銀行などの金融機関はユーザーの預貯金を管理し、商取引や資産運用、送受金の仲介者として存在することで手数料を得ています。
自分の口座へ送金するのにお金を払らわなければならず、しかも銀行の都合で「すぐには送金できない」というのです。
ブロックチェーンによって発行・管理される仮想通貨は、このような従来の金融システムの問題を解決するために生まれました。
今回は、銀行が採用している金融システムとブロックチェーンの違いについて詳しく解説していきたいと思います。
この記事では、ブロックチェーンが代わりを務めることによって改善が期待されている、従来の金融システムにおける問題点をご紹介しましょう。
従来の金融システムの仕組み
ユーザーが開設した口座や預け入れた資金、個人情報などのデータは、すべて中央管理者である金融機関のサーバーに集約されます。
口座残高や取引履歴はもちろん、顧客登録や口座開設の際にユーザーの本人確認書類から集めた住所・性別・年齢・職業・家族構成などの情報も銀行が管理することになるわけです。
もしここがサイバー攻撃の対象になったら、顧客のセンシティブな情報が流出してしまう可能性があります。
また、銀行員が悪意を持ってユーザーの個人情報を他人に話したり、業務上知り得た情報を窓口セールスに利用したりすることも少なくありません。
私が親から仕送りをされていた若かりし頃、銀行に行った時に窓口担当者から「定期的にお振り込みがあって余裕もありそうなので、積立貯金を始めてみてはどうですか?」と言われた経験があります(^_^;)
残高はまあ見られることもあるだろうと思っていたけど、まさか通帳を何ページもさかのぼって毎月の入出金履歴を把握されてしまうとは…
銀行員には当然の営業努力なのかもしれませんが、預金者本人としてはちょっと気持ち悪かったです。

銀行が預貯金口座・取引を管理するリスク
銀行はユーザーの預貯金を管理し、取引を制限することも可能です。
不審な取引だと銀行員が判断すれば、口座を凍結して強制的に入出金を停止させる場合もあります。
銀行には現金も取引が行われた証拠となる帳簿類も保管されており、担当者なら誰でも閲覧したり取り出したりすることが可能です。
銀行員が金庫から現金を抜き取り、取引が成立した後の入出金伝票を書き換えれば横領が成功してしまいます。
内部監査や金融庁などの監督機関による調査で発覚するケースがほとんどですが、不正が見つかるまでに何億円もの被害が出る場合もあるでしょう。
銀行を使うとお金がかかる!?
ATMからお金を引き出したり、振り込みをしたりすると手数料を徴収されますよね。
これは従来の金融システムにおいて、ユーザー間の取引に銀行などの金融機関が交換業者として介入しているからです。
自分の口座に振り込みをするだけなのに数百円も手数料を取られるなんて、と不満に思う人も多いでしょう。
しかし銀行のシステムを使って入出金をする以上、どうしてもかかってしまうコストとなります。
手数料を払いたくなければ窓口に行って現金で出金し、現金で入金するしかありません。
実際に手数料節約のために現金を持って銀行をはしごする人もいると思いますが、盗難や紛失のリスクを考えれば振り込みが安全です。
商取引でも為替振込が基本となり、支払いや代金の受け取りにおいて現金の授受を行っている企業は少ないでしょう。
取引日は銀行の都合で決まる
銀行は年中無休ではなく、基本的に平日の日中のみ営業しています。
金融機関によって異なりますが営業開始は8時~8時30分、営業終了時間は15時までとなっているところが多いです。
以前、営業終了間際に他行への振り込みを依頼したら、「間に合わないので明日にしてください」と言われたことがあります。
振込はぴったり15時まで、私が伝票を記入するのに1~2分、担当者がオペレーションするのに30秒ほど、さらに内容をチェックして振り込みを完了させるまでに数十秒かかるので、「今日はもう無理です」とのことでした。
もしギリギリでオペレーションが止まってしまうと、エラーとして検知されて「始末書を書かないといけない」とかなんとか…(^_^;)
そんなのそっちの都合でしょと言いたくもなりますが、窓口担当者の方だって辛いですよね。
現実世界に設立されている銀行、そしてそこで働く銀行員の業務によって成り立っている従来の金融システムでは、24時間365日いつでも利用できる…というのは難しいでしょう。
土日祝日が入れば、依頼日から1週間後に振込が成立するなんてケースもあります。
個人間取引では何とかなりますが、企業活動においては大きなビジネスチャンスを逃すことにもつながるかもしれません。
銀行がユーザーに入出金や振り込みのサービスを提供し、ユーザーは銀行に処理や管理をお願いしている身である…というのがこれまでの共通認識でした。
しかし、ブロックチェーンの登場によってこれまでの常識が見直され、ユーザー間の直接取引や透明性の高い取引が可能であることが分かったのです。
ブロックチェーンが今回ご紹介した従来の金融システムにおける問題をどう解決するか、次の記事をお楽しみに!


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