「サトシ・ナカモトの正体」説が濃厚!?ジャック・ドーシーとは

ビットコイン 仮想通貨

ビットコインを発明した「サトシ・ナカモト」という人物は、どこの誰だか分かっていません。
彼の正体は今世紀最大のミステリーともいわれ、ビットコインが誕生してから17年経った今も謎のままです。
web3.0やIT、金融、テクノロジー分野に造詣が深い著名人の何人かがサトシ・ナカモトなのではないかと噂されたこともありましたが、本人と結論付けられるだけの証拠は見つけられていないといいます。
「僕は違うよ」と否定する人もいれば、自ら「俺だ!」と名乗ったのに否定される人も…(笑)
Twitterの創始者であるジャック・ドーシー氏は長年ビットコインを支持していますが、彼もサトシ・ナカモトの正体であると噂された人物の一人です。
今回は、ジャック・ドーシー氏とビットコインの関係について調べてみましょう。

ジャック・ドーシーとは何者?

アメリカの起業家ジャック・ドーシーは、Twitterの創始者・CEO、一時ウォルト・ディズニー・カンパニーの取締役にもなった人物です。
SNSのアイディアが浮かんだのは2000年頃、ドーシー氏がタクシーや救急車を派遣するサービス会社を始めたことがきっかけになったといいます。
リアルタイムに自分の状況を知らせ、友人たちと現状を把握し合えるサービスに可能性を感じ、新しいメッセンジャーアプリの構想を練り始めました。
また、ソフトウェアのユーザーステータスを同時に複数人と共有する方法はないかと考え、SMSテキストが最適解であると判断します。
たった2週間で全く新しいメッセージ投稿型アプリのプロトタイプを作り上げると、エヴァン・ウィリアムズ(ブログ作成アプリBloggerを開発)の投資を受けて、2006年ソーシャルネットワーキングサービス「Twitter」をローンチします。
しかし2021年にドーシー氏はTwitterのCEOを辞任、CTOだったパラグ・アグラワル氏に後を任せることに。
2022年にはイーロン・マスクが運営会社を買収し、Twitterは「X」となりました。
現在のジャック・ドーシー氏は、自身が立ち上げた分散型SNSプロジェクト「Bluesky」を率いるリーダーとなっています。

ビットコインとジャック・ドーシーの関係は?

ジャック・ドーシー氏は、自身が設立したBlock社の子会社を通じてビットコインとの包括的な連携を深めています。
ビットコインが使える決済アプリなど小売業者向けツール、ビットコインマイニングのハードウェア、P2P(ピアツーピア)市場向けDeFiプロトコルなど、ビットコインを最大限活用したビジネスは彼の戦略の一つです。
ビットコインが日常的に使われるお金になれば、サトシ・ナカモトが意図した通りの理想的な役割を果たせると考えています。
ビットコインは、世界中の誰もがアクセスすることのできるグローバルな決済手段になることを目的として生まれた通貨です。
ジャック・ドーシー氏はビットコインについて、未来の経済を支える中核的な金融インフラと信じているのでしょう。
ドーシー氏はビットコインを日常的に使用できる通貨にするため、少額決済における税金の免除が必要だと訴えてきました。
これを受け、2025年7月には上院議員が300ドル未満のビットコイン取引にかかる税金を免除する「デミニミス税免除法案」を提出しています。
さらに2025年10月8日、ドーシー氏はビットコイン決済が可能なウォレットをローンチし、アメリカでは400万を超える加盟店で利用できるようになりました。
ビットコインが徐々に現実的に使えるお金として受け入れられてきたのは、彼のおかげでもあるのです。

ジャック・ドーシー「ビットコインは仮想通貨ではない」の真意とは

2025年10月19日、ジャック・ドーシーはXに「Bitcoin is not crypto(ビットコインは仮想通貨ではない)」と短いメッセージを投稿し、4000件を超えるコメントを集めました。
一部では「(2010年のビットコインフォーラムで)サトシ・ナカモトは”P2Pの仮想通貨”と言っていた!」と反論する人もいたようですが…
ドーシー氏は、2008年に発表されたビットコインのホワイトペーパーに「crypto(仮想通貨)」というワードが一度も使われていないと指摘します。
ではビットコインについてどんなことが書かれていたかというと、「暗号学的証明に基づく電子決済システム」と定義されているのです。
つまり、そもそもビットコインはインターネット上にのみ存在する仮想のお金ではなく、P2Pで取引される「現金」であるということ。
ビットコインは紙や金属の物質によって構築されていないというだけで、現実世界のお金と何ら変わらない性質のものだとジャック・ドーシー氏は主張しています。

 

ドーシー氏の見解に対し、コミュニティ内では「ビットコインの拡張には限界があり、処理遅延や高額な手数料は実用性を損なっている」との指摘もあります。
また、ドーシー氏の発言は「ビットコインとアルトコインの差別化を図ろうとしている」との声も挙がり、賛否両論あるようです。
私は、衝撃的な言葉で注目を浴びたかっただけの可能性もあると思います。
本当は「ビットコインは投資商品ではなく、優れた決済手段だよ」と言いたかったのではないでしょうか。

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