「WETH」でオファーが来た?ETHとの違いは?

メール,オファー NFT

出品したNFTが売れると、OpenSeaにアドレスを登録していればメールが届いて知らせてくれます。
「売れましたよ」というメールが届いた時には、すでに他の人のコレクションに作品が移動しているので、ちょっと寂しい気持ちになるかも( ;∀;)
そのほか、「オファーが届いています」というメールも来ますが、この場合はまた処理が必要になります。
以前解説した「NFTが売れたらどうすればいい?オファーとは?」という記事で詳細があるので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
今回はそのオファーに関連して、イーサリアムではない通貨での条件を提示された場合についての解説をしていきます。

OpenSeaで受け取るオファーとは

NFTプラットフォームのOpenSeaは、出品したNFTに対して価格の変更などの交渉をすることができます。
購入希望者はもっと安い価格にしてほしい時、もっと高くてもいいからぜひ自分に売ってほしいという時に、出品者に対して「オファー」を出します。
また、まだ出品されていない「Mint」の状態であるNFTを誰よりも早く、優先して買いたい時にもオファーを出すことが可能です。
この2つの場合については、「NFTが売れたらどうすればいい?オファーとは?」で解説しました。
今回は、WETHでオファーをもらった時の意味について見ていきましょう。

赤イーサリアム?「WETH」って何だ?

届いたオファーの中身を確認すると、購入希望者が提示した条件の金額が、出品した時の金額と違う色のイーサリアムになっていることがあります。
赤色のイーサリアムマークになっている場合、「WETH」で購入したいという意味です。
この「WETH」とは、「ラップされたイーサリアム」のことで、「赤イーサリアム」と呼ばれることもあります。
OpenSeaで出品する時、価格設定の欄でイーサリアムを指定すると黒いマークで表示されますよね。
この黒いイーサリアムと、オファーで表示される赤いイーサリアムとは別のものです。
詳しくは次に解説しますが、出品した時のイーサリアムマークの色と違う場合は、受け取れる通貨の種類も異なるので注意しましょう。

WETHとは何か?

WETHは、「ERC-20」という規格に対応するための加工をしたイーサリアムトークンです。
この規格に準拠するトークンは、メタマスクなどの共通ウォレットで管理することができるのでとても便利です。
同じERC-20準拠トークンなら、直接交換することもできます。
ERC-20は、イーサリアムのブロックチェーン上で開発した通貨を統一化するために作られた規格ですが、イーサリアム自体はERC-20に対応していません。
このままだと他のERC-20対応トークンと交換ができないため、イーサリアムに加工(ラップ)をするのです。
これがラップされたイーサリアム=「WETH」です。
WETHはイーサリアムと同じ価値で交換することができますが、ガス代がかかります。

WETHでオファーが来たということは…

黒イーサリアムも赤イーサリアムも、価値は同等です。
ETH(黒)は出品者が提示した条件のまま購入する場合に支払われる仮想通貨です。
これに対し、WETH(赤)は出品者に対してオファーやオークション入札をする時に使われます。
1ETH=1WETHなので、どちらで取引が成立しても作品の価値自体は変わりません。
しかし、オファー承諾にはガス代がかかります。
WETHでのオファーを承諾した場合、出品者が受け取れるのはETHでもらうよりも少ない金額にはなりますね。
受け取ったWETHはETHに交換することもできますが、その場合もガス代がかかります。

WETHで出品もできる!紫イーサリアムもある?

以前解説したOpenSeaでの出品方法では、イーサリアムを支払いトークンとして設定していました。
その場合、表示される価格には黒イーサリアムが出てくると思います。
実はこの時にWETHを指定することもできます。
出品の時にWETHで売る設定にすれば、作品の価格には赤イーサリアムが表示されるでしょう。
WETHで出品する方法には、他に「Polygon」というものもあります。
「Polygon(ポリゴン)」とは、ブロックチェーンを利用する時に必要な手数料を削減する目的で作られた仕組みです。
OpenSeaでは、このPolygonを利用して売買をすることもできます。
私が調べてみたところ、Polygonで売買する時に使うのは「Polygonイーサリアム」と呼ばれる通貨で、今度は紫のマークになります。
OpenSeaの場合、初めて出品・購入する時やオファーを出す時にガス代がかかります。
Polygonで出品すればガス代を節約することができるのです。
実際に、初回出品時のガス代を支払わずにタダでNFTを始めたい人や、なるべく諸費用をかけずにNFTを買いたい人がPolygonを利用しています。
Polygonで売買する方法については、また調査してみようと思います。

オファーを承諾するべき?

ETH(黒)で出品したのに、WETH(赤)でオファーが来たという場合は、どうするのが正解でしょうか。
NFT自体の価値はどちらを選択しても変わらないのですが、ガス代の支払いを誰がするかは変わります。
ETHで出品し、ETHで買われる場合、ガス代の支払いは購入者が行います。
ETHで出品したNFTに対し、WETHでの購入オファーが来た場合は、承諾した出品者がガス代を支払う必要があります。
NFTの価格が高ければ、出品者がガス代を支払っても損をすることはないでしょう。
しかし、出品した時の価格が低すぎると、ガス代の方が高くなってしまうこともあります。
他にも、メタマスクを初期化した時にかかったガス代のことも考えながら、オファーを承諾するか決めないといけませんね。

オファーを無視するのは失礼?

納得いかないオファーの場合、期限まで放置していれば自動的に取り消されます。
しかし、せっかく購入したいと思ってくれた人に対して、無視をし続けるとはいうのはいかがなものか・・・と私は思ってしまいました。
もしオファーを出した人がTwitterアカウントを連携させていたら、こちらから連絡を取ることができます。
オファーをくれたことへの感謝を述べた上で、承諾できない理由を真摯に説明すれば、理解してくれるかもしれません。
出品者と購入希望者が直接商談すれば、どちらも納得できる条件が見つかる可能性もあります。
ただ無視するのではなく、オファーを断りたい際にも丁寧な対応を心掛けることが出品者の信頼につながります。

WETHをETHに変換するには?

「せっかくオファーくれたし、勉強のためにWETHでもらっておくか・・・」と考えた人のために、WETHをETHに変換する方法も調べてみました。
もちろんWETHのまま持っていても、NFTの売買で利用できるんですけどね。
ただ、日本円に替えたいという場合は、あらかじめWETHをETHに変換しないといけません。
ちょこちょこ変換すると、その都度手数料がかかってしまうので、ある程度まとめて変換するのがおすすめです。
ETHとWETHを取り扱っている仮想通貨取引所であれば、「トレード」や「コンバート」画面から変換できます。
ここで振替元にWETHを選択、振替先にETHを選択し、金額を入力すればOKです。
画面表示、操作方法は取引所によって異なるので、詳しくはお使いの仮想通貨取引所を確認してくださいね。

 

オファーがあった場合は、必ず中身を確認して対応しましょう。
回答期限があるので、長期間そのままにせず早めに検討してくださいね。
断りたい場合も、できるだけ丁寧な対応をすることで新たなファンを獲得できるかもしれません。

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