暗号資産でベーシックインカム!?世界を変えるプロジェクト「WorldCoin」

世界を変える 仮想通貨

暗号資産プロジェクトは、何らかの目標を達成するために設立されます。
例えば、イーサリアムはスマートコントラクトにより、あらゆる取引をスピーディーで安全に行うためのブロックチェーンです。
そのブロックチェーンの運用資金として、イーサリアムという暗号資産が発行されているわけですね。
ほとんどの場合、暗号資産プロジェクトは特定のユーザーやトークンの保有者の利益のための活動を行います。
しかし、なかには世界中の人々のために画期的な技術や仕組みを開発しているプロジェクトもあるのです。
今回は、暗号資産プロジェクトのなかでも最も野心的と言われている「WorldCoin」についてご紹介しましょう。

WorldCoinとは?

WorldCoin(ワールドコイン)は、これまで登場した暗号資産プロジェクトとは比べ物にならないくらい、壮大なビジョンを持っています。
このプロジェクトが目指しているのは「全人類の幸せ」であり、計画が成功すれば時代を変えるような大革命をもたらすかもしれません。
WorldCoinの目標は、国や背景によって制限されることなく、誰もがグローバルな経済に関われる未来の実現です。
地球上に人間として生まれた以上、誰でも利益を受け取れるようにするべきというのがWorldCoinの理念として掲げられています。
どんな国に生まれても、身近に金融機関が一つもなかったとしても、銀行口座を持てないような身分であっても、「みんな」が利益を享受できる世界を目指しているのです。

WorldCoinが危惧していること

私がこのプロジェクトの目的を聞いた時は、マザーテレサ的な思想なのかなと思っていましたが、どうやらそんな単純なことではなさそう・・・。
WorldCoinプロジェクトが見ているのは、AI技術が進化した未来です。
今は教師の代わりにAIがテストを採点するとか、飲食店のオーダー取りやカスタマーセンターの顧客対応業務をAIがやるようになったとか、「AIにお手伝いをさせている」程度の技術がもてはやされています。
しかし、このまま研究が進めば、人間なのかAIなのか分からないようなロボットが誕生する可能性も高いでしょう。
人間そっくりのAIロボットが顔写真を撮影してマイナンバーカードを作成し、銀行口座を開設して給料を受け取っている・・・なんて未来がやってくるかも。
人間のやっている仕事をAIが奪い、AIに劣る人間は路頭に迷う・・・という最悪のシナリオを予想する専門家も多いです。
WorldCoinはAIと人間が入り混じる未来を予見し、真の人間にこそ救いの手が必要だと考えています。
そのため、WorldCoinは「AI以外の」すべての人類のために活動すると決めたのです。

WorldCoinは個人情報を取得しない

WorldCoinは「人間であること」を条件に、すべての人にグローバル経済の恩恵を与えたいと考えています。
人間であれば誰でもWorldCoinのサービスを利用できますが、みんなで資産を共有するわけではないので、ユーザーは一人ひとり区別しなければなりません。
通常であれば、個人情報を提出して本人確認を行うとか、メールアドレスとパスワードでユーザー登録を行うという方法が一般的です。
しかし、WorldCoinは運転免許証やマイナンバーカードなどの個人情報を取得する代わりに、「虹彩認証」という方法を採用しました。
人間の瞳には虹彩と呼ばれる色のついている部分があり、人によって色や模様が違います。
虹彩の色は欧米人なら青や緑、アジア人なら黒や茶が多いですが、ドーナツ状に広がる模様は一人ひとりみんな違っているそうです。
遺伝することはほとんどなく、一卵性双生児でも異なるため、個人を特定できるパーツとして知られています。
他にも指紋認証や顔認証がありますが、加齢によって変化する可能性も。
虹彩の場合、2歳以降は一生変化しません。
そのため、より確実な生体認証になるとWorldCoinは考えているのです。
プロジェクト側に個人情報を提出する必要もないので、より安全にサービスを利用できます。
スマホのロックを顔認証にしていると、寝起きで反応しなかったりマスクを外さないといけなかったり、色々と不便ですよね。
一重の人がメイクで盛っても、虹彩認証ならスムーズにログインできるでしょう。
(あっ、カラコンの場合はどうなるのかしら・・・)

WorldCoinのプロジェクトに参加するには?

WorldCoinは虹彩を持つすべての人間を対象に、専用アプリとID、独自トークンを提供します。
これらを保有することが、WorldCoinの恩恵を受けるのに必要なものとなります。

World App

暗号資産による支払いや送金が利用でき、後で解説する独自トークンを受け取る際にも使うアプリです。
また、虹彩認証の設定もこのアプリを使って行うので、まずはアプリストアで入手しておきましょう。

World ID

World Appで虹彩認証を完了すると、「人間であること」を証明したデジタルIDが付与されます。
これで個人情報を明かすことなくアプリへのアクセスが可能になるのですが、アプリを先にインストールして、虹彩認証はまた後日というのもOKです。
実際に虹彩を登録するのは、Orb(オーブ)という装置を使います。
詳しい登録方法はまた後日ご紹介しますね!

WorldCoin(WLD)

WorldCoinは、独自トークンWorldCoin(WLD)を発行します。
World IDを取得したユーザーすべてに無料で配布され、一度きりでなく定期的に受け取ることができます。
エアドロップで配布されますが、自動的に送られてくるのではなく受け取りのための申請(クレーム)が必要です。
こちらも後日、アプリの登録方法やIDの取得とまとめて解説しようと思っています。

専用アプリとID、そして無料で配布されるトークンを手に入れれば、あとはWorldCoinが成長するのを待つだけ♪
「人間であること」を証明されているなんて、なんだか近未来的な感じですね・・・!

これってもしかして・・・WorldCoinの野望

「トークンを定期的に受け取ることができるって、どこかで聞いたような話だな・・・」と思った人はスゴイ!
そう、世界ではすでに、すべての人が利益を受け取れるようにするべきだという考えが生まれていたのです。
それはボランティアとか募金とかそういう話じゃなくて、個人の最低限の生活を国が保障する「ベーシックインカム」という制度のこと。
日本をはじめ世界には生活保護を受けている人もいますが、そもそも所得や就労の有無に関わらず、すべての人に最低水準の生活が送れるお金を支給しようという考えがベーシックインカムです。
受け取れる金額に差こそあれ、大企業の社長もシングルマザーの子だくさんも、みんなが一定レベルの生活が保障されるだけのお金が支給されます。
「仕事より家庭を優先したい」
「稼げるか分からないけど新しいことにチャレンジしたい」
という人を応援し、自分らしい生き方を実現できる制度です。
すでにアメリカの一部地域では、低所得世帯に対して毎月500ドルの支給が始まっています。
今は試験的な取り組みですが、結果によっては全世界に広まる可能性があるでしょう。
WorldCoinは、簡単に言えばベーシックインカム的なことをやろうとしているプロジェクトなのです。
国や自治体に先駆けて、トークンという形でユーザーの生活を支援しようと考えています。

 

今回は、WorldCoinというプロジェクトの概要について解説しました。
具体的な参加方法や、独自トークンについてはまた調べてからご紹介したいと思っているのでお楽しみに♪

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