Web3.0は何が来る?VRだけじゃない新技術

AR Web3.0

Web3.0の時代は、仮想現実が身近になるといわれています。
「VR」技術を使えば、バーチャルな世界に入り込んだような体験が可能です。
仮想空間に立体的な絵を描くVRアーティスト、仮想空間に立つ家や会社をデザインするメタバース建築家も現れました。
これからはますます仮想の世界で活躍する人が増えていくかもしれませんね。
いつか求人情報誌に「メタバース勤務」という文字が出るようになるかも・・・?
今回はVRの他にも、Web3.0で発展していきそうな技術について調べてみましょう。

VRだけじゃない!デジタル社会から生まれた新技術

ネットやコンピューター上に作られた仮想の世界を、メタバースといいます。
手に触れることはできませんが、色や形、音、動きは現実世界とほとんど同じようなものを作り出すことが可能です。
また、現実世界にあるものをメタバース上に再現するだけではなく、リアルな世界ではありえないような物・場所を作るのも面白いと思います。
ただし、メタバースに作ったものをパソコンやスマホで見ているだけでは、没入感までは得られないかもしれません。
どれだけリアルな映画を観ても、映画館のシートに座ってスクリーンを観ている感覚ってなかなか消えないですよね。
なかには「まるで映画の中に入っているみたいだった~!」と感動している人もいますが・・・。
私はそこまで入り込めないタイプで(^_^;)
VR技術では、メタバースの中に入り込んだようなリアルな体験ができます。
さらに「AR」や「MR」といった新しい技術も生まれ、メタバースはより身近に感じられるように進化してきました。

「AR」って?VRと何が違うの?

VRに似た技術に、「AR」というものがあります。
日本語だと「拡張現実」といい、現実世界にデジタルな映像を加えられる技術のことです。
例えば社会現象にもなった大人気ゲーム「ポケモンGO」は、スマホを通してデジタルデータであるポケモンを見ることができます。
背景は現実世界のものなので、まるで現実の空間にポケモンが存在しているかのような体験が可能です。
スマホを操作しながらポケモンをゲットしたりデータを見たりと、アニメの世界と同じようなことができますよね。
VRと違うのは、スマホを通してデジタルデータを見ているという点になるでしょう。
スマホから目を離せばポケモンは見えなくなり、そこにあるのはただの現実世界です。
結局はただのゲームで、人によっては数分で飽きてしまうかもしれませんね。

「MR」って?どんな技術?

MRは日本語で言うと「複合現実」になるそうです。
現実の世界に仮想の世界を組み合わせる技術で、例えば「ホロ・レンズ」というシステムがあります。
これはCGアニメーションをまるでそこに存在しているかのように、現実世界に投影するというものです。
ARも仮想のものを現実世界にあるように見せていますが、実際にデジタルデータが表示されているのはスマホの画面上です。
MRの場合は、目の前の現実世界にデジタルデータを投影します。
メガネのような専用機器を装着し、それを通じて仮想のものを見るというものです。
ただ情報や映像を見るだけでなく手を動かして操作することも可能で、医療や建築の分野において教育・研修の教材として使われています。

これからはMRの時代!?教育ビジネスへの応用に期待

VR・AR・MRの3つの中で、私が特に将来性を感じるのはMRです。
VRやARはメタバースをリアル体験できる「遊び」に過ぎず、結局はゲームやエンターテイメントの枠を超えることはないと思います。
現実世界にもまだまだ未開の地が残っており、私も行ってみたい国や場所がたくさんあります。
どれだけメタバースに美しい風景を作り出しても、地球上の絶景にはかなわないんじゃないかな~?というのが私の持論です。
MRは、一見古い技術のように思われるかもしれません。
そこにデジタルなものがあるように投影するって、プロジェクションマッピングとか、もっと前のものだとホログラムとか、それだけのことだと考える人もいるでしょう。
でも、よりリアルな映像を投影できて、しかも自分で操作できるとするなら活用方法はいくらでも見つかると思います。

MRの応用実例は?

実際に、MRは宇宙飛行士の訓練プログラムにも導入されているそうです。
訓練のたびにロケットを打ち上げていてはコストがかかりすぎてしまいますよね。
だからといって座学だけでは心もとない・・・。
本当に宇宙に行ったような体験ができて、あらゆるパターンを想定した訓練をするには、現実世界で仮想のものを操作できるMR技術が役に立つでしょう。
VRやARのようにデジタルデータを見るだけでなく、その場で操作しながら動かしてみることが大切です。

医療現場への導入も

MRの技術は、医療現場での研修にも役立つと思います。
現在は、研修医などの勉強段階の学生が病院に勤務しながら経験を積んでいますよね。
でも手術の時に「今日は研修医が一緒にやりますね」と言われたら・・・。
患者の精神的な負担って、結構あると思うんです(^_^;)
研修医側も、「僕のせいで失敗したらどうしよう・・・余計なことはしないでおこう」とプレッシャーに感じますよね。
もちろん消極的な学び方をしていても手術の腕は上達しないので、ある意味患者さんは実験台みたいなものになってしまいます。
もし、医療現場での研修でMRが導入されれば、患者の体を使う必要はありません。
失敗したとしても患者は無事だし、教える側も学ぶ側もリラックスして臨めますよね。
先輩医師の隣で手術をながめているだけでなく、実際に自分の手を使って手術を体験することも可能です。
また、神の手を持つ有能な医師が全ての病院に在籍しているわけではありません。
「この人から学びたい!」という医師が遠方にいても、MR技術を使えば目の前で実演してくれます。
講師をリアルな映像として投影すれば、言葉では伝わりづらい細かな技術も学べるでしょう。

顧客への商品説明にも役立ちそう

MRでは、目の前にあるデジタルデータを見ながら操作できます。
今は仰々しいゴーグルをつけていますが、そのうちに軽量の眼鏡やコンタクトレンズ型のMR機器が開発されるのではないでしょうか。
誰でもサッとMRを見ることができるようになれば、住宅メーカーの説明会や家電のセールスにも活用できると思います。
住宅展示会に行くと、家の構造や間取りの説明を受けることがありますよね。
住宅模型を用意したり建築木材の見本を置いたり、換気システムを説明するための機械を作ったりと、各社で工夫しています。
それを見るのも面白いですが、わざわざお金をかけて現実の物体を作らなくてもMR技術を使ったらどうでしょうか。
お客さんの前に住宅模型のホログラムを投影し、お客さんが自由に角度を変えて確認することができれば・・・。
展示住宅自体を投影するのも良いですね!
例えば体育館などに展示住宅を投影し、MRグラスをかけたお客さんが室内を自由に見て回るとか・・・。
住宅メーカーが建てる展示住宅って、かなりコストがかかってるんじゃないですか?(^_^;)
数千万円かけて見本を作るなんて、すごい世界だなと思っていました。
今よりもっともっとリアルさにこだわれば、現実のものを見るのと同じくらいの体験が可能になるでしょう。

 

VRアートやポケモンGOについて知った時、私は正直すぐ飽きそうだな・・・と思いました(^_^;)
でもMRなら、ありとあらゆる現実をアップデートできるような気がします。
VRやARは現実逃避のようなイメージでしたが、MRは現実をもっと面白くできるかも・・・。
みなさんはどう思いますか?

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