「NFTプロジェクト」ってどういうこと?参加する意味は?

類人猿 NFT

個人でイラストや写真、楽曲などを作ってNFT出品している人もいますが、最近では共同制作者を募ってチームで活動しているクリエイターもいるようです。
ただNFTを販売しているだけでなく、NFTを多くの人に所有してもらうことで世界を変えたいと、大きな夢を持つクリエイター集団もいます。
その集団は「コミュニティ」や「プロジェクト」などの名前で活動し、販売しているNFTの紹介と併せてコミュニティやプロジェクトに参加するメンバーも募集しています。
今回は、今どんなプロジェクトが始まっているのか調べてみることにしましょう。

プロのアーティストが参加!「SAMURAI cryptos」

世界でも、日本の「侍」は人気のモチーフです。
7人のアニメーターやアーティストが集い、侍をテーマにしたイラストのNFTを販売するプロジェクトが開始しました。
2021年にはイーサリアム手数料の高騰により販売が一時中断されましたが、2022年の3月25日から4月3日までの限定オークション販売にて再始動が決まりました。
このプロジェクトで出品しているアーティストは、「バジリスク~甲賀忍法帖」の千葉道徳、アニメ版「X-MEN」の横山愛などの有名アニメーターです。
それぞれが本業でも活躍している人物なので、アニメファンにとっては注目度の高いプロジェクトでしょう。
海外にも日本のアニメファンが多く、「アニメ×侍」の相乗効果でかなりの盛り上がりが期待できます。

高額NFTはセレブの証?「BAYC」

類人猿「Ape」をモチーフに作られているのが「BAYC」というNFTコレクションです。
表情や頭、服装などのパーツ170以上の中から、プログラムで自動的に組み合わせが決まり、1つ1つのデザインが生まれています。
BAYCとは「Bored Ape Yacht Culb」のことで、友人4人が集まって制作スタートしました。
このプロジェクトは「ハマる(沼のようにどっぷり浸かる)」という意味の「類人猿のための沼地クラブ」という名前です。
プロジェクトに参加するためには、Bored Ape NFTを所有することが条件となっており、NFTがBAYCの会員証を兼ねています。
会員限定の特典として、クラブ内に「トイレ」を設置して壁に落書きができるシステムも作られました。
また、BAYC保有者専用のチャットルームもあり、NFTを買っただけでなくプロジェクトの盛り上げに一役買っているという優越感も与えることができます。
他にもこのような会員証の意味を持たせたNFTも誕生していますが、BAYCは海外の有名ラッパーなどのセレブが多く保有していることから、ますます市場価値が高まっています。

二大プロダクションが提携!「ChartStars」

アメリカの「UMG(UNIVERSAL MUSIC GROUP)」と「Billboard」といえば、知らない人はいない有名企業ですよね。
UMGは世界3大レーベルともいわれる音楽企業で、Billboardは世界中のジャンル別音楽チャートを発表する業界最大の情報誌です。
この2つのビック企業が手を組み、有名ミュージシャンのNFTをリリースする計画を立てています。
このプロジェクトからはミュージックビデオの一場面やアルバムのジャケット写真がNFT化される予定です。
さらに、NFTを購入することによって限定ライブイベントへのアクセス権を与える計画もあるそうです。
これまではライブチケットが転売されることもありましたが、ライブ会場への入場券がNFT化されれば不可能になりますね。
NFTを購入する人は、ミュージックビデオの一部・ジャケット写真のダウンロードができ、さらにライブの視聴もできることが大きなメリットになるでしょう。
音楽業界はサブスクの配信サービスや違法なダウンロードによってCDの売り上げが低迷していると聞きます。
楽曲やミュージックビデオをNFT化することによって、レーベルやアーティストの利益が確保されるようになるかもしれませんね。

遺作をNFT化!?「hideNFTプロジェクト」

1998年に亡くなってからも、なお根強い人気があるX JAPANのギタリスト hide。
彼をモチーフにした作品のNFT販売が計画されています。
第1弾ではhideの写真を使用したデジタルアートを「hide NFT Digital Card」として限定100枚で販売するそうです。
さらに、世界に1つだけのNFTとして「hide NFT Digital Art」も販売します。
このプロジェクトで販売されるNFTは、hideとのフォトセッションも多かったフォトグラファー菅野秀夫によって監修され、ファンも納得の仕上がりが期待できるのではないでしょうか。
また、hide自身が生前に制作した作品もリリースが予定されています。
現実の世界にはもういないアーティストがNFTによって蘇る、これからの時代を予言するようなプロジェクトです。

小さいプロジェクトが狙い目?古参になるほどお得

大手プロダクションや有名アーティストが参加するプロジェクトは、今から参入するのはかなり難しいと思います。
BAYCのように、NFTを保有しているだけでプロジェクトに参加できるものもありますが、有名になればNFTの価格も高騰し、簡単には手に入りません。
私は今セレブに人気のプロジェクトや、リアルな世界でも有名なアーティストよりも、まだ無名のプロジェクトに投資する方が良いのではないかと感じました。
NFT初心者のコミュニティや、まだほとんどの人が知らないプロジェクトは、今後大きく発展する可能性があります。
大手プロダクションだって、初めてレコードを売った時は誰も知らない会社だったかもしれません。
むしろ誰も知らない今だからこそ、お得にプロジェクトへの参加ができるのではないでしょうか。
価格が安いうちにNFTを買い、プロジェクトの初期から運営に参加していれば、発案者との信頼関係も深くなります。
発案者やクリエイターも感謝の気持ちがあるため、有名になってからも優先的に初期メンバーへ特典を用意するかもしれません。
さらに、自分の発言が新たなNFTやプロジェクトの活動の参考になる可能性もありますよね。
BAYCのような大きなプロジェクトや、大手プロダクションが運営しているコミュニティでは、新規参入者が意見を述べたところで誰も聞いてくれない可能性の方が高いでしょう。
NFTさえ保有していればプロジェクトに参加できると言っても、結局はその人のネームバリューや保有しているNFTの数が価値を決めてしまいます。
まだ弱小のチームであれば、初心者であってもスタメンになれるのです。
そしてその弱小チームを優勝させることができるのは、私たちNFT初心者かもしれません。

どんなプロジェクトがある?

2021年から2022年に始まったばかりのNFTプロジェクトについて調べてみました。
「クリプトニャンコ」は、日本の動物保護施設が運営しているNFTコレクションです。
この施設が実際に保護した動物を撮影し、その写真をデジタルアートにして販売しています。
NFT収益の一部を動物保護活動に利用し、さらに保護動物の殺処分ゼロのための取り組みに役立てられているそうです。
NFTのモチーフになった保護動物の中には、すでに亡くなっている動物もいて、彼らの生きた証を残すための活動にもなっています。
このNFTを購入することで保護動物の支援ができ、さらに過剰繁殖やペットショップの売れ残り問題を考えるきっかけになるでしょう。

 

NFTプロジェクトに参加することで大きな社会貢献につながることがあるため、個人だけでなく企業も注目しています。
運営側が寄付を募ったり、活動支援を呼びかけたりすることは昔からありましたが、支援する人にもメリットが大きいのがNFTの強みなのでしょう。

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