私は休みの日によく映画を観るのですが、昔はDVDだったのが最近はサブスクの動画配信サービスを利用しています。
その他にも暇さえあればスマホを開いて、好きなアーティストのミュージックビデオをYoutubeで検索したり、TikTokでイケメンを探したり・・・。
ネットは私たちにとって生活の一部になっていますよね。
今までのインターネット技術をさらに進歩させた「Web3.0」がやってくるとのことで、今私たちが日常的に使っているネットの世界がもっと広がると予想されているようです。
今回は盛り上がりを見せ始めた「Web3.0」について調べてみましょう!
「Web3.0」って何?次世代のネット技術
パソコンやスマホから世界中のデータにアクセスできるのがインターネットですが、Web3.0は「次世代のインターネット」と呼ばれています。
まだそう呼ばれるようになって日が浅いので、はっきりとした定義が決まっているわけではありませんが、今までのインターネットと違うのは「分散型」であるということです。
これはNFTや仮想通貨のように、ブロックチェーン技術によってネット上のリスクを分散させる目的で作られ、プライバシーやセキュリティの問題を解決する画期的なシステムとして注目されています。
何が違うの?今までのインターネットとWeb3.0
これまではAppleやGoogleなどのビッグ企業がネットの世界において多くの主導権を握っていました。
世界中のユーザーからデータを集め、個人の趣味・嗜好に合わせた検索結果や広告を表示することでよりネットの利用が便利になります。
個人にとっては知りたいことがすぐに出てきて、AppleやGoogleはより効率的な集客活動をすることができますよね。
とても便利なシステムですが、問題もありました。
それは、企業が個人の情報を入手できるということです。
有無を言わさずプライバシー情報を握られ、企業のセキュリティが突破されれば第三者にもあなたの情報が知られてしまう恐れがあります。
利用しているインターネットが1つだけというように、限定的であればあるほどリスクが高まるため、ネット上の取引データを分散化しようという考えが生まれ、それがWeb3.0なのです。
今までのインターネットを振り返ってみようWeb1.0と2.0
新しいインターネット技術をWeb3.0とするならば、これまでのネットの世界は「Web1.0」と「Web2.0」と表すことができます。
それぞれどんな技術だったのか振り返ってみましょう。
・Web1.0
情報を発信する側、それを閲覧する側が特定されていました。
企業だけでなく個人もホームページやサイトを作ることができるようになり、今でも利用されていますよね。
画像や動画は少なく、ほとんどのサイトが文字を主体としていました。
ネット上でのコミュニケーションも基本的にはメールが使われ、情報発信者と、閲覧する個人のやり取りはほとんどありませんでした。
・Web2.0
情報発信者と閲覧者がコメント欄などでコミュニケーションを取れるようになりました。
さらにYoutubeやTwitter・InstagramなどのSNSが普及すると、子どもからお年寄りまで誰でも情報を発信することができるようになります。
画像や動画の利用も簡単になったため、より視覚的に情報を入手でき、欲しい情報がいつでも手に入る世界になったのです。
ところが、ネットを介して簡単に他人とつながれる便利さと引き換えに、個人の閲覧履歴や位置情報などのデータがTwitterなど特定の企業に集められるというリスクも出てきました。
もしサイバー攻撃などでサイトを運営する企業のセキュリティに問題が生じた場合、個人の情報が悪用されたり自分の知らないところで公開されたりする可能性があります。
個人がプライベートな情報に対して慎重に管理する必要性が生まれたのです。
中央集権から分散型へ!GAFAからの脱却
Google・Amazon・Facebook(現Meta)・Appleは、それぞれの頭文字を取って「GAFA」と名付けられた4大IT企業です。
これにMicrosoft社が加わった「GAFAM」と呼ばれることもあります。
このビック企業は、これまで世界中のユーザーから個人情報を独占しており、この状態を中央集権型インターネットと呼びます。
これに対し、ブロックチェーンの技術によってネット上の取引データを企業ではなくユーザー同士で共有するのがWeb3.0の考え方です。
複数のユーザーが同じデータをチェックし合うので、改ざんやコピーなどの不正があればすぐに検出されるでしょう。
今までのようにGAFAだけが情報を持っている世界では、個人情報を悪用したりデータを改ざんしたりしても誰も気が付かない状態でした。
さらに企業側が不正の事実をもみ消すこともできたのです。
Web3.0では、ユーザーは自分自身でプライバシー情報を守れます。
中央集権的な世界から、権力やデータを分散させるのがWeb3.0なのです。
さらにこんなメリットも!Web3.0を利用すると
Web3.0が実現すると、具体的にどのようなことが起こるのでしょうか。
今回はネットを利用する個人にとってのメリットを見てみましょう。
・高いセキュリティを獲得
ブロックチェーンの技術によって、Web3.0では全ての取引情報が暗号化されます。
暗号化されたデータは複数のユーザーに共有され、不正があればすぐに感知されるでしょう。
今まではデータを持っている企業のセキュリティが破られてしまうと、私たちは盗み出されるのを見ていることしかできませんでした。
しかし、Web3.0による分散型情報管理では、ユーザーのうち誰か1人がサイバー攻撃にあっても、他のユーザーによってデータが守られるので個人情報が流出することはありません。
・世界中でつながれる!当局の干渉を受けない
Web3.0では国や人種に関わらず、全ての人とつながることができます。
世界中のどんな人でもインターネットを利用できるので、これからのネット社会がますます発展するでしょう。
日本に住む人は「そもそもネットって自由でしょ?」と思うかもしれません。
しかし、世界にはインターネットへのアクセスが制限されている国もあるのです。
例えば、中国ではGoogleやYoutubeなどのサイトを利用することが政府で禁止されており、中国版のYoutubeやTwitterを利用するしかありません。
閲覧できる情報が制限されるだけでなく、国民の思想や行動までも政府に監視され、しばしば反対運動が起きて問題となっていますよね。
Web3.0においてはこのような制限がないので、禁止されている国の人も自由にアクセスできるでしょう。
・個人情報や履歴を自分で管理できる
SNSやサイトを利用している時、
「最近興味を持ち始めたことが出てくる・・・」
「前に買ったグッズに似たものばっかり表示される・・・」
と気持ち悪さを覚えたことはありませんか?
それは企業があなたの閲覧履歴や購買データを持っているということです。
Web3.0ではユーザーが自分でデータを管理できるので、広告を配信させないようにしたり、反対に広告を見る代わりに報酬を受け取ったりすることができます。
Web3.0はどうやって利用するの?LOLLIPOPなどのNFTマーケットも
それではWeb3.0を利用するにはどうしたら良いのでしょうか。
Web3.0は今スタートしたばかりの技術で、対応しているサイトやシステムは基本的にNFTや仮想通貨などのブロックチェーン技術によって構築されているものに限ります。
NFTマーケットの「LOLLIPOP(ロリポップ)」もその1つで、他のNFTプラットフォームとブロックチェーン連携によって情報を共有させることができます。
また、LOLLIPOPは仮想通貨を預け入れることもできるので、分散型金融(DeFi)の役割も果たしているでしょう。
ネットの自由化やセキュリティ強化の面だけでなく、Web3.0には様々なことが期待されています。
LOLLIPOPの他にも、検索プラットフォームやゲームでWeb3.0のシステムが利用されているものもあるので、ぜひチェックしてみてくださいね。
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