「最新」だったあの技術はどうなる?2024年のAIとメタバース

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2023年は、ChatGPTなどの生成AIが話題となりました。
「人間にできてAIにはできない」と言われていたアート制作や小説・漫画の創作、弁護士などの職業もAIに代行させることが可能になってしまったといいます。
これからの時代、「人間ができることはAIにもできる」ようになるのかもしれません。
今回は、2024年からの生成AI技術やメタバースについて調べていきたいと思います。

AIとは?意外と古い歴史があった

AI(人工知能)とは、人間の脳に近い機能を持つコンピュータプログラムです。
初めてこう定義されたのは、1956年のことでした。
近年のAIブームは1960年代に入ってから、アメリカやイギリスでチェスや迷路などの簡単なゲームができる人工知能を作り出そうと研究が進められてきました。
しかし、AIが自分で問題解決することはできず、1970年には一旦ブームが去ります。
再度脚光を浴びたのは1980年代で、コンピュータに知識を与えて問題解決の材料とする研究や開発が行われました。
この時のAI技術ではコンピュータが自分で必要な知識を選んだり、必要な情報だけを蓄えたりすることはできませんでした。
そのため、コンピュータに物事を判断させるのに人間が大量の情報をインプットするという作業が必要だったのです。
2010年頃になると、インターネット上にある膨大な情報の中から、コンピュータが自ら学習する「ディープラーニング」ができるようになります。
2012年にはプロ将棋士にAIが勝利、2016年には囲碁でもプロ棋士に勝利しています。
現在はAI弁護士やAI秘書が存在しており、過去の情報から必要な情報だけを取り出すことが可能です。
ほかにも、医療・災害対策・交通・物流など多くの分野でAI技術が応用されるようになりました。
パソコンやスマホを持っている人は誰でもAIに頼ることができ、人々の生活に欠かせないものになりつつあります。
これからは、AI技術を上手く使える企業が勝ち残っていくのではないでしょうか。

生成AIとは?これまでのAIと何が違うの?

1960年代から開発されてきたAIは、インターネット上にある情報を使って学習し、その情報を基に物体を認識したり、テキストをカテゴリ別に分類したりすることが可能です。
これは「識別AI」と呼ばれ、データを分析して適切な保管場所に振り分けたり、画像を認識して名称や特徴などを導き出したり、メールの内容からスパムを見つけてフィルタリングするのにも使われています。
また、人の表情から感情を分析し、エアコンの快適温度を算出するという技術もあります。
既存の情報を材料に、判別や分析をするのが識別AIの特徴です。
一方、2023年に話題となった「生成AI」は、自ら新しい情報を生み出すことができるようになりました。
学習したデータを基に、コンピュータ自らがテキストや画像、音楽、動画などを生成します。
人間の脳にしかできないと思われていた、「創作」ができるようになったのです。
分かりやすい例として、ChatGPTのように「リンゴの特徴を100文字くらいの文章にまとめて」と指示するだけでテキストが表示されるというものがあります。
識別AIでは「リンゴ」という言葉から、赤いリンゴの画像や名称、産地などの情報を導き出すだけですが、生成AIではリンゴの特徴について簡単な文章で説明してくれるでしょう。
この文章はインターネット上にある情報から引っ張ってきたものをそのまま表示しているのではなく、人間の指示に合わせてコンピュータが自ら考えて作成した文章です。
上手に使えば、ブログ記事を自動で生成し、ゲームの開発も全てAIが行ってくれるようになるかもしれません。
人間は「こんなゲームを作って」と指示を出すだけで、システムの構築やプログラミング、ゲームキャラクターの制作まで全てコンピュータが自動的にやってくれるのです。

2024年のAIはどうなる?メタバースも復活!

IT業界にとっては、AIはそれほど新しい技術ではありません。
ChatGPTが話題になったのは、一般の人でも簡単にAI技術が使えるようになったからです。
メタバースも、一部の産業分野ではすでに商品開発などの場面で利用されてきました。
2022年頃にメタバースプラットフォームが注目されたのは、IT企業やベンチャー企業、専門的な技術者ではなく、一般のパソコンユーザーが遊べる空間ができたからだと思います。
現在はスマホがあればどこでも遊べるメタバースが増え、イベントやコミュニティのミーティング、ミニゲームをして楽しむユーザーも多くなりました。
2023年にはNFT市場が冷え込み、メタバースのブームも落ち着いてしまいましたが・・・。
2024年には再びチャンスが巡ってくるといわれています。
次のブームは、生成AIを上手に利用した者が一世を風靡するのではないでしょうか。
これまでのメタバースでは、アバターを使って交流したりNFTを飾ったりするくらいしか使い道がありませんでした。
イベントや企業の会議などにも利用されていましたが、基本的にユーザーがアバターを操作する必要があります。
私も何度かメタバースで遊んでみたけど、行きたいところにアバターを動かすのも大変だったし、まずどこに何があるのか分かりづらくて(^_^;)
ここにAIコンシェルジュがいてくれたら、「○○に行きたい」などと言うだけでその人にぴったりの空間まで案内してくれるかも!
メタバース内に立ち上げるゲームも、生成AIを使って素人でも簡単に制作できるようになるでしょう。
AIの技術は、メタバースの可能性をさらに広げてくれるものになると思います。

こんなAI×メタバースはどう?

メタバースの限定型イベントに参加するには、チケットを購入したりコミュニティのメンバーになったりする方法が考えられます。
例えば、チケット購入と同時に開始時間までにイベント会場に入室できるシステムを作ってしまえば、忘れたり遅れたりすることはありませんよね。
時間になったらスマホに「そろそろメタバースへ出発する時間です」と表示され、アプリが勝手に開いて、あとはAIコンシェルジュに任せれば連れていってくれる・・・。
これなら、ご飯食べながらでもメタバースイベントに参加できちゃうかも♪
さらに生成AI技術を使って、自分そっくりのアバターや「こんな風になりたい」というイメージに合ったアバターを作るということができるようになるでしょう。
今は自分で目や鼻、口などのパーツを組み合わせないといけないので、ユーザーのセンスが問われます(笑)
全然似てないアバター、なんとなく可愛くないアバターを使っている人は、生成AIに頼んでみよう!
そんな時代は、割とすぐそばまで来ていると思います。
AI技術は新しい何かを創り出してくれるものだとイメージされがちですが、既存のシステムやプラットフォームをもっと便利にするためにも使われていくでしょう。
「なんか使いづらいんだよな~」
「もう飽きちゃった」
と言われるメタバースやNFTゲームも、AI技術によってさらに進化させることができるのです。

人間の想像のその先へ

人間には、モノを創造する力と、未来や架空の世界を「想像」する力があります。
目に見えないモノの存在を感じ、頭の中であらゆる森羅万象を創り出せるのは人間だけです。
しかしAI技術によって、人間が持つ想像力をコンピュータが凌駕する時代がやってくるかもしれません。
今はまだ人間がイメージした映像を生成AIが具現化しているに過ぎませんが、近い将来、生成AIがイメージした世界を人間に見せてくれる時代が来るでしょう。
誰も思いつかなかったような画期的なアイディア、世界を変える革新的なアイディアは、AIによってもたらされる可能性があるのです。

 

AI技術は、人間の安全や利益を侵害するようになるとの主張もあります。
SF映画のように、AIが人間に牙を剥く可能性は0ではありません。
AIと仲良くやっていくためにも「○○の文章を書いてください、お願いします」くらい丁寧に接しておいた方が良いかも!?

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