今日こそブロックチェーンを理解しよう!仕組みや関連用語をやさしく解説

基礎知識 Web3.0

より安全で自由、シームレスに取引するためには、ブロックチェーン技術が欠かせません。
しかし、日本ではいまだに「ブロックチェーンって何?」という人も多いです。
世界と肩を並べるIT大国になるには、ブロックチェーンがもっと広く認知されるべきではないでしょうか。
今回は、改めてブロックチェーンって何だろうということを考えてみました。

ブロックチェーンとは

さまざまなメディアでブロックチェーンについて取り上げられていますが、専門用語が並ぶとますます分からなくなりますよね(^_^;)
今回は、誰でも簡単に理解できる表現でブロックチェーンの仕組みを解説していきたいと思います。
まず、ブロックチェーンを「ブロック」と「チェーン」に分解して考えてみましょう。
ブロックは、データを収納する箱のようなものだとイメージしてください。
暗号資産やNFTの取引内容を記録し、変更したり削除したりできない形で永久保存します。
チェーンは、複数のブロックをつないでいる鎖です。
特定の取引を記録したデジタルデータ単体をブロック、ブロック同士をまとめたデータベース全体をブロックチェーンといいます。

トランザクションとは

ブロックチェーンを学ぶうえで、覚えておきたい用語があります。
ブロックチェーンに記録される取引内容を「トランザクション」といい、例えばオンラインショッピングで商品が購入(暗号資産による支払い)されたり、出品しているNFTが売れたりすると「トランザクションが発生した」ことになります。
ブロックチェーンによる取引履歴の管理とは、トランザクションが発生するたびに新たなブロックが生成され、日時や取引金額などの詳細が記録される仕組みです。
ブロックチェーンによらない既存の取引とは違い、取引関係者の身元が分かる氏名などの個人情報は記録されません。
代わりに「ハッシュ」という一定のルールから算出される値や、デジタル署名が記録されます。
取引関係者のプライバシーが守られつつ、取引の透明性や正当性が保たれるのがブロックチェーンのメリットです。

ブロックチェーンにトランザクションを刻むってどういうこと?

トランザクションによってブロックが生成され、チェーンにつながった時点で変更や削除ができなくなります。
そのため、ブロックチェーンに刻む前に取引内容が正しいことを確認しなければなりません。
これが、「トランザクションの検証」です。
取引内容が正しいか、不正な取引ではないか、他にもさまざまな観点から取引が正当なものであると承認されると、ブロックチェーンへ刻まれます。
トランザクションを検証・記録することを「取引(トランザクション)の承認」と表現することもあるので、併せて覚えておきましょう。
実はブロックチェーンの種類によってどのような方法でトランザクションを検証しブロックに記録するかが決まっており、このルールを「コンセンサスアルゴリズム(合意方法)」といいます。
例えばPoW(プルーフ・オブ・ワーク)というルールは、ある計算で最も早く答え(ナンス値)を発見した人がブロックチェーンへの記録が許されるという仕組みです。
他にもさまざまな合意方法があり、トランザクションの承認をした者には報酬が与えられます。

ブロックチェーンは何がスゴイ?

ブロックチェーンのメリットは、改ざんが事実上不可能であること、ユーザー自らが管理できることです。

なぜ改ざんが不可能なのか

トランザクションが承認されてブロックチェーンに刻まれると、当該ブロックと前後のブロックが一連の流れとして記録されます。
これが「チェーンでつなぐ」ということです。
各ブロックごとに特定のハッシュ値が記録されていますが、ブロックチェーンにつながったトランザクションのうち一部を改ざんすると、正しいハッシュ値が算出されなくなります。
トランザクションの検証者は、ハッシュ値が正しく導き出されない=不正な取引が発生したことを即座に発見できるというわけです。
絶対に不可能!!というわけじゃないかもしれないけど、改ざんはかなり難しいのでそんなことをする人はほぼいないと考えて良いでしょう。

中央集権から分散型のデータ管理へ

ブロックチェーンによる取引履歴の記録と既存のデータベースとの違いは、「誰が管理しているか」です。
例えば銀行の場合、預金者が記入した伝票から預金口座の入出金履歴、残高まで、全て銀行が管理しています。
預金者が自分の口座について取引履歴を確認したい時は、銀行に対して手数料を支払って照会を依頼する必要があります。
銀行が持っているデータなので、たとえ自分の口座であってもいつでも自由に閲覧できるというわけではありません。
ブロックチェーンによって記録されている取引履歴は、いつでも誰でも確認可能です。
そもそもユーザーみんなで管理しているデータであり、複数のデバイスに分散して保管しています。
トランザクションが発生すると、ネットワークを利用しているユーザーすべてに共有され、承認されたことを互いに伝達し合うという仕組みです。
銀行のような中央集権的なデータ管理では、一つのデータベースがハッキングされたりサイバー攻撃を受けたりするだけでシステムダウンしてしまう可能性があります。
いっぽうブロックチェーンのような分散型のデータ管理では、一つのコンピュータが被害を受けても他のユーザーからカバーしてもらえるので安心です。
取引内容に疑問がある場合もユーザーが自分で検証することができ、第三者に問い合わせる必要はありません。

ブロックチェーンはさまざまな種類がある

ブロックチェーンと一口に言っても、ビットコインやイーサリアム、BNBなど、さまざまな種類があります。
暗号資産はブロックチェーンによって構築されたデジタルデータの一つであり、銘柄名とブロックチェーンが同じ名前であることが一般的です。
例えばイーサリアムという暗号資産は、イーサリアムブロックチェーンによって構築されています。
ブロックチェーンの種類によって特徴があり、イーサリアムブロックチェーンはトランザクションが自動的に発生する「スマートコントラクト」という機能が搭載されています。
これはあらかじめ取引の条件を設定しておき、条件に一致する時は個別に契約を取り交わすことなく自動的に取引を成立させるという仕組みです。
保険契約や継続的な金融トレードなど、スピーディーに取引を成立させることができます。
そのほか、コンセンサスアルゴリズムの仕組みによってトランザクションの承認スピードを速めているブロックチェーンもあります。
それぞれにメリット・デメリットがあり、どのブロックチェーンを利用しているかによって暗号資産やトークンの特徴にも違いが出てくるでしょう。

ブロックチェーンとネットワークチェーン

暗号資産やweb3.0プラットフォームについて勉強していると、「ネットワークチェーン」という言葉もよく出てきます。
厳密に言うと意味は異なりますが、ブロックチェーンとネットワークチェーンは限りなく同じ言葉だと考えて良いでしょう。
私は、ブロックチェーンはトランザクションを記録する「場所」、ネットワークチェーンはトランザクションが行き交う「通路」だと理解しています。
例えば暗号資産イーサリアムを取引する場合、イーサリアムネットワークチェーンを使ってイーサリアムブロックチェーンに記録するという感じかな。
NFTプラットフォームOpenSeaはイーサリアムブロックチェーンによって構築されたNFTを取り扱っており、イーサリアムネットワークを介して取引します。
「ネットワーク?ブロックチェーン?」と混乱する人もいると思いますが、あまりこだわらなくてOKだと思いますよ♪

 

今回は、ブロックチェーンの基礎知識についてなるべく簡単に解説してみました。
図解してみると、より分かりやすいかも!
頭の中でイメージしづらいという人は、イラストで解説している記事やYoutube動画などを探してみてくださいね♪

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