自民党新総裁に、石破茂氏が選出されました。
暗号資産イベントにも登壇した岸田首相が退任した後、日本のweb3.0にはどんな未来がやってくるのでしょうか。
アメリカ大統領選挙の行方も気になるところですが、まずは自分の国のリーダーが暗号資産やNFTについてどう考えているのか知っておくべきです。
今回は自民党の新総裁誕生から、日本のweb3.0の今後について予想していきたいと思います。
石破茂ってどんな人?
まずはサラッと石破茂氏がどんな人物なのか、どんな政策を掲げているかを把握しておきましょう。
石破氏は1957年生まれの67歳、まあ結構なオジサンですね。
自称「政界屈指のアイドル通」、アニメにも詳しいことで知られています。
鉄道ファン、「軍事オタク」や「防衛オタク」などと呼ばれることも。
大学生の頃に図書館で一目惚れした佳子夫人には何度かフラれており、出会いからゴールインまで8年かかったと語っています。
妻には頭が上がらないようで、
「人生の目標がコロコロ変わるような人は嫌い」
「政治家として評価できても、夫や父親として評価できない」
などとキツイパンチを食らったこともあるとか(笑)
政治家としては、防衛大臣や農林水産大臣、内閣府特命担当大臣を歴任しています。
政治家になる前は銀行に勤めていましたが、たった4年の銀行員経験では経済に強くなったとはいえないでしょう。
父親も鳥取県知事や自治大臣などを歴任した政治家ということもあり、その後を継ぐ形で政界入りした2世議員です。
経済に関しては成長戦略よりも財政再建を重視するタイプで、当時の安倍首相の経済政策に異論を唱えていたこともありました。
消費税10%引き上げなど、増税には基本的に賛成の姿勢を見せています。
今年9月に出演したテレビ番組では、「首相になったら株式売却益など金融所得の課税を強化していきたい」と述べたそうです。
それが本当なら、暗号資産も現行から緩和されるどころか、さらに高い税金を取られるようになるかもしれません。
石破氏の地方創生政策で日本のweb3.0はどうなる?
石破氏は内閣府特命担当大臣を務めるにあたり、「地方創生」を任されていました。
地方創生とは、東京一極集中や地方の人口減少を解消し、地域力を高めてバランスよ良い都心と地方のあり方を目指す取り組みです。
政府は特に都心部から地方への人の流れを創出することを第一目標とし、人材支援やDXの推進、人が集まる魅力的な街づくりを重点的に進めてきました。
石破氏も担当大臣としてさまざまな政策に取り組み、今もなお地方創生を柱として政治活動を行っています。
今回の総裁選でも
「大規模な地方創生策を講じていくつもりである」
「アナログの価値をデジタル化によって最大限にまで高める」
などと述べました。
石破氏の掲げる政策のひとつとして「地方創生2.0」がありますが、これは内閣府特命担当大臣時代に取り組んできた地方創生をさらにバージョンアップさせたものになるだろうと見られています。
私が注目したいのは、「デジタルでアナログの価値を最大化する」という目標についてです。
特産品や自然環境、住民の人柄など、地方にはそこにしかない魅力、その場所でしか得られない体験があります。
アナログの状態では旅行で訪れるか移住しないと得られない体験も、デジタル化することによってもっと多くの人に広めることができるでしょう。
これが石破氏の考える「地方創生×デジタル」なのではないかと、私は想像しています。
もっと発展させて言えば、ただのデジタルではなくブロックチェーンを使ったトークンやNFTを利用することを考えているかもしれません。
過去にはご当地NFTも販売されたし、自治体でNFTプロジェクトを運営する例も増えています。
石破新首相のもと、日本で国営NFTプロジェクトが発足する可能性もあるでしょう。
それがただのアート作品とかキャラクタービジネスで終わらず、地方に人を呼び込む政策につながることを期待したいです。
自民党web3.0座長がデジタル相に指名!
石破茂新総裁が誕生し、内閣のメンバーも一新されることになりました。
世界に遅れをとっている日本のデジタル化を進め、各省庁・自治体の手続きをオンライン化したり、連携しやすいシステムを構築したりするためのかじ取りを行う「デジタル大臣」に誰が任命されるのか。
これは我々web3.0の民が最も気になるところですよね。
石破氏が任命したのは、平将明(たいらまさあき)氏でした。
年齢は1967年生まれの57歳、安倍政権では内閣府副大臣を務めた人物です。
自民党の広報担当として、副本部長やネットメディア局長なども歴任しています。
IT政策、マイナンバー制度なども担当し、サイバーセキュリティ戦略や宇宙政策にも携わってきたようです。
将来的には自民党の総裁選でネット投票を実現させたいと考えており、日本のデジタル化を進める重要人物のひとりになるでしょう。
過去には石破氏が代表を務める派閥の広報委員長として「石破茂LINEスタンプ」を企画したこともあったとか。
AIやweb3.0にも造詣が深く、自民党内に設置された「web3.0プロジェクトチーム」の座長として生成AI、暗号資産、ブロックチェーンなどの社会実装・活用を推進しています。
平氏は7月に京都で開催されたIVS Cryptoカンファレンスにも参加しており、
「NFTは単なるデジタルアートではなく、日本が1000年・2000年かけて培ったアナログの価値を最大化する技術である」
「日本で得られる実体験やアナログの価値をNFT化によってグローバルな価格まで高めたい」
などと語ったそうです。
石破氏の「地方創生2.0」ではデジタル化という大きなくくりで都会と地方の情報格差を解消しようとしていますが、平氏が取り入れるAIやブロックチェーンの技術がさらに強力なバックアップと思います。
岸田首相が退任したら日本のweb3.0が終わるかも…と懸念する声も聞かれましたが、平氏が新デジタル相となればとりあえずは安心して見ていられるでしょう。
石破氏は人気がなかった?
石破氏は新総裁選において有力候補の一人とされながらも、国会議員の支持集めには苦労していたようです。
世論調査では石破氏を支持する声が多く挙がりましたが、若い世代を中心に小泉進次郎氏を支持する人も多く、拮抗していました。
新総裁は国会議員と地方の党員・党友の投票によって決まるので、一般人の私たちには直接関係がないのですが…
民意を反映しないような議員は自分の首を絞めることにもなるため、世論調査の結果も総裁選に多少影響すると考えられます。
ただ、いくら世間がセクシーな小泉首相を求めていても、やっぱり若すぎる、経験が足りなさすぎるという声が根強かったですね。
総裁選直前に発言が二転三転したり、主張がおかしな方向にいってしまったりして、それが敗因になったのかもしれません。
いっぽう石破氏は総裁選の終盤、岸田路線を継承すると表明したことが勝利につながったとみられています。
石破新首相に期待できる?
私が見た朝のニュースでは、解説者が「新内閣を見ても目新しさがないですよね」などと言っていました。
確かに岸田から石破になっても、何かが大きく変わるという感じが今のところはしません。
今までのようなやり方では、日本がweb3.0大国になるには時間がかかりすぎると思います。
石破新首相のもと、大胆な発想でデジタル化を進めるとか、暗号資産やNFTが当たり前に取引できる場を政府主導で開発するとかしなければ、結局は何も変わらないでしょう。
石破新首相になったからすぐにweb3.0が発展するとは思いませんが、あんまりダラダラやらないでほしいですね(^_^;)
株式投資の税金を上げるついでに暗号資産も…なんてことしたら、お金のあるweb3.0民は海外に流出しちゃうよ?
日本円や株式、国債など従来の経済も大切だけど、暗号資産についてもしっかり考えておいてほしいと思います。
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