アメリカ大統領候補のドナルド・トランプ氏は、暗号資産に好意的な人物としても有名です。
彼はアメリカを「ビットコイン大国」にすると豪語しており、大統領に選出されれば暗号資産業界が大きく発展すると考えられています。
そんなトランプ氏は、最近ビットコイン(BTC)を使ってハンバーガーを購入したとか。
暗号資産をガチホする身としては、ちょっともったいないと思っちゃうけど(^_^;)
こんな風に気軽に使えるようにならなければ、暗号資産に未来はないでしょう。
今回はハンバーガーの他に、かつてビットコインで買われた意外なものについてご紹介します。
「ビットコインピザ」って知ってる?
ビットコインの黎明期から知っている人たちの間で、有名な話があります。
通称「ビットコインピザ」と呼ばれているのですが、ご存知でしょうか。
これはビットコインが誕生して1年ほど経った2010年5月22日、初めてビットコイン決済が実現した歴史的瞬間にまつわるストーリーです。
フロリダ在住のプログラマーのLaszlo Hanyeczは、ある口コミサイトで「10,000BTCとピザ2枚を交換しない?」と呼びかけます。
これに応じたのがロンドンの学生Jeremy Sturdivantで、彼は10,000BTCを得る代わりにピザを購入することに。
Jeremyが選んだ店はビットコイン決済を導入していなかったため、実際はクレジットカード払いでの注文となりました。
そして注文されたピザ2枚はLaszloの元へ届けられ、LaszloはJeremyへ10,000BTCを送金します。
クレジットカードを挟んでいるとはいえ、ビットコインがピザの購入に使われるという初めての決済事例となったわけですね。
当時のピザを現在の価格で換算すると…
間接的ではありますが、初のビットコイン決済が行われたとして2010年5月22日は「ビットコインピザデー」と呼ばれるようになります。
アメリカでは、この日を祝ってイベントが催されることもあるとか。
当時のビットコイン価格は1枚0.0025ドル、10,000BTCでは25ドルです。
ピザ2枚の価格も25ドルくらいだったので、当時の適正価格で決済されたといえます。
ちなみに日本円に換算するとピザ2枚で2,200円程度だったそう。
特別高くもない、普通のピザですね。
さて、そのビットコインピザが現在ではどれくらいの価格になるのかというと…
2024年9月現在のビットコインは1BTC=約890万円なので…
10,000BTCは、890億円!?
ひえ~!!とんでもない額ですね!!(◎_◎;)
試しに買ってみたとはいえ、ピザなんて買わずにずっとガチホしていれば今頃FIREどころの騒ぎじゃなかったかも…
Laszloが後悔しているかどうかは分かりませんが、彼がビットコインと引き換えに暗号資産の歴史に名を刻んだことは間違いないでしょう。
ビットコインの初発行価格はいくら?
ビットコインは、2008年10月に発表された論文から開発された初の暗号資産です。
その論文を書いた人物については謎が多く、「サトシ・ナカモト」という本名なのか偽名なのかも分からない開発者が発表したらしいということしか分かっていません。
論文が発表されてから数か月後に、理論上のビットコインを現実のものにするためのブロックチェーン生成が行われます。
そしてビットコインの論文発表から1年後、2009年10月に初めて交換レートが定められました。
その時の価格は…1BTC=0.07円です。
ミームコインくらいの価格だったんだ(;’∀’)
その半年後、ビットコインピザデーには0.2円まで上昇しています。
つまり、ビットコインが誕生してから2年ほどで3倍の価格に成長したというわけ。
スタートが小さいので「たった0.2円か~」と思ってしまいますが、今の価格から3倍になると考えればスゴイことですよね。
ちなみに、発行されたばかりのビットコインの価格は、ブロックチェーンを計算する際の電気代をもとに決められていたそうです。
本格的に取引が始まれば需要と供給のバランスによって価格が変動するようになりますが、最初は実際にかかるコストから売り出し価格を決めていたのですね。
世界で初めてビットコインで購入された車は?
ビットコインピザ以降、少しずつビットコイン決済が導入される場面が増えてきました。
暗号資産決済システムのあるお店に行けば、直接ビットコインで商品を購入できます。
日本ではまだ少ないですが、アメリカなど一部の国ではビットコインで買い物できるお店も多いです。
イーロン・マスク氏がCEOを務めるテスラ社の中古車「Model S」は2013年にビットコインで購入され、これが「ビットコインで買われた初めての車」になりました。
売買価格については明かされていませんが、新車なら110万ドルを超える高級車だったとか。
この取引は中古車を取り扱うディーラーによる販売であり、テスラ社が初めてビットコイン決済をした事例ではありません。
テスラ社はかつてビットコイン決済を導入していましたが、2021年にはビットコイン支払いの受付を停止しています。
2023年には再開すると発表しましたが、現在テスラ車がビットコインで買えるかどうか分かりません。
ただ、テスラ社は自社で保有するためにビットコインを購入しているとの情報もあり、今後ビットコイン決済が再導入される可能性が高いです。
しかしその時期についてはイーロン・マスク氏の発言も二転三転しているようなので、あまり当てにならないかも。
ビットコインで何が買える?
現在、世界的に見てビットコイン決済を導入しているお店は「多い」とも「少ない」ともいえません。
日本に限って言えばかなり少ないと表現できますが、アメリカなどの暗号資産がある程度普及している国では商品やお店のジャンルによってビットコイン決済の導入率が異なるでしょう。
「どうしてもビットコインで商品を購入したい!」という人には、世界初の暗号資産専用Eコマースストア「Crypto Emporium」がおすすめです。
これはビットコインが生まれた2018年から営業しているネットショップで、暗号資産による決済が可能な商品を多数出品しています。
例えば高級腕時計やジュエリー、車、不動産、アパレル、電化製品、アート作品など、さまざまな商品がビットコインで購入可能です。
暗号資産のプレセールも行っており、話題のミームコインがお得にゲットできるチャンスがあります。
暗号資産取引所のIEOを利用するよりも安く購入できる場合もあるので、ぜひチェックしてみてくださいね。
【Crypto Emporium公式サイト】
ビットコインは使うべき?貯めておくべき?
ビットコインはピザと交換され、車の購入代金として支払われ、近年では別の暗号資産を購入するための対価になることが多いです。
ほとんどの暗号資産は、購入の前にまず「法定通貨をビットコインに交換する」というステップが必要となります。
それぞれ使い道が異なる暗号資産・トークンと交換できるのが、ビットコインのメリットです。
現実世界のモノと交換するということも可能ですが、すべて使い切ってしまったらビットコインの良さを活かせないと思います。
これから価格が上がる可能性が高いというのも理由のひとつですが、何にでも化けられるビットコインだからこそ、来るべき時のために貯めておくのが一番の得策です。
ビットコインで買い物をするのはなんだかカッコいいけど、本当の価値が認められた時に「実はいっぱい持ってるんだよねえ…」と言った方がもっとカッコいいと思います。
現金の価値が限りなくゼロに近付いた頃、昔に買って放置していたビットコインがウォレットにあったら…
その時こそ私たちガチホ勢の逆転劇が始まるのです。
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