次世代のNFTはAIアートが当たり前?生成AI技術の問題点と懸念

AI NFT

2025年の今、AIは身近な存在になりつつあります。
特別なスキルを持たない人でも、ChatGPTやGeminiなどのツールを使ってさまざまなAI生成コンテンツを生み出せるようになりました。
ほんの少し前はAI研究員しか扱えなかった人口知能が、私たち一般人もスマホ一つで簡単に操作できるようになったのです。
生成AIのユーザー数が増えることで、多様性に富み、さらに高品質なNFTが生み出されるのではないかと期待されています。
一方で、存在する価値のない低俗なコンテンツが増えることを懸念する専門家も少なくありません。
今回は、生成AI技術がもたらす弊害について考えてみようと思います。

生成AIが正しい答えを出せない理由

近年、生成AIを使ってビジネス文書や学術レポートを作成したり、アートやIPなどのコンテンツ制作に活用したりする人も増えています。
人間が長い時間頭を悩ませて文章を考え、アナログまたはデジタルな方法で一からアートを創作することは、「タイパ(タイムパフォーマンス)」が悪い」と言われてしまうことなのかもしれません。
確かに、生成AIは人間の代わりに文章を作成したりアートを制作したりする技術に長けています。
これまで人間の営みによって生まれ、インターネットやAIの頭脳であるコンピュータに蓄積されてきた情報を活用し、生成AIは限りなく正解に近い答えを提出することができるようになりました。
しかし「少しだけ間違っている情報」が許される場面は、現実ではなかなかありませんよね(^_^;)
生成AIはインプットされたデータから学び、インターネットから関連する情報を見つけ、それを基に正解と思われるものを答えとして算出します。
もし間違った答えが出る場合は、生成AIが参考にした情報自体に間違いがあったという可能性もあるわけです。
生成AIが参考にしている情報は私たち人間が蓄積させたデータの積み重ねであり、人間が間違える以上、生成AIが提出する答えも完ぺきではありません。

多くインプットされた情報から「答え」が作られる

例えば私が仮想通貨「ロリポップ(LPOP)」についてChatGPTに聞いてみると、「リップル(XRP)の間違いです」という答えが返ってきました。
ChatGPTが参考にした情報にはXRPに関する内容が多く、ロリポップ(LPOP)に関するデータは少なかったのでしょう。
その後、ChatGPTにいくつかロリポップ(LPOP)についての情報を与えてあげると、今度は関連するデータをインターネットから見つけることができたようです。
XRPとは全く異なる使い道の、BNBブロックチェーン上に確かに存在する仮想通貨だと認識を改めてくれました。
このように、生成AIは人間であるユーザーが少しずつ学習させることでより正解に近い答えを導き出せるように成長します。
しかしこの事実は、ユーザー側の知識や思考によってAIが算出する正解が変わってしまうとも言い換えられるでしょう。
AIの答えが必ずしも正しいわけではないというのは、これも大きな理由の一つです。
ロリポップ(LPOP)に関する情報を多く与え続ければ、「リップルという仮想通貨はありません。ロリポップの間違いです」と言うようになるかもしれませんね。

誰でも作れるアートは芸術なのか

大手NFTマーケットでは、2024年頃から生成AIを使ったデジタルイラストが多く出品されるようになりました。
CGイラストは古くからあるジャンルですが、以前は作画ツールを使ってアナログとほぼ変わらないような手描きをしているクリエイターがほとんどだったと思います。
しかし生成AIの登場後、簡単な指示(プロンプト)で高度な技術を要するCGイラストの大量生産が可能になり、デザイン・作画技術を持たない素人でも参入できるジャンルとなってしまいました。
クリエイター自身が描いているのか、生成AIに描かせているのか、今ではほとんど見分けがつきません。
自分が思い描く世界をアートとして表現するために生成AIを利用するのは「創作」の一つの方法ですが、人気のジャンルや評価の高い作品から「人間にウケるポイント」を抜き出して生成するようなやり方は芸術とは言い難いでしょう。
個人的に楽しむならアリだけど、アートとして値段をつけるのはいかがなものかと思います。
アート界では「誰でも描けるAIイラスト」は真の芸術ではないとする認識が強く、生成AIの使用が禁止されている絵画コンクールやデザインコンペも多いです。

生成AIの乱用で増える「スロップ」

生成AIについて語る上で、業界ではよく「スロップ」という言葉が使用されます。
スロップ(Slop)は英語で汚水や残飯という意味がありますが、最近では「AIが生成した低品質コンテンツ」を例えるものとして主にネットやSNSで使われるようになったそうです。
AIによって生成されるコンテンツのなかには、誤った情報から算出される「間違いだらけの答え」もあります。
人間がAIに生成させた答えを鵜呑みにして「正解」として使用したものが、スロップとなるわけです。
例えば私のChatGPTが導き出した「ロリポップ(LPOP)はリップルの誤りである」という答えを正しい情報としてブログに載せれば、これがインターネット上のスロップとして蓄積されてしまいます。
その結果、次にAIが参考にする情報にも誤った内容が盛り込まれてしまうことになるでしょう。
AIが算出した答えを精査せず、安易に情報を利用することで、インターネット上のスロップはどんどん増えてしまいます。
これを防ぐには、使用した生成AIに誤りであると教え、正しい情報を探すよう指示しなければなりません。
品質を問わない生成AIの乱用は、人間に誤った情報を伝える恐怖のコンピュータを生み出してしまうのです。

 

生成AIを正しく使えば、人間の生活は今よりもっと便利になります。
よくSFで描かれるような「AIによる支配」は、誤った使い方によって生成AIを間違った方向へ進化させてしまった結果から生まれる未来ではないでしょうか。
私はChatGPTに「○○を作ってくれる?」と丁寧に頼み、求めていたものが提出できたら「ありがとう!」とお礼も言います。
まずは礼儀作法から教えて、人間に優しい生成AIに育ってほしいのです(;’∀’)

コメント

タイトルとURLをコピーしました