これから注目するべきメタバースとは?コミュニケーション特化型がトレンドに

メタバース

メタバースとは仮想空間のことであり、広義ではゲームの中の世界や架空の場所、現実世界に模して作られたパラレルワールドのようなものも含まれます。
しかし、「仮想空間」「空想の世界」という言葉がすでに存在している時代に、あえて「メタバース」という新たなワードが誕生したのには特別な意味があるのです。
今回は、いま特に注目されている「コミュニケーションのための仮想空間」について考えてみましょう。

仮想世界とメタバース

現実になく、人が思い描いたりコンピューターで構築したりした世界は「仮想世界」と呼ばれます。
ここに広がる空間は「仮想空間」であり、英語では「virtualspace(バーチャルスペース)」と翻訳されます。
それでは、「メタバース」とは本当はどういう意味なのでしょうか。
メタバースは英語で「Metaverse」と表記しますが、これは「meta(超越した)」と「universe(宇宙)」を組み合わせた造語です。
現実世界にあるものをコンピューター上に再現しただけの空間は、バーチャルなものでしかありません。
しかし、メタバースでは人間の創造をはるかに超える世界が構築され、最新技術の活用によって作れるもの・できることの可能性が無限に広がっているのです。
もっと簡単にイメージできる例を挙げるとするなら、バーチャルスペースはWEB1.0・Web2.0時代から存在しているホームページやネット掲示板、テレビゲームの中の世界のようなもの。
与えられた条件の範囲で利用しているに過ぎず、ユーザーが新たな世界を作り出すことはほとんどできませんでした。
メタバースでは参加者が自分で新たな空間を構築したり、アバターなどを使ってユーザー同士コミュニケーションを取ったりすることも可能です。
最新技術を使えばよりリアルで没入感のある空間が構築できるため、旧時代のバーチャル空間とは全く違う、新しい世界を目の当たりにするでしょう。

メタバースは結構昔からあった!?

NHKの天才てれびくんを観ていた人なら分かるかもしれませんが、視聴者が参加できるデジタル空間のゲームもメタバースだったんだな…と思い出しました。
今はネットに繋げるテレビが当たり前になっているけど、ブラウン管テレビの時代は電話機のプッシュフォン操作でゲームに参加していたみたいです。
パソコンが一般家庭に普及するずっと前、1995年当時から双方向サービスを提供していたというから驚きですね…!
日本で、いや世界で初めてメタバースを構築したのは、NHKだったりして(・艸・)
仮想世界に降り立ったキャラクターを動かすのは番組の出演者や視聴者で、これも現在のアバターに近いものがあるでしょう。
視聴者がはがきにキャラクターを描いて応募し、採用されるとそのキャラクターを使ってゲームに参加できるというコーナーもあったそう。
平成初期のあの時代に、ユーザーが深く関われる仮想空間を構築していたなんて…
NHKには、未来が見えていたのかもしれません(◎_◎;)

VRとメタバース

メタバースと聞くと、「VRと同じことでしょ?」と思う人も多いです。
仮想空間はコンピュータ上に構築された「空間」のこと、VRは仮想現実を創り出す「技術」のことを指しています。
VRとは「VirtualReality」のこと、こちらは日本語にすると「仮想現実」と訳されます。
仮想空間と仮想現実って、どう違うのでしょうか。
例えば世界遺産やその周辺の建物・地形を本物と同じビジュアルでコンピュータ上に構築したものが「仮想現実」と呼ばれています。
ここを散策するために専用ゴーグルなどの「VR機器」を装着し、目の前に広がるデジタルな世界遺産を楽しむわけです。
実際に歩いている場所は現実世界にある家の中だったり、イベント会場だったりしますが…
VRによって構築された現実世界によく似た空間も、メタバースと表現できないわけではありません。
しかし、仮想現実ではなくあえて「メタバース」と言う場合は、現実には存在しない場所や建物、生き物などが配置されていることが多いです。
メタバースは仮想の「空間」であり、VR機器を使えばよりリアルに、VRゴーグルを装着せずにアバターのみで間接的にフィールドを散策することもできます。
つまり、メタバースのなかでもさらに現実味を帯びたビジュアルを追求し、専用ゴーグルなどを装着する必要のある空間を「VR空間」と分類しているのです。

コミュニケーションに特化したメタバース

それではいよいよ本題に入っていきましょう。
いま注目されているメタバースは、単なる仮想世界の体験ではありません。
不思議なモンスターが飛び出してくる、理想のインテリアを好きなだけ並べた家が建てられるだけでなく、参加者同士でコミュニケーションが取れる仮想空間が話題を集めています。
メタバースではアバターがいたるところを歩き回っていますが、ひたすらフィールドを散策していてもすぐに飽きてしまうでしょう。
しかし、他の参加者に話しかけてみたり、一緒にゲームで遊んでみたりすれば友達づくりも可能です。
交流する人や参加するイベントによって、毎日違った遊び方ができるのがコミュニケーション型メタバースのメリットだと思います。
ユーザー同士が気軽に会話できる空間では、自然と「こんなサービスがあったら良いよね!」と意見も出るようになるかもしれません。
これがメタバースを進化させ、さらに楽しめる空間を構築することにつながるのです。
自由な意見によってユーザーからメタバースの発展に貢献してもらい、より魅力的になったサービスをユーザーに還元するという好循環が生まれますね。
コミュニケーションをする場として提供されるメタバースには、まだ誰にも思いつかないような進化を遂げる可能性が秘められているでしょう。

これから注目しておきたいメタバース企業

日本にも、メタバースに関連する事業を行う会社がたくさんあります。
メタバースプラットフォームの提供をするほか、各種イベントの招致も積極的に行っているようです。

クラスター株式会社

メタバースプラットフォーム「Cluster(クラスター)」を提供しています。
2020年には10ヶ月で300万人の観客を集めた実績があり、音楽ライブなど大人数にリーチするイベントの企画が可能です。
これまで、株式会社ポケモンや株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメントがClusterを利用しました。

株式会社Gugenka

世界最大級メタバースプラットフォーム「VRChat」の公式パートナーとして、法人契約代行を行っている会社です。
メタバース内の空間制作や演出、プロデュースも手掛けています。
ユーザーの要望に合わせたイベントの企画や有料チケットの販売、広告についても相談可能です。
アバターの利用に関しては、専門技術を持つスタッフからのサポートを受けることもできるとか。
メタバースで遊ぶ一般ユーザーというより、イベント企画側の企業から頼りにされている会社ですね。

REALITY株式会社

スマホ向けメタバース「REALITY」を開発した会社です。
イベントの企画・運営を実現するクラウドソリューション「REALITYXRcloud」も提供しています。
メタバースプラットフォームの構築やバーチャルイベントの開催ができるだけでなく、業者向けのコンサルティングも充実しているようです。

 

今回ご紹介した企業に投資していれば、メタバース業界の盛り上がりとともに大きな利益が期待できるかも!
メタバース事業で一発当てたい個人クリエイターにも頼りになる存在なので、ぜひ相談してみてくださいね♪

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