SBIホールディングスと協同で運用ファンドを立ち上げると発表し、注目が集まっている「gumi」をご存知でしょうか。
新しい暗号資産プロジェクトかと思ったらゲーム開発会社だそうですが、2018年から本格的に暗号資産分野への投資を始めていたとのこと。
SBIホールディングスとの提携を発表してから株価も上昇しており、暗号資産業界からも期待されている企業です。
今回はgumiが行っている暗号資産事業の概要と、SBIホールディングスとともに進めている暗号資産運用ファンドについて調べてみました。
株式会社gumiとは
株式会社gumiは、モバイルオンラインゲーム開発をメイン事業に掲げるシステム開発会社です。
東京に本社、福岡に支社を構え、国内外にいくつかの子会社も保有しています。
2009年からはモバイルオンラインゲームを提供し、「アスタータタリクス」や「FFBE幻影戦争 WAR OF THE VISIONS」などの人気ゲームを開発しています。
2012年には投資事業にも参入し、世界中から暗号資産関連企業を誘致しているケイマン諸島に投資ファンドgumi Ventures, L.P.を組成しました。
さらに2018年からはgumi Cryptos Capital匿名組合を立ち上げ、ブロックチェーン事業にも参入しています。
2019年にはブロックチェーン投資事業を専門に行う子会社として株式会社gumi Cryptosを設立し、XRコンテンツ開発も手掛けるようになりました。
株式会社gumiの暗号資産事業について
gumiは2018年から暗号資産事業を本格的に開始し、ブロックチェーンゲームの開発やノード運営を通じて経験を積んできました。
2025年2月には10億円規模のビットコインを購入し、国内上場企業で初めてBabylonプロトコルのバリデータに参入しています。
このBabylonとは、ブロックチェーンのセキュリティを担保するためにビットコインを活用するというステーキングプロトコルであり、国内取引所のBitPointやbitbankでも提供している新しい運用サービスです。
gumiの暗号資産事業参入はかなり初期の段階からのことなので、多くのweb3.0系企業競合と比べても豊富な実績を有しているといえるでしょう。
DeFiやNFTなどweb3.0プロジェクトへの投資も積極的に行っており、暗号資産に関しても熟知していると考えらえます。
株式会社gumiのブロックチェーン事業について
株式会社gumiはブロックチェーン事業を専門に行う子会社としてgC Labsやgumi Cryptos、DECIMAを設立し、デジタルデータの資産化など新たな経済圏の構築を目指しています。
ブロックチェーンゲームの開発・運用やNFTコレクションの販売実績もあり、国内企業のなかでも古くからブロックチェーンに携わってきた会社のひとつです。
推し活をテーマにした「OSHI3」プロジェクトでは、これまでフィジカルなイベントへの参加やグッズ購入によって好きなキャラクターを応援していたファンに、デジタル領域での推し活体験を提供したいと考えています。
このプロジェクトにはAIなどの新技術も応用され、ブロックチェーンチェーンゲームやメタバースプラットフォームを通した「作る」「選ぶ」「集める」「広げる」という新たな推し活のあり方を提案しています。
暗号資産Oshi Token（OSHI）とは
gumiとパートナーシップを締結しているBOBG PTE. LTD.は、OSHI3プロジェクトにおいて独自トークン「Oshi Token（OSHI）」を発行しました。
この暗号資産はOSHI3コンテンツのコアファンに向けて、または推し活イベントへの支援として配布することを検討しているようです。
ブロックチェーンはNFT生成チェーンとしても人気のPolygonを採用し、推し活体験を提供するユーティリティトークンとしての機能も併せ持っています。
OSHI3プラットフォームだけでなく暗号資産取引所での売買が可能で、国内取引所BITPOINT（ビットポイント）でも取り扱いがあります。
気になる人は、ぜひ詳細を調べてみてくださいね。
gumiはSBIと何を作ろうとしているのか
株式会社gumiは、2022年から資本業務提携を結んだSBIホールディングス株式会社と共同で「上場暗号資産の運用ファンド」を組成しようと計画しています。
ファンドとは複数の投資家から集めた資金をまとめて運用し、投資額に応じて運用で得られた利益を投資家に分配するという仕組みのことです。
つまり、暗号資産の投資信託を組成しようというわけですね。
gumiとSBIのファンドは商法上「匿名組合」に分類され、gumiの子会社でブロックチェーン事業を展開するgC Labsが49%、SBIが51%を出資して合弁会社を設立し、この会社が運営することになります。
計画によれば数十億円規模の資金が集まると予想しており、DeFiを活用してインカムゲインとキャピタルゲインの獲得が狙えると見ているようです。
gumiは結構昔から暗号資産やブロックチェーンに携わってきた企業のようですが、恥ずかしながら全く名前を聞いたことがありませんでした。
ゲーム好きの人は、プレイしたことのあるタイトルがあるかもしれませんね。
SBIホールディングスの提携で魅力的な投資信託が完成するまでもう少し！？
今後のニュースに注目です。
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