エンタメ界がウォレットを開発!?NFT売買が簡単になるってホント?

NFT

NFTって、スーパーや雑貨屋さんで「これ流行ってるから買ってみようかな♪」と気軽に手にできないですよね(笑)
NFTを買う人も増えてきましたが、思い立ったらすぐ買えるわけじゃないし、色々準備することが多いと思います。
メタマスクなどのウォレットをインストールして仮想通貨取引所に登録し、コンビニや銀行振り込みで口座へ入金し、さらに仮想通貨を買ってメタマスクに送金して・・・。
とにかく手間と時間がかかるので、なかなか手を出せない人もいるでしょう。
そんな私たちの救世主になるかもしれない、新たなプロジェクトがリリースされました。
なんと、誰でも使えて安心なウォレットができたらしいのです。
果たして本当に「誰でも」使えるのか・・・。
今回は「A Wallet」というサービスについて調べてみました。

日本のエンターテイメント企業が開発

女優やモデルが所属するタレント事務所 アミューズでは、アーティストのNFT販売などを行なっていました。
同社はエンターテイメントの一環として、またアーティストと作品の権利を守るための活動としてNFTを積極的に取り入れています。
今年4月にアミューズは子会社Kultureを設立し、さらにエンターテイメントとNFTの可能性を広げていこうとしているそうです。
今は、限られたマーケターやデジタルクリエイターがNFT業界を席巻していますよね。
現実世界のエンタメが参入することにより、今後は一般の人が手に取りやすい作品が増えるかもしれません。

「A Wallet」って?

Kultureは、NFTを補完するためのウォレットに目を付けました。
メタマスクなど、多くの仮想ウォレットは開設だけで多くの手順が必要になります。
シードフレーズの確認、ブロックチェーンの設定など、仕事以外でパソコンを触らない私にとってはかなりの難問でした。
もしウォレットを簡単に作れて、日本人にも使いやすいきめ細やかなサービスがあったら・・・。
Kultureが開発した「A Wallet」は、そんな夢のようなウォレットになる可能性があります。
アミューズではこれまで、オンラインショップやファンクラブなどで共通IDを利用したサービス提供を行なってきました。
アミューズで会員登録すると、ファン限定イベントに参加したりアーティストの公式グッズを購入したりできるというものですね。
これをウォレット作成にも利用したのがA Walletです。
ウォレット作成に必要なユーザー登録、シードフレーズの管理を、アミューズが管理するID「A!-ID」と連携させることによって簡潔化しました。
ユーザーは共通IDさえ持っていれば、すぐにでもウォレットを持つことができます。
このシステムにより、誰でも簡単・安全にNFTの売買が可能になるでしょう。
今までNFTに手を出せなかった人も、気軽に体験してみることができるかもしれませんね。

A Walletで何ができるようになる?

アミューズのID「A!-ID」では、ファンクラブの参加やライブ映像のストリーミング配信などを楽しむことができます。
それぞれの既存サービス利用権をNFT化することにより、エンターテイメントの体験自体を取引できるようにしたいというのがアミューズの考え方です。
NFT化されたコンテンツはA Walletに保管され、いつでも再生したり売買したりすることが可能になります。
さらにA Walletを起点にして、ファンのコミュニティをDiscord内に開設、メタバースを使ったライブの開催、アーティストのオリジナルトークンの作成など、多くのサービスと連携できるようになるかもしれません。
現在はA WalletでNFTが管理できるところまでしか開発されていませんが、今後はもっと機能が充実していくと思います。

疑問

コンテンツのNFT化で何が変わる?

今までは撮影禁止のライブ映像をこっそり録画し、Youtubeなどで不正に配信している人もいました。
いっそのこと限定コンテンツをNFT化して販売すれば、購入した人にとってはファンであることの証明にもなり、アーティストや事務所の利益になります。
海外アーティストのミュージックビデオは積極的に無料配信されており、ここから人気に火がつくこともありますよね。
今では日本のアーティストもYoutubeで公式の映像を流しはじめていますが、昔はアルバムを買った人しか見られない限定コンテンツでした。
それを不正にダビングして売って、それを摘発して・・・というイタチごっこをするより、いっそのこと宣伝に利用してやろうというのがK-POPなどの海外アーティストの考え方です。
日本のアミューズの場合は、NFT化して本物の鑑定書付きで流通させてやろうと考えたのですね。
無料配信とNFT販売、両者を上手く使い分けることがエンタメ界の成功につながるような気がします。

作品数が増えるだけじゃダメ

アーティストのNFTがたくさん取引されたり、アーティスト個人が自由に作品を作って販売できたりするようになると、NFTがもっと身近なものになるでしょう。
しかし、作品の数が増えるだけでは一般的になったとは言えません。
コンビニでお菓子を買うように、NFTは欲しいと思った時にすぐ買える商品になる必要があります。
そのためには作品を探しやすく、買ったり売ったりしやすいNFTマーケットを作るべきです。
実際、OpenSeaには世界中から無数の作品がListされていますが、買い方・売り方を知っている人は世界の人口の3割もいないと思います。
特に日本ではNFTに関する認知度が遅れており、有名企業がNFTプロジェクトを立ち上げてもほとんど注目されないことがほとんどです。
とにかくNFTを作っては、限られたコミュニティの中でセールスしているだけの企業・自治体もありますよね。
それではなかなか広まらないのが現実で、本当に人気を出すためにはNFTの買い方から伝えていく努力が必要だと思います。
A Walletの誕生で「メタマスクより作成が簡単だよ」ということが分かっても、
「NFTって何?」
「なんでわざわざNFTにするの?」
と疑問を持つ人がいると浸透しないでしょう。
これからNFT界で新プロジェクトを立ち上げようとする企業は、サイトのどんなページにも「NFTとは」という項目を設けるべきですね(笑)
そう考えると、日本でNFTが一般的になるのはまだまだ遠い未来のように思えてきます・・・。

ウォレットは何で選ぶ?

仮想ウォレットは、メタマスクの他にもさまざまなものがあります。
NFTを保管するために使うなら、NFTマーケットと対応しているウォレットを選ぶ必要があるでしょう。
例えばOpenSeaならメタマスク、Coincheck NFTもメタマスクのインストールが必要です。
RaribleというNFTマーケットでは、ハードウォレットを利用することもできます。
取引を行うごとに「RARI」というトークンがもらえるので、ハッキングされないようにハードウォレットを使うのがおすすめです。

ウォレットの種類はもっとたくさんあった!

私が以前調べた時は、ホットウォレットとコールドウォレットしか出てきませんでした。
常にネットとつながった状態のウォレットと、ネットと切り離された状態のウォレットの2つしかないと思ったら・・・。
出るわ出るわ、他にも「Webウォレット」や「デスクトップウォレット」、「モバイルウォレット」など、もっといっぱいあるんじゃない(´;ω;`)
また改めて整理してみようと思います(^_^;)

NFTをもっと簡単に売買するには、分かりやすくて扱いやすいウォレットが必要不可欠です。
キツネのアイコンにも愛着がわいてきた頃ですが、新たなウォレット候補を見つけようかなとも考え始めました。

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