NFTについて調べていたら、OpenSeaを使っている人の不満がいっぱい出てきました(^_^;)
急にList(出品)できなくなったとか、List期間が過ぎていないのに販売終了していたとか、クリエイターにとって結構困ることが多発しているようです。
ほとんどがユーザーのミスではなく、プラットフォーム上のバグとしか思えないような状況になっているでしょう。
NFTの盗難もOpenSeaが一番多いみたいだし、これを機に別のNFTマーケットプレイスについても検討しておいた方が良いかなと思いました。
ということで今回は、Openseaの他にどんなNFTマーケット、プラットフォームがあるのか調べてみましょう。
Openseaの問題点は?使いづらいところはどこ?
まずはOpenseaを使っている人の不満についてまとめてみましょう。
①英語表記が基本であること
Openseaは海外のプラットフォームで、メニューなども英語が基本です。
日本語版ページを表示させるのも可能ですが、変な日本語になって出てくることがあります。
それならばいっそ英語表記のままの方が使いやすいと思う人も多いでしょう。
トランザクションについての注意喚起や、エラー表示についても英語で出てきます。
NFTやWeb3.0に関する用語はまだ見慣れない人もいるため、英語で出てくるとさらに分かりづらい印象です。
②エラー内容が分かりにくい
例えばエラーが出た時、プラットフォーム上で原因や対処法を教えてくれることはほぼありません。
「エラーになりました」と出てくるだけで、何が悪いのか、どうしたら良いのか表示されないのでどうすることもできないでしょう。
ユーザーのなかにはエラーの文章をコピーし、ネットやTwitterで検索して対処法を探っている人も・・・。
色々調べた挙句、通信が混み合っていたためのトランザクションの詰まりだったということもあります。
この場合、ただしばらく待っているだけで正常に処理が完了していたのですが・・・。
焦って操作を中断し、NFTの取引を諦めてしまうユーザーもいます。
③サービス内容が不十分
Openseaでは、困ったことがあって問合せしたい時に使う専用のフォームがあるのですが、これがまた使いにくい!
問い合わせ内容のカテゴリーを選択したら、あとは自由記述で説明するしかありません。
カテゴリーの選択肢も限られており、その文言も小難しい感じ・・・。
自分が問い合わせたい内容がどれに該当するのかを考えるだけで、かなりの時間を費やしてしまいそうです。
そして問い合わせメールを送ると、Openseaのサポートセンターや運営局のスタッフから直々にメールが返信されます。
もちろん英語のメールが来るので、日本人ユーザーはこれを翻訳し、内容を確認する必要があります。
まあ、日本語に翻訳したところで「私はあなたが問題解決することを願っている」みたいな文章しか来ないんですけど(^_^;)
実際に問い合わせメールを送ったユーザーのツイートを見てみると、「何の解決にもならなかった・・・」というものも多くありました。
Opensea側との直接交渉によりエラーが改善された事案もなくはないですが、あまり期待できるものではないでしょう。
使いやすいポイントは?日本のプラットフォーム
Opensea以外にも海外マーケットがありますが、今回は国内マーケットの特徴を見てみましょう。
①HEXA
日本円が使えるプラットフォームです。
仮想通貨もウォレットも用意する必要がないので、すぐに始めることができるでしょう。
アート作品だけでなく、Twitter投稿のNFT化が可能です。
また、無料でNFTを発行できるので初期費用がかかりません。
ただしNFT発行にはTwitterアカウントが必要です。
OpenseaはTwitterとの連携ができますが、TwitterアカウントがなくてもNFT発行ができます。
②Adam by GMO
日本円とイーサリアムでNFT取引ができます。
国内仮想通貨取引所の「GMOコイン」のグループが運営しており、Openseaよりも安全性が高いでしょう。
有名イラストレーターの作品や芸能人、アーティストのコンテンツも販売されています。
作品が探しやすいので、コレクターにもおすすめのマーケットです。
③SBINFT
日本円・イーサリアムのほか、Polygonチェーンを使ったMATICでも取引できます。
Polygonが使えるということは、ガス代を抑えられるということですね。
ただし、クリエイターとして出品するには、公認アーティストとして審査に通過する必要があります。
購入した作品の二次流通は誰でもできるので、クリエイターよりコレクターやNFT投資家に向いているマーケットでしょう。
審査を通過した一定のクオリティがあるアーティストの作品しか出ていないため、安心して購入することができます。
④LINE NFT
メッセージアプリのLINEが始めたNFTマーケットです。
取引には仮想通貨「LINK」が必要であり、仮想通貨取引所「LINE BITMAX」の利用登録もしなければなりません。
また、販売できるNFTはLINEブロックチェーン上の作品に限られます。
イーサリアム作品やPolygon作品の売買ができないので、閉鎖的なマーケットでしょう。
購入した作品もLINE BITMAXのウォレットに送られるので、メタマスクを利用することもできません。
コンテンツは有名スポーツ選手やお笑い芸人の動画などがありますが、数年先を見据えた投機商品にはならないでしょう。
これからのWeb3.0の世界で生き残るようなマーケットではないと思います。
国内マーケットはクリエイターに向いていない!?販売手数料が高い
Openseaの販売手数料は2.5%です。
これに対し、国内のマーケットではかなり高い水準の販売手数料が設定されています。
例えばHEXAは20%、Adam by GMOは5%です。
LINE NFTは出品者が自由に設定でき、二次流通によって出品者に与えられるロイヤリティの役割を果たしています。
いずれにしても、クリエイターには痛い出費となりそうです。
販売にかかる費用の面では、Openseaが有利でしょう。
どこを使うべき?日本のNFTプラットフォームはどうだろう
販売手数料ではOpenseaに勝てなさそうな国内のマーケット。
サービス面では、日本のプラットフォームにどんなことを期待したいでしょうか。
プラットフォームの使いやすさは絶対条件ですが、困った時のサポートも大切なポイントです。
例えばエラーが出た場合、何が悪くてトランザクションが通らないのか、どうすれば処理を続けることができるのかが明確でなければなりません。
「通信が混み合っているので、少々お待ちください」という一言があるだけでも安心するでしょう。
ユーザー側の操作に何かミスがあるなら、エラーを解消するための手順も教えてほしいですよね。
また、問い合わせ対応などのサービスも見ておくべきだと思います。
最近では、AIチャットを搭載した質問フォームがあるアプリも登場していますよね。
ユーザーが質問内容を選択または入力すると、AIが文章を理解し、適切な回答を導き出してくれます。
ユーザーとサポートセンターがチャット形式でやり取りできるので、気軽に質問することができるでしょう。
電話で直接質問することが苦手な人や、困っていることを文章化するのが難しい時に使いたいですね。
また、問い合わせメールだと返信が遅くなるので、簡単な問題であれば即座に応えてくれるAIチャットが便利です。
NFTプラットフォームでもサポートチャットのようなサービスがあると良いなと思います。
国内マーケットを使う場合は、費用面よりもサービス内容について調べてみましょう。
今回の調査で分かったのは、クリエイターにはやはりOpenseaが一番かもということです。
多少の乱暴さはありますが、販売手数料が安いことは出品者側にとって大きなメリットでしょう。
ただ、もう少し日本のサービスを見習ってくれても良いのにな・・・と思いました(^_^;)
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