2025年は、暗号資産の歴史的な転換期になるといわれています。
ビットコインは史上最高値を更新し、アメリカでは初めて州の戦略的準備金に認められました。
3月にはトランプ政権がホワイトハウス初の暗号資産サミットを実現させ、5月27~29日に開催されたカンファレンス「Bitcoin2025」では、J・D・ヴァンス副大統領をはじめとするトランプ政権の幹部が登壇しています。
今後はさらに暗号資産関連の会合が開かれ、あらゆる業界を巻き込んだイベントが催されることでしょう。
今回は暗号資産におけるサミットとカンファレンスの違いを整理するとともに、Bitcoin2025の結果を振り返ってみようと思います。
暗号資産サミットとは
ホワイトハウス主導のビットコインサミットや、G7が出席したデジタル資産サミット、各国の中央銀行が一堂に会すCBDCサミットなど、政府が開催する暗号資産関連の会合は「暗号資産サミット」と呼ばれています。
暗号資産に関連する政策を議論したり、規制のフレームワークについて話し合ったりすることが多く、国家戦略的な内容となっています。
会議の最後には、大体いつも「各国の当局と連携を図ることで同意」などという結果が公表されますが…
実際には、もっと深い話をしているのだと思います。
政府関係者がサミットで得た情報は、日本における暗号資産関連法案の材料になる可能性も十分にあるでしょう。
暗号資産カンファレンスとは
日本で開催された「Bitcoin Tokyo 2024」やWebX、5月27~29日にラスベガスで開催されたばかりの「Bitcoin Conference 2025」など、民間企業・団体が開催する会合は一般的に「カンファレンス」と呼ばれます。
政府関係者が参加または登壇することもありますが、民間の業界人が主催している点がサミットとの違いです。
暗号資産に関連するプロジェクトの創業者やスタートアップ企業の代表、技術者やインフルエンサーなど、各分野からクリプトの民が集結します。
新技術のプレゼンテーションを通じて参加者が評価・分析し合い、ビジネスへの活用方法を模索します。
一般の人や学生も参加可能で、面白いプロジェクトを探しにやってくる個人投資家も多いです。
ブースを出展する企業や団体は自社のプロジェクトをPRするだけでなく、コミュニティを形成して投資家を囲い込もうとする狙いもあるのでしょう。
近年は技術力や専門性よりコミュニティ力を重視して投資先を選ぶ人も増えており、ミームコインプロジェクトの人気も高まっています。
「Bitcoin2025」とは

5月27~29日にラスベガスで開催された「Bitcoin2025」は、BTC Media社が主導する暗号資産カンファレンスです。
業界関係者のほか、トランプ政権からJ・D・ヴァンス副大統領や仮想通貨・AI特命官のデビッド・サックス議員ら幹部が出演し、暗号資産肯定派の議員も多く参加しました。
米証券取引委員会(SEC)のメンバーであるヘスター・パース氏も登壇しており、世界中から大きな注目を集めています。
さらにトランプ家からも長男ジュニアと次男エリックが参加したそうで、パパに言われて様子を見に行ったのかもしれません。
日本からはメタプラネット社が代表取締役社長サイモン・ゲロヴィッチ氏を召喚し、魅力的なスピーチを披露しました。
シンシア・ルミス米上院議員が提唱したビットコイン法もトピックのひとつになり、政府準備金にビットコインを採用する意義や購入規模について語られています。
アメリカではすでに州レベルでビットコイン準備金が実現していますが、これらの事例についても経緯や結果について改めて議論が行われました。
カンファレンスにアフターパーティーは付きもの?
私もこれまで数々のweb3.0系イベントについて調べてきましたが、民間主導のカンファレンスでは「アフターパーティー」こそが醍醐味なのかもしれません。
Bitcoin2025でもさまざまな付随イベントが企画され、ナイトクラブやビーチクラブで歓喜の宴が催されたようです。
政府が主催するサミットでは羽目を外すことはできませんが、カンファレンスならアリ!?
さすがに、トランプ大統領から派遣された議員たちはすぐ帰ったと思うけど…(^_^;)
ビジネスにおいて、パーティーで人脈を作るのも大切なことです。
こうしたカンファレンス前後のサブイベントにも参加すれば、ライバルに差をつけることができるでしょう。
真面目で謙虚、シャイな日本人は特に頑張らないと…
カクテルを片手にビジネス勧誘ができるくらいの、おしゃれでカッコいいトークスキルを身に付けたいものです。
9月開催予定!「Bitcoin Tokyo 2025」
日本では、2025年もビットコインに特化したカンファレンスの開催が予定されています。
3000人規模の一大イベントが企画されており、9月開催を目指して目下準備中とのこと。
これは昨年初めて開催されたビットコイン国際カンファレンスの次章であり、ビットコインが大失敗しない限り来年・再来年と続いていくものになるでしょう。
私もいずれ行ってみたいなと思います。
(もちろんアフターパーティーも行く気満々!(*‘ω‘ *))
サミットとかカンファレンスとか、主催者が自由に選んでいるのかと思っていましたが…そんなわけないよね(笑)
政府主導は「サミット」、民間主導は「カンファレンス」と覚えておくと、名前を聞いただけでどういうイベントなのかイメージしやすいかもしれません。
コメント