と言われてきたアーティストも、学びや成長によって収入を得られるようになりますね。
HOWDYではクリエイターの努力にも金銭的な価値を見出し、ひとつの成果を手にする前の段階でモチベーションを高めることができると思います。
HOWDYでできること
HOWDYには、次のような特徴があります。
学習内容や活動の進捗状況を記録してポイントゲット
HOWDYでは毎日の個人作業、チームでの活動内容をログとして記録することができます。
ログに登録すればポイントや「ダイヤ」と呼ばれる報酬が貯まり、金銭や他ユーザーへのギフトとの交換も可能です。
ただし、具体的に何を交換できるのか(現金なのか商品券なのか)公式サイトにも明記されておらず、利用規約にはHOWDYポイントについて「当社の指定するコンテンツを使用するためのポイント」と書かれていました。
実際にユーザー登録してみないと、ポイントがどのようなものと交換できるのか分からないみたいです(^_^;)
Study to Earnとして成立させるには、交換可能な「金銭」についてしっかり教えてもらわないと…
そのうち公式サイトがリニューアルされて、詳しいことが分かるようになるかもしれません。
個人でもチームでも頑張れる
HOWDYでは、個人でスキルアップを目指すクリエイターのほか、プロジェクトに参加してチームで活動しているクリエイターも多いです。
個人作業だけでなくチーム活動もログの対象となり、記録すればチーム全体で報酬を共有できます。
共同作業をする場合、それぞれの進捗状況もチームにとって重要な意味を持つでしょう。
たった一人で進め、一人で壁にぶち当たっていても、なかなか成果を出すことはできません。
チームとしてお互いを認め、切磋琢磨し、協力し合う環境が一人ひとりのクリエイターを成長させます。
もちろん個人としての学びや作業も大切ですが、HOWDYでは気軽に仲間づくりができ、ともに成長する喜びも共有することができるのです。
イベントやコンテスト、デイリーミッションも
HOWDYでは、期間限定のイベントやコンテストが開催されることもあります。
例えばロゴデザインコンペやイラストコンテストでは、優勝賞金が設けられるケースも多いです。
コンテストで優勝すれば数万円から数十万円の賞金を手にするチャンスがあります。
そのほか、「デイリーミッション」として他ユーザーの作品にいいねしたり、誰かにギフトを贈ったりすることでポイントやダイヤをゲットできます。
ユーザー登録したての頃は「初回限定ミッション」が設けられているので、まずは簡単なものからコツコツ稼いでいきましょう。
ミッションでもらえるポイントは微々たるものですが、イベントやコンテストを上手に利用すればしっかり収入を得られます。
上位受賞者の常連になれば、クリエイターとしての実力もついているといえます。
これを自身の実績として、HOWDY以外で開催されているコンペに参加したり、フリーランスの仕事を得たりすることもできるのではないでしょうか。
HOWDYはただのStudy to Earnにあらず!
無名のクリエイターがポートフォリオを提出できる場所は限られています。
スキルのプレゼン能力をアップする練習の場として、HOWDYを利用するのも良いかもしれません。
HOWDYは自身の学習を記録するログでもあり、手軽にポートフォリオを作成できるツールでもあります。
SNSで作品を公開しているクリエイターも多いですが、アカウントを立ち上げたばかりの頃は誰にも見向きもされず、アンチコメントがつくことも…
他人の作品に文句をつける人は大概ヒマで、絵の才能もなく、愛する人もいない、孤独な人だと思っていれば良いです(笑)
ただ、「これから頑張って有名クリエイターになるぞ!」と意気込んでいる人にとっては、胸に突き刺さる言葉の刃になってしまう場合もあります。
HOWDYにはイラストやマンガを愛するクリエイターだけが集まっており、ともに応援し合う風土が形成されているでしょう。
SNSではインプレゾンビも湧いてきますが、HOWDYには閲覧数で稼ぐ仕組みはないため、治安も良いです。
最近話題の生成AIイラストや、VR空間のデザインなどもたくさん公開されています。
気になったクリエイターのプロフィールページに行けば、ポートフォリオを見ることも可能です。
HOWDYの本当の稼ぎ方って…?
この度、HOWDYは「Study to Earnとして生まれ変わった」としていますが、実際「学び」で稼げるのは大した金額ではなさそう…
そもそも現金に交換できるのかどうかすら、現時点では明かされていないので疑問が残ります。
デイリーミッションで獲得できるポイントの数を見ても、「いいね」で1ポイント、ギフトを贈っても1ポイント、プロジェクトを作成したとしても10ポイントしかもらえません。
毎日コツコツ投稿すれば10ポイントずつ貯めることができますが、これだけで収入とするのは現実的ではないかも。
HOWDYの本当の意義は、ポートフォリオを作成して多くの人に届けることができるという点だと思います。
基本的には仲間づくりができて、「毎日少しずつ努力すればご褒美があるよ!」というプラットフォームですが、使い方によってはクリエイターと企業をつなぐ場にもなるはずです。
HOWDYでのコンテストはアーティストを求める企業が注目している可能性もあり、参加者にスカウトが来るかも!
また、HOWDYでチーム活動をすることで、将来デザイン事務所などに勤めた時に役立つスキルが身に付くでしょう。
クリエイターとしての才能がなくても、チーム内の仕事ぶりが評価されて、マーケターやプロデューサーとして求められる人材になるかもしれません。
HOWDYはポイントをコツコツ稼ぐプラットフォームではなく、未来への自己投資ができるツールなのではないでしょうか。
クリエイターを目指す人は、HOWDYに登録してみては?
スキルに自信がない頃は、コツコツ学習内容やチーム活動を記録してポイントを貯めることができます。
コンペで優勝しなくてもお小遣い程度なら稼げますが、もっと高みを目指すなら積極的にイベントへ参加してみてくださいね。
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