2020年から急速に拡大したメタバース事業は、今後ますます発展する分野だと期待されています。
メタバースはゲームやSNS、エンタメなど幅広いコンテンツに応用され、VR・ARを使うことでよりリアルな世界を提供することが可能です。
しかし、実際にメタバースで遊んでみるとまだまだ発展途上であると感じずにはいられません。
リアリティの足りないアバターや風景、扱いにくい専用機器など、課題はたくさんあります。
それでも私は、メタバースへの可能性を信じたくなりますね…!
今回は今メタバースに注目するべき理由と、これからの技術開発に期待したいことをお話ししましょう。
メタバースは一回失敗している?
2007年には、アメリカの企業が「セカンドライフ」というメタバースサービスを開始。
インターネット上に3Dで構築された仮想空間を提供し、注目を集めました。
ここでは現実とは違う理想の暮らしを送ることができ、ゲームよりも自由自在な行動が可能でした。
しかし、その頃はソフトウェアやサーバー、デバイスなどのツールが、メタバースという新しい技術に対応していなかったのです。
初期の頃のメタバースは高性能なPC環境を必要としており、ネットワーク上の制約もあったため操作性に問題がありました。
その結果、セカンドライフも日本ではあまり人気が出なかったといいます。
近年使用環境の課題が解消され、一般ユーザーにも普及したことで、ようやくメタバース事業が発展できる土台が形成されたと考えられるでしょう。

メタバースに注目するべき理由
ただでさえ新しい技術やシステムを覚えるのに忙しい今、メタバースで遊んでいる余裕はない…と思う人もいるかもしれません。
しかし、メタバースもこれからの時代を生き抜くために習得しておくべき技術であり、動向に注目する価値があります。
それはメタバースがさまざまなビジネスモデルに活用でき、需要も高まっているからです。
例えば製造業企業のなかには、メタバースを利用して製品の開発やテストを行うところも増えてきました。
実際に材料を使って製造し、試作品として性能をチェックするのはコストがかかります。
大掛かりな装置やインフラ設備の場合、膨大な費用がかかることもあるでしょう。
製品のデータを登録してメタバース上で再現させれば、開発コストを抑えられるだけでなく、あらゆるアイディアを自由に試せるのです。
これまでは成功する確率の低そうな意見を除外し、画期的な手法を試せずにいた開発チームも多かったと思います。
メタバースの活用によってどんな突飛なアイディアも積極的に取り入れることができるため、幅広い分野の産業で革新的な開発が期待できるのではないでしょうか。
現在のメタバースに足りないこと
メタバースはスマホ一つで遊べるものから、VR機器を装着して楽しむものまでさまざまなタイプがあります。
Cluster(クラスター)やRoblox(ロブロックス)など、スマホゲーム感覚で遊べる気軽なプラットフォームも多いです。
一方VRを搭載した本格メタバースの場合、高額な専用ゴーグル・コントローラーを必要とします。
これらは大きくて重く、装着している姿は近未来的すぎて恥ずかしいかも…
慣れてしまえばなんてことありませんが、私はその仰々しさが嫌でまだ手を出していません(^_^;)
もっとメタバースを普及させるには、スマホアプリの手軽さとVRのリアリティを両立させる画期的なツール(しかも安いやつ)が必要になるでしょう。
身軽に遊べるのに、現実と見まごうばかりにリアルな空間を体験できたら、もっとハマる人が増えると思います。
もう一度「セカンドライフ」のチャンスが到来する?
10代から30代の若年層には、新たな趣味としてメタバースで遊ぶ人も増えています。
SNSのように使えるプラットフォームでは、好きなデザインで構成したアバターを使って第二の人生を楽しむことも可能です。
他のユーザーとコミュニケーションを取れるのは従来のSNSでもできますが、アバターを移動させて友達の家(メタバース上の)を訪問したり、アバターの表情で気持ちを伝えたりするのはメタバースにしかない機能ですね。
これは、2008年当時の日本でさほど盛り上がらなかった「セカンドライフ」の再来とも言うべきサービスです。
あの頃はいちいち映像が止まったり動きがカクカクしたりして、遊んでいてイライラするようなプラットフォームだったのかも(笑)
今はもっと滑らかに、スムーズにプレイできるようになっていると思うので、メタバース×SNSはこれから流行りそうな気がします。
メタバースを気軽に体験してみるには、ゲームから始めてみては?
いきなり自由な空間に放り出されても何をしたら良いか分からない人も多いと思うので、まずはミニゲームをプレイしてみましょう。
Robloxはゲーム版Youtubeとも呼ばれ、放課後に友達と集まって遊ぶ学生も多いとか。
ぜひ一度、どんなゲームがあるかのぞいてみてくださいね♪
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