NFTプロジェクトの成功例は?CNPから学べることがたくさんある

NFT

暗号資産と同じように、NFTプロジェクトでもコミュニティや保有者限定の特典があります。
例えば、マーケターのイケハヤ氏が手掛けるCrypto Ninja Partners(CNP)は、保有者を「ホルダー」と呼び、さまざまなコミュニティ活動を企画しているNFTプロジェクトです。
2024年以降も成長していくNFTプロジェクトは、コミュニティや保有者が持つ共通の目的があり、それを達成するための活動が精力的に行われていることが条件になるでしょう。
今回は、CNPで始まった新たな試みと、その他のNFTプロジェクトで面白い活動をしているところはあるか調べてみることにしました。

CNPとは

Crypto Ninja Partners(CNP)は、Crypto NinjaというNFTコレクションのサブキャラクターをテーマにした子会社的コレクションです。
Crypto Ninjaのキャラクターが連れている相棒がモチーフになっており、現在パンダの「リーリー」、タカの「ナルカミ」、ウサギの「ルナ」、オオカミの「マカミ」、白ヘビの「オロチ」、幽霊の「ミタマ」が登場しています。
初期に発行された2万2222点のNFTは約23億円を売り上げ、大成功を収めました。
その後アニメ化も決まり、ふるさと納税とのコラボ、The Sandoxでのメタバース展開と、プロジェクトの計画は着々と進んでいます。
フィジカルなイベントでもCNP関連のNFTを配布するなど、新規顧客ゲットのためのマーケティングにも余念がありません。
アクリルスタンドやTシャツ、トートバッグなどのアイテムも販売され、ますますファンを増やしています。
今、日本で一番成功しているNFTプロジェクトと言えるでしょう。

CNPホルダーになると良いこととは?

CNPホルダーには、現実世界でも特典があります。
メンズ脱毛エステ店でホワイトニングが1000円割引になったり、サウナでドリンクが一杯無料になったりと、嬉しいクーポン制度があるのもCNPホルダーになるメリットです。
こんなことができるのも、CNPの資金力と知名度のおかげですね。
クーポンを供給するお店側としても、「NFTとコラボしてるなんて先進的!」というイメージが得られて、集客力アップにつながるかもしれません。
私の家の近くでもCNPホルダー特典があるお店を見つけたので、行ってみることに・・・。
彼氏がCNPホルダーなのですが、おまけに私もコーヒーを一杯いただいてきました♪
特典をもらうには、CNPホルダーしかインストールできないスマホアプリ「CNPフレンズ」で保有しているCNPを見せるだけでOKです。
お店の方とも「これ(CNPのルナ)いいね」という話で盛り上がっており、彼氏も楽しそうだったな( *´艸`)
こんなにお得なクーポン出しちゃって大丈夫!?と心配になりますが、プロジェクトが大きな利益を生むためにこれほど効果的なマーケティングはありません。
CNPの特典はお店とお客さんをつなげるだけでなく、結果的にCNPの認知度も上げているのです。

どうしてみんなCNPに夢中なの?

CNPには、キャラクターをホルダーみんなで育てるというコンセプトがあります。
CNPのリーリーやルナは、Crypto Ninjaの忍者たちのパートナーとして修行中の身なのです。
ホルダーが彼らを育てることで、一人前の相棒として成長させるというのがCNPの目的でもあります。
ただのNFTでは、高値になった時点で売りに出してしまう人が多いでしょう。
もちろん運営側にもお金が入ってくるので良いことではありますが、そのNFTを愛してくれる人の手に渡る方が何十倍も価値があるのです。
売買目的で取引されるだけのNFTは、プロジェクトとしての魅力がありません。
CNPはホルダーを飽きさせず、自分達の手でプロジェクトを盛り上げていこうと思わせるような手法を多く使っています。
例えば、CNPにはコミュニティがありますが、これは親プロジェクトであるCrypto NinjaのDAO「NinjaDAO」メンバーによって構成されています。
そもそもCNP自体、このNinjaDAOが企画しているプロジェクトでもあるのです。
つまり、NinjaDAOメンバーとCNPホルダーが一丸となってCNPの舵を切っているということ。
今後どのような道を進んでいくのか、どんな企画をするのかをNFTの保有者同士で意見を出し合いながら決めていくのがCNPプロジェクトの特徴です。
これがCNPを「育てる」ということであり、ホルダーにしかできないことです。
特典を与えるだけでなく、ホルダーに役割を持たせてCNPホルダーであるという「誇り」みたいなものを提供しているのでしょう。

CNPで新しい企画が登場!C2E Program

CNPホルダーの新しい役割として、2024年に「C2E Program」が始まります。
これはCNPホルダーが「IPチェック」に参加し、その報酬としてイーサリアムを受け取れるというものだとか。
IPチェックとは、一体なんでしょうか。
まずIPとは知的財産のことで、キャラクターなど個人や企業のアイディアによって生み出された創作物をいいます。
CNPは基本的に二次創作(ファンアート)がOKとされていますが、それなりのガイドラインがあります。
これに違反している作品がないか調べるのが、IPチェックです。
CNPを利用した商品企画の承認など、品質のチェックやライセンスに関する業務をホルダーに委託しようというわけですね。
ホルダーは自分が保有しているCNPについて、そのキャラクターに関するチェックを行います。
報酬はCNP保有数や種類によって決まり、イーサリアムで支払われるそうです。
CNPは2023年11月15日にテスト版を公開し、2024年には実際のIPチェック業務委託が始まる予定だといいます。
知的財産権、著作権だけでなく、イーサリアムを対価として支払うため金融法も絡んでくるプロジェクトですね。
CNPは顧問弁護士を通じ、金融庁のサポートデスクとも協議中だとか。
これが上手くいけば、CNPホルダーになっているだけでお小遣い稼ぎができるように・・・( *´艸`)

他に盛り上がりそうなプロジェクトはある?

CNPの他にも、国内で有名なNFTプロジェクトが見つかりました。
この中でこれからも売れそうなものはあるかな~?

・Live Like A Cat(LLAC)

イケハヤ氏の弟子的なインフルエンサー、しゅうへい氏が手掛けるプロジェクトです。
「猫のように自由な生きる」とコンセプトのもと、ホルダーになるとイベントやセミナーへ優先的に参加できたり、ホルダー限定コミュニティに所属できたりするなどの特典もあります。
フィジカルなアイテムもオンラインショップで販売され、ステッカーなどが人気になりました。
しかし、リリース後プロジェクトに暗雲が立ち込めます。
「猫のように自由に」と言いつつ、ファウンダーのしゅうへい氏から「ホワイトリストをもらったからにはすぐ売らないでほしい」と購入者の行動を制限するかのような発言が飛び出しました。
これが賛否両論を呼び、最高フロア価格3.25ETHから現在は0.468ETHまで低迷しています。

・Shikibu World(SKB)

クリエイターBUSON氏のNFTプロジェクトです。
「しきぶちゃん」というキャラクターをアートにしたコレクションで、保有者は購入したNFTのデザインに限り商用利用が許されています。
50点以上保有している人には、しきぶちゃん通常版データの商用利用も可能です。
たくさん保有すれば、与えられる通常版データのライセンス数も増えていく仕組みになっています。
ただNFTを購入して終わりではなく、キャラクタービジネスとして広まっていくことを目的としているそうです。
こちらもアニメ化が計画され、声優など製作スタッフをコミュニティメンバーや保有者の中から募集するといった面白い企画がありました。
SNSでもしきぶちゃんが話題になり、それなりの知名度があるようです。
現在は0.037ETHで取引されています。

これらのプロジェクトは、CNPのように成功する可能性もあればズッコケてしまうおそれもあります。
どちらに転ぶかは、今の時点では判断できないでしょう。
SNSでは、全盛期と比べるとLLACやSKBについて言及する人が少なくなっています。

 

CNPがNFTプロジェクトとして成功したのは、何よりもマーケティング力とコミュニティの団結力が要因ではないかと思います。
イケハヤ氏のやり方に疑問を持つ人もなかにはいるようですが、信じてついてきてくれる人がまだまだ多いという印象です。
コミュニティの中心的メンバーがそれぞれインフルエンサーやマーケターなどの人物であることも、組織としての強さを感じますね。

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