「VRアート」って?メタバースでも現実世界でも注目の最新技術とは

VR メタバース

メタバースでは、建築士やハウスメーカーに頼まなくても家を建てることができます。
また、季節や天気に影響されない、年中自分好みの花が咲く庭を持つことも可能です。
デジタルやメタバース関係のことが得意な人なら、自分1人で仮想現実に建物や風景を作り出すことができるでしょう。
しかし、個人で本物のようにリアルな建物、自然を作り出すのは少し難しいかもしれません。
これからはデジタルアート・デジタル建築の専門家に依頼して、自分の仮想世界を盛り上げてもらう人が多くなるのではないでしょうか。
メタバース上の創作物を専門にすれば、家にいながら世界中のクライアントを相手に活躍できるかも!
ということで今回は、メタバース空間に立体的な芸術を創作する「VRアート」について勉強していきましょう。

「VRアート」って聞いたことある?

VR空間に3Dペンで立体を描く、魔法のようなアートが世界を魅了しています。
「VR」とは仮想現実のことで、現実世界にデジタルな映像や音声を映し出し、専用のゴーグルを通して見ることができるという技術です。
「VRアート」とは、メタバースなどのVR空間に直接絵を描いて創作する芸術品のことを指します。
熱せられて柔らかくなった樹脂がピストルのようなツールから出てくる「グルーガン」って知っていますか?
DIYをする人なら使ったことがあるかもしれません。
あのグルーガンを応用した3Dペンが子どものおもちゃとして発売されています。
上手く使いこなせば、紙に絵を描くのと同じように、ペンを使って立体が作れると話題になりました。
その3Dペンをデジタル化させたものが、VRアートに使われているツールです。
VR専用の3Dペンを使い、VRゴーグルを装着すると、メタバース内は自由に描けるキャンバスになります。

VRアートの第一人者は日本人女性!?

「せきぐちあいみ」という女性は、いち早くVRアートに挑戦しました。
ただメタバース内に絵を描いていくだけでなく、自らが制作する様子そのものをアートとしています。
完成品を披露するだけのアーティストが多いなか、せきぐちあいみさんは製作過程を公開して話題になりました。
これは作品の躍動感を伝えるため、VRアートはどういうものなのか知ってもらうための戦略だと思います。
ただそこに作品があるという状態ではデジタル画と変わらず、なかなかVRアートの魅力が伝わらないでしょう。
何もなかったところにだんだん作品が作られていく、その過程こそがVRアートの面白いところなのかもしれません。

普通のアートと何が違うの?VRアートの可能性

せきぐちあいみさんはメタバース内に留まらず、平安神宮など現実世界の建築物でもVRアートを創作しています。
その創作過程はライブとして公開され、彼女のパフォーマンスは国内外で高い評価を得ました。
しかし、せきぐちあいみさんはパフォーマーであってアーティストではないという意見もあります。
VRアートじゃなくても、絵画や彫刻などの作品を作れば良いじゃないかという人がいるかもしれません。
VRアートはただ新しいからもてはやされているのでしょうか。
私は、VRアートの価値はそれだけではないと思います。
「今までになかった技術だから評価された」というところもあるかもしれませんが、VRはこれからの現実世界にとっても必要な技術です。
VRアートは現実世界の自然や建造物を傷つけることがないので、地球上の資産を守ることができます。
歴史的な建造物に絵を描いたり、構造に手を加えたりすると、もともとの価値を大きく変えてしまいますよね。
例えば何らかの原因で両腕が取れている古代ローマの石像に、現代アーティストがタトゥーの入った腕を付け加えたら・・・。
「ユーモアがあってステキ!」と思う人だけではないですよね、きっと。
もしかしたら、その石像の価値は両腕が取れていることにあるのかもしれません。
リアルな絵の具や材料を使った創作物では、元に戻すのも大変です。
VRアートなら現実世界の場所・物に触れることなく描けて、「見たい人だけが見る」ということもできます。
平安神宮で創作活動を行なったせきぐちあいみさんも、現実世界の絵の具を持ったアーティストだったら断られていたかもしれません。
歴史的な建造物・作品を壊さないだけでなく、世界中のどこにいても鑑賞できるというのもVRアートのメリットではないでしょうか。

アート鑑賞がもっと体験型に!変化する作品も

現実世界のアートといえば、美術館に展示された絵画を気が済むまでじっくり見る、触ってはいけない彫刻に触れたい衝動を我慢して鑑賞するという方法でした。
最近は実際に触って楽しむ作品もあるかな?
アート好きな人に怒られてしまうかもしれませんが、私は2~3分もすればもう十分です(^_^;)
VRアートの世界では、実際に触れることはできないものの、作品の世界観に入り込める体験型の鑑賞方法があります。
「イトウケイスケ」というVRアーティストの作品「PHOTON」は、謎の惑星や生き物に出会い、塔の頂上を目指すというストーリーです。
作品を鑑賞する人はただ眺めるだけでなく、惑星の中を探検したり、生き物を手に取ったりできるとか。
また、同じくイトウケイスケさんの作品で「PUSH」という体験型のVRアートでは、鑑賞者がストーリーに参加できるそうです。
「PHOTON」も「PUSH」も、鑑賞者の行動で作品の色や形が変化し、観る人によって違うストーリーが展開されていきます。
これまでのアートは作ったら終わり、あとは鑑賞する人がそれぞれの価値観で楽しむというのが一般的でした。
変化するVRアートでは、鑑賞者も一緒に作品づくりに関わっているような感覚になれるでしょう。
現実世界の美術館では10分くらいで出てきてしまう私でも、VR展示会だったら一日中没頭できるかもしれませんね♪

VRゴーグルの軽量化が進んでほしい!

現実世界にいる私たちは、自分の目で直接VRアートを鑑賞することはできません。
現在は専用ゴーグルなどの装置を通さないと、VR体験はできないのです。
VRゴーグルはまだまだ大きくて重く、映し出される映像も「完全にリアルな世界と同じ!」というわけではないと思います。
しかし、これから技術が進歩すれば、普通の眼鏡やサングラスと同じくらい軽量なツールになるかもしれません。
いつも使っている眼鏡やコンタクトにVRゴーグルの機能だけを搭載できたら・・・。
もっと手軽に、自然にVR世界を体験できるのではないでしょうか。

世界中どこへだって行ける!現実にない世界も作れる!

VRアートは、絵画などの芸術作品の前に立って鑑賞するというよりも、360度アートに囲まれる体験ができるものだと思います。
アート鑑賞に留まらず、様々なアトラクションとしての利用価値もあります。
例えばオンライン結婚式、VRアートで会場を描けばどんな場所でも式を挙げられるでしょう。
世界で最も高い山の頂上、深い海の底、見渡す限りの花畑など、どこでも好きな場所を再現できます。
現実世界にない場所も作れますね。
妖精が飛び回るメルヘンな世界でも良いですし、好きなアニメの世界を描いても良いと思います。
「お金がなくて市民体育館しか借りれない( ;∀;)」という人でも、VRアートで豪華なチャペルが再現できれば最高ですね♪
私も今からVRアートの勉強をして、結婚式場の大幅コストダウンを狙おうかな!

 

VRアートの可能性は無限大です。
もはやできないことなんかないのかも!
芸術作品の他に、ファッションや車の分野でもVR技術が進化すれば、もっと面白い世界ができると思います。

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