暗号資産ETFの承認が待ち切れない!日本から海外の暗号資産ETFを購入することはできる?

疑問 仮想通貨

日本の銀行や証券会社で取り扱われていない金融商品はどうやって購入すれば良いのでしょうか。
暗号資産の場合、ネットを介して海外取引所に口座開設することはそれほど難しくありません。
ただ、従来の金融機関と比べると安全性に懸念があるため、「利用するならETF(上場投資信託)だ」と考えている人も多いでしょう。
海外の一部の国では暗号資産ETFが承認され、すでに取引が開始している銘柄もあります。
日本で暗号資産ETFが成立するのを待つより、海外のETFを利用して効率的な投資をいち早く始めた方がお得かも…?
いや、そもそも海外の暗号資産ETFを日本人が購入できるのかしら?
今回は、日本人が海外の暗号資産ETFを買うことは可能なのか調べてみました。

日本人が海外の金融商品を買うことはできる?

まずは、海外の金融商品を日本人が買うことはできるのか問題について。
海外の金融機関には日本では取り扱われていない金融商品もあり、魅力的な投資方法を見つけた人のなかには「日本人に生まれなければ良かった(´;ω;`)」とまで思っている人がいるかもしれません。
実は日本人でも、海外でしか販売されていない金融商品に投資することは可能です。
ただし変額年金保険のような「投資型保険」については、原則として日本居住者が海外の商品を購入できないルールが設けられています。
シンガポールでは投資型保険の予定利率が3%以上であるものが一般的で、24年も預ければ元本は倍に!
日本では年々予定利率が低下しているので、保険での資産形成は難しいと言えるでしょう。
そのため、海外の投資型保険を利用したいと考える人も増えています。

海外旅行の目的は口座開設!?

海外の金融機関では日本では取り扱われていない金融商品も多く、高利回りが期待できる投資銘柄もたくさんあります。
株式や国債、ETFなど、魅力的な金融商品が海外で見つかった場合、日本人はどのようにして手続きすれば購入できるのでしょうか。
海外の金融商品を買うには、まず現地の金融機関で口座開設する必要があります。
日本人が海外銀行口座を持つことは、原則禁止されていません。
それを目的に海外へ渡航する人もいるくらいで、口座開設のついでに観光するという人もいるとか。
もちろんオンライン開設が可能な金融機関もありますが、本人確認書類の提出を求められる点はリアル来店での口座開設と同様です。

日本居住者は日本の税制に従うべし

海外口座を開設し、海外の金融商品を購入することは可能ですが、投資で得た利益に係る税金に関しては日本の税制が適用されます。
シンガポールや香港では株式の譲渡益・配当収入が非課税となっており、日本よりも有利に資産形成することができますが…
日本に住んでいれば、たとえシンガポール株の投資であっても譲渡益・配当金それぞれに20%の税金がかかります。
日本の金融商品よりも高い利息をゲットできるけど、税金に関してはお得にならないというわけですね。
確定申告の際は、海外金融商品を除外しないよう気を付けましょう。

海外産暗号資産ETFは購入できる?

税金は日本のルールに従う…ということが分かった時点でちょっと嫌な予感がしてきた人も多いのでは?
日本の税制では、株式やFXと暗号資産で税金の区分が違いますよね。
ということは、購入できるかどうかの基準も異なっている…?
調べてみたら、やっぱりその予想は当たっていました(´;ω;`)
日本から海外の金融商品を購入することはできますが、暗号資産ETFの購入はNGなのです…
じゃあ普通のETFはどうかというと、海外のものを日本居住者が購入するのはOKなんですって。
どうして暗号資産ってだけでダメなんだ!と憤慨したくなりますが、そもそも株式は金融商品、暗号資産は資金決済手段の一つである「財産的価値」と定義されており、それぞれ規制している法律も違います。
今のところ日本では、海外の金融商品であるETFは購入でき、海外のデジタル通貨によるETFは購入を認可していないという状況なのです。
金融庁では暗号資産の税制上の分類について再検討が始まっており、株式やFXと同じ金融商品に認められれば税率やその他の取引ルールも変わる可能性があります。
将来的には、海外の金融機関で取り扱われている暗号資産ETFを日本人が購入することもできるようになるのではないでしょうか。

海外暗号資産ETFに投資する裏技はある?

どうしても海外の暗号資産ETFに投資したい!という場合、外国人になるしかないのでしょうか。
先日も、暗号資産の税金をタダにするためにドバイに移住する人がいるとお話ししましたが…
まず日本の非居住者という身分を手に入れるハードルが高いので、現実的ではありません。
もし海外の暗号資産ETFを利用して稼ぎたいなら、ETF”風”の暗号資産投資をするのがおすすめです。
ETFとは複数の金融商品に投資する方法なので、自分で銘柄を選んで分散投資すれば結果的に暗号資産ETFと同じことができるというわけ。
例えば「Hashdex Nasdaq Crypto Index ETF」という海外暗号資産ETFの構成と同じ銘柄・比率で投資すれば、同等の利益が期待できるでしょう。
一つひとつ購入するのは面倒だけど、やってみる価値はありそうです。

 

最後にご紹介した裏技なら、運用会社に手数料を取られることもありません。
ただし本物の暗号資産ETFは定期的に構成が変更されるため、それに合わせて調節するとなるとやっぱり手間はかかります。
SBIグループが国産ビットコインETFを準備しているとの情報もあるので、それを待ってからでも良いかもしれませんね。

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