14ものブロックチェーンを統合し、手数料を大幅に低減させた新プロトコル「OS2」をひっさげ、大手NFTマーケットOpenSeaが業界に帰ってきました。
2021~2022年頃には、多くのクリエイターがOpenSeaを通じてNFTプロジェクトを立ち上げます。
有名コレクションが連日高額で取引され、世界のNFT投資の中心地であったプラットフォームでしたが、2023~2024年には新規ユーザー数が激減しました。
しかしOS2の正式リリースにより、2025年5月の月間アクティブユーザーは前月比44%増をマーク!
現在は約50万人ものユーザーがOpenSeaでNFT取引を行っています。
今回は2025年6月時点の最新情報もふまえ、OS2実装後のOpenSeaの使い方について解説しましょう。
手数料はどうなった?
OS2では、OpenSeaを利用する際にかかる手数料が一部変更になりました。
NFTの購入・売却を検討している人は、あらかじめ手数料関係を整理しておくことをおすすめします。
NFT購入者が手数料を支払うタイミング
◎固定価格で出品されているNFTの購入
◎購入希望のNFTに対するオファーをキャンセル
◎ETH⇔WETHの交換
基本的に、NFTを購入する際はネットワークを利用するためのガス代がかかります。
また、OpenSeaではオファーやオークションでNFTを購入する際にWETHが必要となり、プラットフォーム上でガス代を支払ってETHとWETHを交換することが可能です。
Polygonチェーンで構築されたNFTの購入でもWETHが必要となるので、頭に入れておきましょう。
NFT出品者が手数料を支払うタイミング
◎コレクション(OpenSeaに設置するNFT陳列棚)の作成
◎NFTの生成(Mint)
◎NFT初回出品
◎NFTの売却
◎購入オファーの受け入れ
◎NFT出品のキャンセル
NFTを生成することを「Mint(ミント)」といい、生成したNFTを保管する場所を「コレクション」といいます。
コレクションを作成してNFTをミントするのにガス代がかかります。
また、初めてNFTを出品する際もガス代の支払いが必要です。
クリエイターが出品したNFTが売れた時(一次販売)は、販売価格の2.5%が差し引かれて売上金がウォレットに入金されます。
購入したNFTを出品する(二次販売)場合は、OpenSeaに支払う販売手数料2.5%に加え、クリエイターが受け取るロイヤリティ0~10%も徴収されます。
ロイヤリティはクリエイターが自由に設定することができるもので、二次販売が成立する度に最初の出品者が収益を得られるというわけですね。
出品をキャンセルしたり、購入希望者からのオファーを受けたりする際にも手数料がかかります。
NFTの移動には手数料がかかる
NFTの購入・売却以外では、他のユーザーに無償でNFTを譲渡する場合もガス代の支払いが必要です。
基本的にNFTのやり取りをする際はネットワーク(ブロックチェーン)を利用するため、通行料としてのガス代がかかると思っていてください。
ETH⇔WETHの交換もネットワークを介して異なる通貨に変換するので、ガス代が必要となるわけです。
「これはガス代が必要?」と迷ったら、ネットワーク上でNFTや暗号資産のやり取りが行われるかどうかをポイントに判断してみましょう。
メタマスクを用意してアカウントを登録しよう

OpenSeaを利用する際はさまざまなタイミングでガス代や手数料がかかるため、購入・売却どちらを検討している場合でもあらかじめウォレットをつないでおく必要があります。
OpenSeaに対応しているウォレットはMetaMask(メタマスク)やPhantom(ファントム)、Coinbase Wallet(コインベースウォレット)などいくつかありますが、出品されているNFTのほとんどがイーサリアムベースのものなので、初めての方はとりあえずメタマスクを入手して臨みましょう。
メタマスクの中にはNFTの購入代金やNFT生成・出品の費用としてETHを入れておき、必要に応じてWETHも入金しておきます。
準備ができたらOpenSeaトップページのアカウントアイコンをタップし、ウォレットを接続してアカウント登録をしてください。
ちなみに、ウォレットを接続すると勝手にアカウントが作成されます(^_^;)
初期設定では名前が「Unnamed(名無し)」になっているので、「Settings」ページから変更しましょう。
プロフィール画像やアカウントアイコンの設定、SNSとの連携も可能です。
特にクリエイターとして使いたい人は、作品の魅力を伝える効果的なプロフィールを設定しておくことをおすすめします。
Unnamedのままでは怪しいですしね(笑)
コレクションを作成してOpenSeaを始めよう
OpenSea内のNFT陳列棚「コレクション」は、プロフィールメニューの『Studio』から作成することができます。
『作成』ボタンをタップすると、『コレクションをドロップ』と『NFTをミント』の2つの選択肢が出てきます。
プレセール期間やエアドロップ期間を設定したい場合は『コレクションをドロップ』を選びますが、特に必要のない場合は『NFTをミント』でOK。
次に『新しいコレクションを作成』をタップして必要事項を入力しましょう。
『続行』をタップすると、メタマスクが起動するのでガス代を確認。
署名してガス代を支払い、コレクションが新設されます。
これでNFTの購入や売却ができるようになります。
私はいずれクリエイターとしてデビューしてみたいと思っているのですが、イーサリアムのガス代は結構お高めなんですよね…(^_^;)
もう少しガス代が低いプラットフォームはないか、もうちょっと探してみようかな!
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