近年、多くの企業や団体がNFTの技術を使った新プロジェクトを計画するようになりました。
私も大好きなスターバックスでも、NFTプロジェクトが始まっています。
スタバのNFTってなんだろう?
どんなことができるようになったのかな?
今回は、スタバ×NFTのプロジェクトについて調べてみましょう。
スタバNFT「Starbucks Odyssey」ってなに?
スターバックス社は、NFT技術を応用した新プロジェクト「Starbucks Odyssey(スターバックス・オデッセイ)」を始めました。
元々スタバではリワード制度があり、会員登録をして飲み物やフードを購入するとドリンクまたはフードと交換できる「Star(星)」がもらえます。
Starbucks Odysseyはこのリワードサービスの拡張版であり、現在はアメリカのスタバ会員のみが利用できるようです。
Starbucks Odysseyには2つのプログラムが存在し、一つはスタバを利用することによって獲得できる「Journey Stamp」のシステム、もう一つは「The Siren collection」というNFTコレクションの販売です。
それぞれの内容について見ていきましょう。
Journey Stampを集めて貴重な体験を
Starbucks Odysseyの参加によってユーザーにもたらされる新たな経験は、「Journey(ジャーニー)」と名付けられました。
これはポイントを獲得するための条件、いわゆるタスクのようなものですね。
Journeyを達成すると「Journey Stamp」が無料配布されます。
このスタンプを使って特別なイベントに参加したり、コスタリカのコーヒー農園へ旅行に行ったりすることもできるとか。
スタンプにはレアレティがあり、獲得することでそれぞれのレア度に応じたポイントが受け取れます。
レアなスタンプを獲得すれば、より貴重な体験ができるというわけですね。
Journey Stampは商品購入などの条件達成でもらえるほか、Nifty GatewayというNFTマーケットでも購入できます。
スタバのNFTコレクション「The Siren Collection」
Starbucks Odysseyの新プログラム「The Siren Collection」は、スタバのロゴに描かれている人魚サイレーンをモチーフにして作成されたNFTコレクションです。
The Siren CollectionはOpenSeaで販売されており、活発に取引されています。
NFTの購入はポイント獲得の条件でもあり、このポイントで特典をゲットすることも可能です。
早速どんなNFTなのか見てみましょう。
(https://opensea.io/ja/collection/the-starbucks-siren-collection)
背景の一部が動く、2~3秒の短い動画作品となっています。
オリジナルタンブラーに描かれるような、スタバらしいイラストが印象的ですね。
モチーフは共通ですが、画風はいくつかの種類があるみたいですね。
色もたくさんのバリエーションがあるので、この中からお気に入りの作品を見つけるのは大変そう!
Starbucks Odysseyでポイントを獲得するには?
リワードプログラムと同じように、スタバの実店舗やオンラインショップでの買い物でJourneyStamp が貯まります。
さらにアプリでのクイズ参加、The Siren Collectionの購入でもJourneyStampを獲得できます。
そのJourneyStampを保有することで、ポイントが貯まるというのがStarbucks Odysseyの仕組みです。
スタバの利用でポイントを無料ゲットするも良し、JourneyStampやThe Siren CollectionをNFTマーケットで購入してポイントを稼ぐのも効率が良いでしょう。
JourneyStampはNFTなので、それを売って暗号資産を稼ぐこともできます。
ただし、Journey を手放すとポイントが減少するので注意!
保有していればさらにポイントや特典があるので、スタバのプログラムを継続利用するならガチホが基本かも。
ポイントが貯まれば貯まるほど、お得なサービスを利用することができます。
スタバがNFTプロジェクトを計画した理由
すでにリワード制度があったスタバで、わざわざNFTプログラムを追加する必要があったのでしょうか。
Star(リワードプログラムのポイント)を使ってドリンクに交換したり、特別なイベントに参加したりする方がシンプルで分かりやすい気もしますが・・・。
代表者の発言によると、スタバはデジタル的なサードプレイスを目指しているようです。
スタバは常に家と職場の間にあり、あらゆる場面で利用されてきました。
例えば、出勤前のひととき、同僚と過ごす休憩時間、家に帰る前にフラッと立ち寄る温かい空間・・・。
スタバという場所は、私たちにプライベートでもパブリックでもない、もう一つの時間と空間を提供しているのです。
これまではその場所が実店舗だけでしたが、Starbucks Odysseyによりデジタル世界にも拡張することになります。
家や職場にいても、いつでもスタバとつながれる。
さらにNFTの技術によって、web3.0のコミュニティ時代を体験することもできます。
スタバはStarbucks Odysseyを通じ、デジタル上でのコミュニティを確立させることが真の目的なのでしょう。
一方的にStarを付与するだけのWeb2.0的なプログラムから、よりユーザーに主体性を持たせたのがStarbucks Odysseyです。
日本のスタバはどうなっている?
2024年2月現在、日本のスタバではまだStarbucks OdysseyのようなNFTプログラムは利用できません。
購入したコーヒー豆のスタンプを集めるという機能もありますが、このスタンプはJourneyStampのようなNFTとは全く違います。
味の感想を書き込めるメモ機能がついており、どちらかというとスタンプラリーとかパスポートのようなものでしょうか。
これに金銭的な価値があるわけではないので、ただ記録して楽しむだけのようです。
韓国でスタバNFTが登場!?
日本のスタバではまだNFTのNの字も出ていませんが、お隣韓国ではアジア初のNFTプロジェクトが始まりました。
環境に優しいスタバを目標とし、「STARBUCKS STAR★LIGHT」と名付けられたプログラムです。
これはリワード機能を応用したもので、ユーザーが自分のカップを持参してモバイルオーダーするとエコスタンプが付与されます。
エコスタンプはいくつか集めるとNFTと交換でき、個数に応じてレベルの違うNFTを集められるという仕組みです。
STARBUCKS STAR★LIGHTのために、韓国のアーティストが製作したデジタルアートが用意されました。
共通テーマとして「持続可能な環境の推進」を掲げ、再利用可能なカップ、タンブラーの重要性をアピールしています。
ソウル店ではNFT展示会も開催され、若者を中心に多くのスタバファンを魅了しました。
日本のスタバでNFTが解禁されるのはいつ?
アメリカや韓国のスタバでNFTプログラムが始まって、どうして日本ではまだできないの?(´;ω;`)
スタバファンであり、NFTに興味津々な私にとって、この待ちぼうけは辛い・・・。
日本でもNFTプログラムが始まれば、もっと多くの人に広まると思うのです。
しかし、冷静に考えてみると、現在のスタバ会員サービスにNFTを取り入れるとなるといくつかのハードルを乗り越えなくてはいけません。
NFTをスタバのアプリで管理するならブロックチェーンを搭載したシステムを構築する必要があり、ウォレットを接続させるならセキュリティレベルの高さが求められます。
いつものようにアプリで決済しようとレジの端末に近づけたら、NFTが抜き取られた!なんてことが起こったら大変。
暗号資産における日本の法制度についても、まだまだ完ぺきとは言えません。
スタバから付与されるNFTは所得にあたるのか、NFTをマーケットで購入してポイントをゲット、そのポイントをドリンクに交換した場合は?
日本のルールが定まっていない以上、スタバだけがNFTのプログラムをスタートさせるわけにはいかないのです。
近いうちに日本のスタバでもNFTがもらえる・・・とは言えないのが現状です。
しかし、韓国ではすでにNFTプログラムが開始しており、エコ活動の一環として注目されています。
各国の事例を参考に、日本ならではのスタバ×NFTプロジェクトが開発される日を期待しましょう。
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