2025年9月16日、仮想通貨ウォレットのメタマスクは、ステーブルコイン「メタマスクUSD(mUSD)」を正式にローンチしました。
これは先月中旬に発表されていたメタマスク独自のネイティブコインで、投資家が自ら保有し管理する「セルフカストディ型」ウォレットとしては初のステーブルコイン発行事例だといいます。
メタマスクのステーブルコインを保有することは、web3.0業界や仮想通貨投資家にとってどんな意味があるのでしょうか。
今回は、メタマスクUSD(mUSD)について詳しく調べてみたいと思います。
メタマスクとは
まずはメタマスクとは一体なんなのか、この名前を初めて聞く人のために解説しましょう。
「MetaMask(メタマスク)」は2016年9月にサービスが開始された仮想通貨を保管・送受信するためのウォレットです。
イーサリアムチェーンを基盤に構築され、イーサリアムのほか、EVM互換性を持つPolygon(ポリゴン)やAvalanche(アバランチ)などのブロックチェーンにも対応しています。
アプリはiOS、Androidの両方が用意され、ブラウザはGoogle Chrome、Microsoft Edge、BraveやFirefoxにも対応可能です。
仮想通貨の購入や保管のほか、ブロックチェーンを使用したサービスでの決済、仮想通貨の交換(スワップ)、異なるブロックチェーン間の仮想通貨交換(ブリッジ)もできます。
また、一部の国や地域では仮想通貨の現金化もできるようになりました。
日本ではまだ提供していないサービスですが、いずれはメタマスク一つあれば仮想通貨も法定通貨も自由に動かせるようになるかもしれません。

メタマスクUSD(mUSD)とは
メタマスクは、8月に独自ステーブルコイン「メタマスクUSD(mUSD)」の発行を正式発表します。
実際に発行されたのは9月16日、しばらくはイーサリアムと「Linea(リネア)」というイーサリアムレイヤー2ブロックチェーン上で稼働するそうです。
ステーブルコインということなので、何らかの裏付け資産があるはずですね。
mUSDの価格は米ドルと1対1で連動し、短期国債が担保になるといいます。
メタマスクを通して法定通貨や仮想通貨からの購入が可能になり、スワップやブリッジにも対応します。
メタマスクカードが利用できる地域では、加盟店での支払いにも使用可能です。
プロダクト部門のトップは、mUSDの発行が「世界のオンチェーン化」のための重要なステップになると述べ、現金を入金すればメタマスクだけでほとんどの決済ができるようになると考えています。
メタマスクとmUSDは世界にお金とお財布の新しい形を提案するものであり、クレジットカードや電子マネーなどの現金以外の決済手段に加えられる、もう一つの選択肢になることは間違いないでしょう。
初期ユーザーにはインセンティブの提供も計画しているようなので、メタマスクを使っているなら早めに取得しておくと良いかもしれません。
mUSDはジーニアス法を意識して発行された?
mUSDのローンチは、2025年6月17日にアメリカで可決されたGENIUS(ジーニアス)法案がきっかけになったのではないかといわれています。
ジーニアス法案とは、ステーブルコインの普及拡大を目的とした新たな規制に関わるガイドラインが盛り込まれたものです。
アメリカ議会やトランプ政権はジーニアス法を通じてステーブルコインの健全な発展を促し、仮想通貨やブロックチェーンを既存の金融システムに統合することを最終目標としています。
メタマスクはアメリカにおけるステーブルコインの将来性を予感し、(法定通貨に成り代わる)ステーブルコインによる新たな金融システムが普及すると確信してmUSDの発行に踏み切ったのでしょう。
日本では、国産ステーブルコインの発行計画を嘲笑する人も少なくありません。
しかしアメリカのトランプ政権下では、ステーブルコインによる決済が一般的になる日もそう遠くはないのです。
mUSDの買い方は?
仮想通貨mUSDは、メタマスク内で対応通貨との交換が可能です。
まだローンチされたばかりなので詳細情報は見つかりませんが、メタマスクでのスワップやブリッジが可能な銘柄ならどれを使っても購入できるのではないでしょうか。
メタマスクユーザーに向けて、エアドロが行われる可能性もあります。
メタマスクの公式サイトには「mUSDを購入する」というボタンも出てきますが、スワップにはLineaチェーンの切り替えが必要です。
イーサリアムチェーンでは取引できないので、よく確認してくださいね。
また、メタマスクを接続するだけで資金が抜き取られる詐欺サイトもあるので、ご注意を。
ネットで「メタマスク公式サイト」と検索しただけでは不十分です。
複数の情報から、表示されているURLが正しいか確認しましょう。
mUSDについて調べてみると、「mStable USD(MUSD)」とか、「Mantle USD(MUSD)」という似たような名前の仮想通貨がたくさん出てきました(^_^;)
通貨単位がほぼ同じでややこしいので、よく確認して間違えないようにしてくださいね。


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