暗号資産取引所では、新規発行トークンを先行販売するIEOが行われることがあります。
国内取引所大手のビットフライヤーでも、2月9日に初めてIEOの申し込み受付を開始しました。
対象となったのはエルフトークン(ELF)と呼ばれる暗号資産です。
今回はこのエルフトークンとは何か、人気の銘柄になりそうか調べてみることにしました。
エルフトークンって?
エルフトークンは、ブロックチェーンゲーム「THE LAND~エルフの森~」で使うことを目的として発行された独自トークンです。
通貨単位は「ELF」、株式会社HashPaletteが運営・管理を行っています。
この企業は「Palette(パレット)」というブロックチェーンを開発し、2021年には日本初のIEOで暗号資産パレット(PLT)を発行しました。
NFTマーケットプレイス「PLT Place」では、パレットトークンを使ったNFT取引が行われています。
今回新たに発行されるエルフトークンは、パレットトークンに続く第2の独自トークンとなります。
「THE LAND~エルフの森~」では、キャラクターが作物を育てたり街を建設したりしながら、他のプレイヤーとコミュニケーションも取れるそうです。
コンセプトは「まったり農業ライフ」、自分の領地で作った作物はNFTとして売り、さらにトークンを稼ぐこともできます。
ランキングの上位に入ると、報酬としてエルフトークンが受け取れるという企画もあるみたいですね。
作物だけでなく、ゲーム内の土地や手数料にもエルフトークンが使われます。
また、ガバナンストークンの意味もあるため、いずれDAOが設立された時にも役立つでしょう。
エルフトークンはステーキングもできる!
なんだ~ゲームで使うコインってことね・・・。
と思ったら、エルフトークンはステーキングもできるんだって!
NFTマーケットプレイス「PLT Place」にステークすると、報酬を得られるそうです。
さらに、ステーキング期間中は作物の生産効率をアップさせることができるとか。
ゲームを楽しみたい人も、シンプルに暗号資産として運用したい人も、どちらにも利益があるトークンです。
作物を育ててNFTとして売り、ステーキングも併用すれば、より早くたくさんのエルフトークンが稼げそう。
どうせやるなら、とことん楽しみたいですしね( *´艸`)
どんどん領地を広げていくとか、野菜や果物を育てるみたいなゲームは他にいくらでもあるけど・・・。
暗号資産が稼げるゲームは、しっかり現金化できるので嬉しい♪
パレットトークンは、現在7円くらいで取引されています。
エルフトークンもIEOで期待値が高まっているので、いずれ大きな金額になるかもしれません。
パレットチェーンの特徴は?
エルフトークンやパレットトークンの基盤となっているPalette(パレット)ブロックチェーンは、NFTに特化しているといわれています。
ガス代が不要で、低コストでNFT取引をすることができます。
また、クロスチェーンであるため異なるブロックチェーン同士でもNFTの移動が可能です。
コンセンサスアルゴリズムは「PoA(Proof of Authority)」を採用しており、権限を持ったノードのみが承認作業を行います。
この権限を持つ者は、バリデータと呼ばれる一定の信用がある人たちの承認を経て選ばるため、ネットワーク参加者の中で最も信用されている人が取引承認を行うという仕組みになっているでしょう。
たくさんの人がマイニングを目指すPoWや、ステーキングしている人の中から承認者が決まるPoSに比べて、承認時間が短いのが特徴です。
エルフトークンの将来性は?
IEOの状況がどうなるか見てみないと、はっきりしたことは言えませんが・・・。
エルフトークンが成功するには、「THE LAND~エルフの森~」が人気のゲームになることが不可欠です。
誰も遊ばないゲームでは、そのゲームで使えるコインを持っていても仕方がないですからね。
トークン自体のメリットや仕組みというより、ゲームがどれだけユーザー数を確保できるかがポイントになります。
反対に言えば、ゲームさえ人気になってしまえばエルフトークンの需要が高まるのは決まったようなもの。
エルフトークンはNFT取引やステーキングなど、「THE LAND~エルフの森~」での使い道が多く用意されています。
ゲームをやり込めば、いくらでも暗号資産を稼ぐことができるのです。
「THE LAND~エルフの森~」は、事前登録で15万人以上のユーザーが集まったとか。
これなら、ある程度の成功は約束されているかもしれません。
ただ、「ブロックチェーンはよく分からないから、やっぱり普通のスマホゲームに戻ろう」という人が出てくる可能性もあります。
また、エルフトークンはスマホゲームに課金するような手軽さで購入できるわけではなく、現時点ではビットフライヤーでしか取り扱いがありません。
この辺も、エルフトークンを購入する際のネックになりそうですね。
エルフトークンのバイバックとは?
暗号資産は、希少価値を高めるために流通枚数を減らす「Burn(バーン)」が行われることがあります。
具体的には誰も秘密鍵を持っていないアドレスに暗号資産を送金し、使えなくするという方法が取られています。
バーンすることで暗号資産の枚数が減り、1枚1枚の価値が上昇する仕組みです。
エルフトークンの場合は、バーンではなく「BuyBack(バイバック)」という方法で希少価値を高めます。
これは運営がすでに売りに出された暗号資産を買い戻し、自分のところで消費するという方法です。
バイバックも、最終的には運営が暗号資産をバーンして総数を減らします。
エルフトークンは、「THE LAND~エルフの森~」によって得られた収益の一部を、バイバックによって処分することを予定しているそうですよ。
一般投資家やゲームのユーザーに直接影響があるわけではありませんが、バイバックによって持っているエルフトークンの価値が上がる可能性が高いです。
トークンの枚数が増えれば価格も下落します。
そのタイミングで運営がバイバック&バーンすれば、価格を安定させることができるでしょう。
ビットフライヤーがエルフトークンを取得?
ビットフライヤーでは、IEO受付に際して「当社がエルフトークンを取得する」と案内しています。
どういうことかというと、ビットフライヤーがパレット社からエルフトークンを無償提供してもらうという意味です。
これはIEOの場を提供する対価として、パレット社からビットフライヤーに支払われるものですが、エルフトークンはビットフライヤーの兄弟会社にも譲渡される可能性があるといいます。
そして、IEOを経てエルフトークンの取引が開始されたあとで、ビットフライヤーがトークンの売却をする場合も考えられます。
で、どうした?(^_^;)という人に詳しく解説すると、エルフトークンの価格は純粋に需要と供給だけで決まらない可能性が出てくるということです。
上場後、ビットフライヤーの判断でエルフトークンが大量に売却されれば、売りの傾向が強まるおそれもあります。
ビットフライヤーがエルフトークンを取得するのは流動性を確保するためとのことですが、急に売りに出せば「あれ?エルフトークンってもしかしたらヤバいの?」と不安の声が広がるかもしれません。
今から心配する必要はありませんが、エルフトークンで投資する人はビットフライヤーの動きにも注目しておくと良いでしょう。
エルフトークンは、2月22日まではビットフライヤーのIEOで予約購入することができます。
申し込みは2月20日までとのことなので、狙っている人はお早めに!
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